易経を読むブログ

易占目的の ブログ ですが「易経を読む」と謳っているのは、易占に易経は不可欠であるという考えからです。「有料記事」は知っておくべき六十四卦の見方や占例を記してみました。無断転載禁止。

2024-01-01から1ヶ月間の記事一覧

凡人と三変筮

易経は、結局、 宇宙を支配している理に 順うべきことを教えている。 卦。爻。 は時と変化の モデル であり、 中。孚。貞。 は理に順う キーワードである。 一流易占家ともなると、 そうした観点から易を読み、 占考を試みていると思われる。 しかし我々凡人はそこ…

爻の吉

柳下「易入門」を見ると、 坤為地の六二に(吉)とあります。 ですが、安易に 吉判断をしてはなりません。 あくまで坤為地という卦の中の吉ですから、 (堅実、守ること、家来としての吉ですから) 坤の範疇を超えてしまえば、運気は凶となり、 伏している地…

事務処理に苦しむ

父の住民税申告をせねばならない。 医療費控除が超面倒。 領収書を集め、整理して、 電卓を叩いたりなんかしている。 入院、診療所、薬局以外にも、 デイサービス 、訪問看護、訪問歯科など、 あるわ、あるわ、伝票が。 亡母分の申告書が未着だが、 これもいずれ…

坤初六の象

坤為地、初六の爻辞はこう。 履霜、堅冰至。 霜を履んで、堅冰至る。 ䷁ 初爻は足の象なので「履む」。 あるいは、 初爻は震を伏すので「足」「履む」象。 また、 陰が初爻に生じたばかりだから「霜」。 陰が上爻に至れば「堅冰」。 「霜」は一陰の象。 「堅…

微笑ましい日筮

おもしろい日筮を見た。 今日はどうすれば心穏やかに良い仕事が出来るか? という占的で、巽為風の三爻 を得たのだという。どうすれば・・ 心穏やかに良い仕事・・なかなか「よい占的」じゃないか。 と、思った。微笑ましいナ。まァ、 落ち着いてやればいい…

心位を高める

易占を極めるためには、 知識の量を増やすだけでは ダメ で、 茶道などの芸事を極める。 純粋な信仰心をもつ。 ・・などのように、 心の レベル を高めることが必要だ。 心位の高い人の易占は、凡人の目には 単純な爻辞占にしか見えないのだが、 それは神的領域…

亢龍悔あり

× × × × × 亢龍悔あり。(乾為天、上九) × × × × × 国語辞典にも載っているし、 徒然草にも引用されています。 「亢竜の悔あり」とかやいふこと侍るなり。 月満ちては欠け、物盛りにしては衰ふ。 万(よろず)の事、先の詰まりたるは、破れに近き道なり。 …

臨の恒に之く

こんな年筮を見ました。 臨の恒に之く。 ䷒ ䷟ 解釈の練習をしてみる・・。まず象を見る。本卦・地沢臨の二陽が伸びて地天泰となり、 地天泰の下卦の乾が運移して之卦・雷風恒となった。 乾はさらに運移して天地否になるだろう・・・・というのは、人為的で考…

愚案 (按) ずるに

松尾芭蕉の句。 愚(ぐ)案ずるに冥途(めいど)もかくや秋の暮 「愚案ずるに」は、 漢籍の註釈でよくみます。「わたくしが考えまするに」です。俳句にこのような常套句を用いるなんて・・ 芭蕉のあそび心でしょうか。周易釈故、高島易断などでは、 「按ずる…

爻辞と占

易経の経文とその註釈を読むことは、 なかなか細かな作業であるが、 細かい字義の解釈に没入していても、 それだけでは占うことは困難である。 爻辞は爻象に対する一場面であるし、 爻辞の場面と占事とが常に見合うとは 限らないのである。それより 爻辞を俯…

学者と小説家

碩学で立派な易理論の持ち主なのに、 占例を書くと大したことない、 という人がいます。一流の文学博士、一流の小説家ならず。 ということでしょうか。小説神髄(小説論)に比して、 当世書生気質(小説)はそれほどでもない、 という文章を読みました。

「ビギナーズ 易経」というけれど

角川 ソフィア 文庫の「易経」を推す声がありますが、 岩波文庫「易経」が読めるようになってからですよ、 こういう本を手にするのは。 そうでないと、卦、爻が、 読めないことになりますから。 また ソフィア 文庫に載っている占例も、 柳下「易入門」レベル の占例が…

算木で占う

三変筮は爻辞だけで占うのではなく、 得られた爻の状態をも見ること。 ䷍ 大有の上爻は爻辞だけで占えばよい占だが、 (自天祐之。吉无不利。) 卦の極、離の極だから激しすぎて危険でもある。× × × × 六変筮は卦名の変化だけで占うのではなく、 卦の形の変化…