易経を読むブログ

易の 辞・変・象・占 について記しています。  ほかに読書、日記、時事も。

同じ咸臨なれど

地沢臨の初爻、二爻は、
どちらも 「咸臨」 です。

初九、咸臨。貞吉。
九二、咸臨。吉无不利。

そして、
初爻と二爻との差異は、
「貞吉」 と 「吉无不利」 という辞に、
表現されています。

初と四との爻の徳を、これを二と五とに比較(くらぶ)る時には、初四は稍(やや)劣れりとす、故に単に貞吉とのみ云へり、今九二の爻に至つては、これを強く褒称(ほうしょう)して、吉无不利と云、故に臨の卦の六爻中にては、九二の象義も係辞も、特に勝れたりとす、
(真勢・松井 「周易釈故」)

初九には貞吉とあつたのにこの爻(九二)には無條件の吉を説いてをります。
(「易学大講座」)

二爻が最善で、初爻は次善です。

初四の応は、二五の応より、
一格下がるというのでしょう。

そして、
「吉无不利」 が無条件の吉ならば、
「貞吉」 は条件付きの吉です。

貞の原義を重んじて、
「貞吉」 を 「占ったことは吉」、
と読んでしまうと、こうした考察は
なされないことになります。

それゆえ、三浦先生の 「易経」 は、
ある程度易の勉強が進んでから読むべきである、と、
小生などは思うわけです。