易経を読むブログ

易占目的の ブログ ですが「易経を読む」と謳っているのは、易占に易経は不可欠であるという考えからです。「有料記事」は知っておくべき六十四卦の見方や占例を記してみました。無断転載禁止。

2020-08-01から1ヶ月間の記事一覧

「易─占法の秘伝」

「易─占法の秘伝」の著者は、 「程伝」を推奨していますが、 これは裏を返せば、 「易経を読みなさい!」 ということです。 易経を読まなければ、単に 生卦法などの占法を眺めるだけで、 「易─占法の秘伝」を正しく 読むことは出来ないのです。 柳下教室に岩…

中にいる良さ

貞吉。── 大壮、九二 ここには、 占辞だけで、 象辞がありません。この爻は、 壮という時にあって、 中(ちゅう)を得ています。また、 陽剛を戒める卦にあって、 陰位にいるので、高ぶらないし、 心に順(すなお)を包んでいる。 (動の中に静がある)嵐のなか…

神保さんの質問

安倍首相会見、いい質問だなぁと思った。「在任期間中にどうしても伺いたかった。少し立ち入った質問だが、安倍政権はこれまでと比べて徹底したメディア対策がなされた政権だと思う。例えば輪番に出演していたものを個別メディアに出演したり、事前に質問を…

易書あれこれ

昔は文庫本でこんなのがありました。 著者の竹内照夫氏は、 新釈漢文大系「礼記」「韓非子」を 担当されている先生です。 しかしこの本は、 特に買う必要はないと思います。 名著のようですが、 漢易や他の学問に通じていないと、 真意はつかめないでしょう…

go for lunch

珈琲屋マロコで、 たまごサンド&ふちゅうブレンド 暑いですからね。 涼しい所でランチしました。

年齢と易卦

眼科で検診を受けると、 「年齢相応の正常範囲内です」 と眼医者さんに云われた。お医者さんは常に患者の年齢を 念頭に置いて診察しているようだ。 易卦を見るに際しても、 そうであるべきかなとおもった。たとえば乾為天の初爻は 用いてはいけないところだ…

繋辞伝にあった

震を墓標の象とするのは、 たしか繋辞伝じゃなかったか・・ そう思ってページを繰ると、 「樹を植えて墓標とする」 という〈解釈〉が岩波易経にあった。 同ページには、雷天大壮を 家屋とするという記述もあった。 以前当ブログで「建築の卦」として、 アレ…

奇書・易経

易経を読むとは、 卦。 爻。 辞。 を読むということ。学者の書いた 「論文」を読むのとは、 少し事情が異なります。× × × × 卦・爻を読む。 ⇒記号化された形を読むこと。 窪田般彌 訳 アポリネールの詩 たとえば、 このような詩を読むのと、 似ているのかも…

白く賁る

写真は賁の上九、 「白賁」に対する註です。この文章に従うなら、 運勢占でこの辞を得たら、 誠心誠意、 神仏を祀るとよいようだ。某易占家は、 京都旅行に際してこの辞を得、 偉いお坊さんの葬列に遭遇したと 云っていました。それは雪の降る日で、 厳かな…

日々、是、日々

暑さもやや和らいだ。 しかし暑かったね。 暑いのの何が嫌かって、 シャツやパンツがぐっちょり濡れること。 歩いたり自転車に乗った後など、 シャツやパンツを脱いで、 扇風機で煽って乾かしたりすることが、 日に2~3度ある。 よく冷房のないカウンターの…

壮んな足

壮于趾。征凶。有孚。 ── 大壮、初九 × × × × 註釈を見てみます。 趾(あし)は下に在って 進み動くものである。 剛陽が下にいて 壮の時に当たるのだから、 進むに壮(さか)んなるものである。 故にこの象がある。 下にいて進むに壮んならば、 その凶なることは…

再度、年筮

過去記事を再掲します。× × × × 易経を読んでおられる方には、 年筮は三変筮で取るのがよいと、 お薦めしています。なぜなら、 辞が得られるからです。易辞は含蓄に富んでおり、 一年の基本的な方針としたり、 修養や処世訓としても活用できます。たとえば、…

大壮という卦

雷天大壮は、 四陽が長じるその勢いが強い。 乾の剛を以て、震で奮い動く。 大兌の象。 という卦です。つまり、 卦(陽)の勢いが強すぎて、 失敗(毀折)することの多い運勢です。六爻においては、・・陽剛の勢いの強い時なので、 陰爻。中位。陰位。 であるほ…

易のメモ

ある記述を見ようと、 「易経講話」をめくっていると、 こんなメモ書きがありました。書いたのは過去の自分です。× × × × 白賁。无咎。 について書いています。この辞は、 仙人以外の人は、 「求めなければ、咎はない」 と解すればよいでしょう。白=求めな…

大壮と建築

小林三剛『易経』によれば、雷天大壮の象意のひとつに 「建築の卦」というのがあります。ピンと来なかったので、 考えてみました。(後記) 繋辞下伝が出典のようです。× × × × 大壮は 乾下震上の卦なので・・ 乾→高い&立派→邸宅 震→木&陽を積んでいく象→…

易占について

何度も書きますが、 易占の勉強は、 黙って易経を読むこと。 そして占法としては、初学のうちは 三変筮の可否占をすること。 これがとても重要です。 これを継続しておれば、 流派の違いや秘伝などに接しても、 正しく処することができます。 何だ彼んだと理…

この占例を読め

「三変筮は辞占」ということで、 彖辞や爻辞をそのまま引用して、 占に用いる人がありますが、 それは大きな誤りであり、 初心者のすることである、 ということが、 柳下「易─占法の秘伝」には 書かれてあります。 辞占を行う場合に、 初心者が注意し是非共…

正反対の意味

過去に書いた記事ですが、 易を読むコツのひとつです。× × × ×賁は飾るという卦ですが、 六十四卦中、飾らないという卦、 すなわち質実の卦というのはない。 ゆえに、賁という卦に、 飾ると、飾らないとの、 二つの意味を見ているのである。 これは賁卦のみ…

壮を戒める

大壮、利貞。 大壮は貞に利ろし。 ── 大壮、卦辞 「利貞」の二字で、 壮を用いてはならない、 と戒めています。大壮は亨る・・とは云わずに、 いきなり「貞に利ろし」と、 注意事項を述べているのです。この卦のように、 陽が長じて中庸を過ぎている、即ち …

良問

こんな占がありました。某ネット上で 引用されていた占例ですが、 引用元は 2ちゃんねる のようです。じっくり考えてみるべき、 爻辞占における論点の一つです。× × × × 趣味に使う ある物を買い替えたいが、 資金が足りない。占的: 身内から借金をして買っ…

儒教の教え

雷天大壮は難解な卦である、 と易に詳しい方は申しますが、 それは、この卦が、 震の足で乾の正しくて大きな道を 履んでいる形、ということで、 難しいのかもしれません。 儒教の道徳は、天の道・地の道を土台にして、それに則って、人の道を立てるという立…

プロ野球

テレビは見ないが、 飯を食いながらプロ野球は見る。 特に贔屓のチームはないが、 各チームに好きな選手がいて応援している。 DeNAではパットン、エスコバーのコンビが好きだし、 大和遊撃手も好みの選手だ。 エスコバーという選手はヤクルトにもいて、 DeNA…

遯卦・総論

天山遯の六爻はすべて 逃げる側として見るのですが、*1 上体と下体とで このような違いがあります。下三爻は艮体なので止まる。 初・・「不往」 二・・「執革」 三・・「係遯」上三爻は乾体なので行く。 四・・「好遯」*2 五・・「嘉遯」 上・・「肥遯」× × …

入門時に読む

易の入門者が、 いきなり写真の易経を読んだところで、 得るものは少ないと思われます。 (角川ソフィア文庫「易経」)シリーズ名には、 ビギナーズ・・とありますが、 もう少し易の理解が進んでから 読んだほうがよい、というのが、 当ブログの考え方です。…

縄と蝋燭

これは妖しげな辞です。それとも Stay home? × × × × 係用徽纆、寘于叢棘。 三歳不得。凶。 ── 習坎、上六 係(つな)ぐに徽纆(きぼく)を用い、 叢棘(そうきょく)に寘(お)く。 三歳まで得ず。凶。× × × × 某易占家は、 この辞のことを 「サドマゾの世…

人との距離

Social distance の象として、 ネット上だと思うのですが、 震為雷があったようなのですが 探しても見つかりません。 空想で書きます。 ☳ ☳ これを見て小生は、 「さもありなん」と思いました。 震=道路 ですから、例えば レジ前の「通路」です。 その通路…

措辞の端々

以下のツイートは、 高遠弘美 訳 『失われた時を求めて』 光文社古典新訳文庫 について語っています。@Thouartmore高遠様 御高訳『失われた時を求めて』の三冊目を御恵与下さり、有難うございました。文学の魅力は、描かれる事件の推移や主人公の感懐などに…

易経講話

当ブログでは、 易占をされる方には、 主要テキストとして、 易経講話(明徳出版社) 易学大講座(紀元書房) 新釈漢文大系 易経(明治書院) をお薦めしています。饒舌な易経講話を粘り強く読めれば、 易学大講座を読むことはできます。 易学大講座を十分に…

易の課題

易の勉強を始めた頃、 ある占例検討会において、 遯の五爻が出題されました。占的は、 「がんは再発するか」爻辞は、 嘉遯。貞吉。 であり、 柳下・易入門には、 障害もなく、危険より脱出できる。(吉) とあります。小生は、 「再発せず完治する」 と発言し…

律を以てす

師出以律、失律凶也。 ── 師 初六、小象 師出(い)づるに律を以てす、 律を失えば凶なり。この爻の言葉は、 軍隊や戦争を動かす 要となりましょう。× × × × けれども、 我が国の現政権には、 「律」がないんだよね。コロナ禍にあっても、 個人的な「気分」だ…