易経を読むブログ

易の 辞・変・象・占 について記しています。読書、日記、時事も。無断転載禁止。

易の課題

易の勉強を始めた頃、
ある占例検討会において、
遯の五爻が出題されました。

占的は、
「がんは再発するか」

爻辞は、
嘉遯。貞吉。
であり、
柳下・易入門には、
障害もなく、危険より脱出できる。(吉)
とあります。

小生は、
「再発せず完治する」
と発言したのですが、
某先生は、
「いや、再発するのでは・・」
と顔を曇らせました。

「二爻に引かれて容易に
逃れられないのでしょうか」
と小生が問うと、
「そうではない」
と先生。

それ以上は何も、
説明されませんでした。

以後、
この先生の卦の読み方が、
ずうっと謎でした。

   
   

  • 五爻の前には一本の棒(上九)があって、これが邪魔になりまだ逃げられない。
  • 伏卦を見て「死出の旅に出る」。古くから易に携わっておられる方は、当初、白蛾流で占っていたせいか、伏卦を重く見ることがあります。
  • 五は君位という重責爻であり、辞にも「貞吉」とあるように、安易に逃げ出さない。現状に止まって闘うのだろうか。

など、など、
アレコレ考えてみるのですが、
どれもしっくりしないのでした。

それがある時、
十年以上経ったある日のこと、
「ああ、そうだったのか!」
と、納得できたのでした。

それは、
ここには書きません。

たまたま、
当記事をお読みになった方も、
ちょっと頭に残しておいて、
自分で考えてみることを
お薦めします。