易の勉強を始めた頃、
ある占例検討会において、
遯の五爻が出題されました。
占的は、
「がんは再発するか」
爻辞は、
嘉遯。貞吉。
であり、
柳下・易入門には、
障害もなく、危険より脱出できる。(吉)
とあります。
小生は、
「再発せず完治する」
と発言したのですが、
某先生は、
「いや、再発するのでは・・」
と顔を曇らせました。
「二爻に引かれて容易に
逃れられないのでしょうか」
と小生が問うと、
「そうではない」
と先生。
それ以上は何も、
説明されませんでした。
以後、
この先生の卦の読み方が、
ずうっと謎でした。
☰
☶
- 五爻の前には一本の棒(上九)があって、これが邪魔になりまだ逃げられない。
- 伏卦を見て「死出の旅に出る」。古くから易に携わっておられる方は、当初、白蛾流で占っていたせいか、伏卦を重く見ることがあります。
- 五は君位という重責爻であり、辞にも「貞吉」とあるように、安易に逃げ出さない。現状に止まって闘うのだろうか。
など、など、
アレコレ考えてみるのですが、
どれもしっくりしないのでした。
それがある時、
十年以上経ったある日のこと、
「ああ、そうだったのか!」
と、納得できたのでした。
それは、
ここには書きません。
たまたま、
当記事をお読みになった方も、
ちょっと頭に残しておいて、
自分で考えてみることを
お薦めします。