易経を読むブログ

易占目的の ブログ ですが「易経を読む」と謳っているのは、易占に易経は不可欠であるという考えからです。「有料記事」は知っておくべき六十四卦の見方や占例を記してみました。無断転載禁止。

易の課題

易の勉強を始めた頃、
ある占例検討会において、
遯の五爻が出題されました。

占的は、
「がんは再発するか」

爻辞は、
嘉遯。貞吉。
であり、
柳下・易入門には、
障害もなく、危険より脱出できる。(吉)
とあります。

小生は、
「再発せず完治する」
と発言したのですが、
某先生は、
「いや、再発するのでは・・」
と顔を曇らせました。

「二爻に引かれて容易に
逃れられないのでしょうか」
と小生が問うと、
「そうではない」
と先生。

それ以上は何も、
説明されませんでした。

以後、
この先生の卦の読み方が、
ずうっと謎でした。

   
   

  • 五爻の前には一本の棒(上九)があって、これが邪魔になりまだ逃げられない。
  • 伏卦を見て「死出の旅に出る」。古くから易に携わっておられる方は、当初、白蛾流で占っていたせいか、伏卦を重く見ることがあります。
  • 五は君位という重責爻であり、辞にも「貞吉」とあるように、安易に逃げ出さない。現状に止まって闘うのだろうか。

など、など、
アレコレ考えてみるのですが、
どれもしっくりしないのでした。

それがある時、
十年以上経ったある日のこと、
「ああ、そうだったのか!」
と、納得できたのでした。

それは、
ここには書きません。

たまたま、
当記事をお読みになった方も、
ちょっと頭に残しておいて、
自分で考えてみることを
お薦めします。