易経を読むブログ

易の 辞・変・象・占 について記しています。読書、日記、時事も。無断転載禁止。

内外卦の易位

易位生卦について、*1 「易─占法の秘伝」では、 こんな例をもって説明しています。大雑把に云えば、 長女が、 家業を継いだ方がよいか、 家を出て他所で働いた方がよいか、 という例をもってです。 蠱 漸 ☶ ☴ ☴ ☶ 蠱は、 巽の長女が艮の家内にありますから、…

明を夷る闇君

以下の写真は、 赤塚忠「易経」の、 地火明夷のページです。この中の「暗愚な君主」とは、 六爻でいえば上六をいいます。 ☷ ☲ この上六によって、 他の諸爻の明が夷(やぶ)られるのです。内卦の爻辞には、 それぞれ文頭に「明夷」とあり、 外卦の四爻五爻には…

明夷と失せ物

地火明夷の失せ物占では、 このように見ることがあります。 発見しにくいとします。三ヵ月以後になって発見することもあります。 (柳下「易入門」) 「発見しにくい」というのは、 明が地下に没する象だからです。「三ヵ月」は、 30日、3年・・でもいいので…

易の道

地火明夷の辞には、 周の文王が出てきますが、 文王は繋辞下伝にも登場して、 数年ぶりに読んでみたところ、 改めてその内容に納得したのでした。岩波の訳を載せておきますので、 読んでみてください。 易之興也、其当殷之末世、周之盛徳邪。 当文王与紂之事…

无道の世

地火明夷は、 国が正常ではない状態ですが、 ちょっと今の日本を思わせます。論語では、 无道(むどう・無道)の世に処する法を こう述べています。× × × × 子曰く、 邦(くに)道有れば、 言(こと)を危(ただ)しくし行(おこなひ)を危しくす。 邦道無ければ、 行…

易書と散歩

10時まで易書を読みました。 朝、1時間の日課です(週6日)。 昼は散歩します。 やはり 1時間くらい歩きます。× × × × こういう時間が取れるのは、 幸せなのかもしれませんね。

辞を深く読む

易経を読むとは、 易経そのものとその註釈を読むことが、 本筋であると思います。これは単なる「知識」ではなく、 本質的な「理解」「深さ」ですから、 時間がかかるのです。過去にこんなことを 書きましたので引いてみます。× × × × 易経を読むことにつき、…

明が夷れる

地火明夷の卦辞は、 明夷、利艱貞。 です。卦辞において、 「利艱貞」といっているのは、 ここだけだそうです。 李舜臣曰く。 易卦において「利艱貞」の辞は、 皆爻にかけてあるのだが、 (噬嗑の九四、大畜の九三) 明夷だけは一卦全体にかけてある。 これ…

占法進捗状況

「易─占法の秘伝」も、 ようやく p.284 まで来ました。 (真勢流の生卦法)時間の空いた時に、 2~3ページくらいをじっくり読む、 といったペースです。1ページを、 30分かけて読む、 ということもあります。この本は、大事なことが さらりと書いてあるので…

そんなに読む本がありますか

[多? 少?]定年でやめた辰野隆(ゆたか)が蔵書を東大に寄附したが、「たくさんのフランス書のなかで本当に読んだのは、300冊もない」というと、内田百閒「へえ、フランス文学には、そんなに読む本がありますか」 pic.twitter.com/NQhnz5czDp— 大森博子⛅ …

火地晋・総論

火地晋は、 柔を善(よ)しとし、 剛を悪(にく)みます。なぜなら、 進む勢いの強い卦ですから、 剛強であれば中庸を失って、 激突してしまうからです。 趙汝騰曰く、 下の三爻は皆柔順にして坤体にある、 故に初と二は吉、三は悔亡ぶ。 四と上は陽を以て位に当…

角の象

火地晋の上九には、 角(つの)が出てきますが(晋其角)、 その取象にはいくつかあります。 上爻の剛を角と見た。天風姤の上九も同じ(姤其角)。 伏している震☳は角の画象である。 離を牝牛(離為火)となし、☲の一番上だから角。 易経を読むと、 観象の勉強に…

常道を守れ

易学大講座に 心すべき文章がありますので、 引いてみます。 かうした常道的判断は、多少専門的研究に入つて来た方には不満に耐へず、無用の占策を弄して失敗することも少くありませんので、奥に入れば入るほど常道を念ずるぐらゐで丁度よいと思はれます。 …

閉店

行きつけの店がよく閉店される。 特に小生の好きな、喫茶店、古本屋が。 先日は国分寺の北口カフェが閉店されていて驚いた。 たまにランチしていたのに。 味わいがあって居心地がよかったのに。 古書店もそうだ。なんでも、 古書店店主の話を盗み聞きしたの…

冨山房の周易

冨山房刊 漢文大系 第十六巻 の「周易」です。小生は15年ほど前、 神保町の冨山房に直接行って、 同書を購入しました。古書店の店頭で探せば、 300円で買えたのですが(後悔)。本文中、 「王註」とあるのは王弼の注で、 「通解」は伊藤東涯『周易経翼通解』…

往きて吉利あり

悔亡。失得勿恤。 往吉无不利。 ── 晋、六五 まず、 「悔亡。失得勿恤」は、 ネガティブな面を云っています。一方、 「往吉无不利」の方は、 非常にポジティブです。この爻は、 陰爻が高い位にいるので、 実力以上の位地(仕事)であるために、 悔いることがあ…

Twitterで見た占

それは次のような占でした。× × × × 「転職した方がいいか、 現状に留まった方がいいか」これを筮して、 地天泰の上爻を得ました。どのように読んだら良いでしょうか。 分かる方はいらっしゃいますか? × × × × 小生個人の感想ですが、 転職と離婚の可否占は…

占法の本

柳下先生の『易─占法の秘伝』は、 現代の易占法の解説書ですが、 あくまで「占法の本」だということを 意識する必要があります。 ですからこの本をいくら読んでも、 卦や爻、象や辞の理解が得られる わけではないのです。 三変筮と略筮の違いを知っただけで…

謙の最下位

今月の月筮は、 地山謙の初六でした。思ったことを 牛の涎のように述べます。 (だらだらと)× × × × 爻辞曰。 謙謙君子。用渉大川。吉。 象曰。 謙謙君子、卑以自牧也。「大川を渉る。吉」を見て、 単純にこれに当て嵌めて 占ってはいけません。高い山が低…

鼫鼠

晋如鼫鼠。貞厲。 ── 晋、九四 ここは、 夜陰に活動して穀物を噛む、 貪欲なる鼫鼠(大ネズミ)の爻です。この爻は、 陽剛で、不中不正なので、 晋卦において貴ぶところの 「順徳」を失っているのです。 (彖伝参照)欲によって道を誤りますので、 邪心を改め…

衆允

火地晋三爻の、 結婚占を考えてみました。爻辞は、 衆允。悔亡。 です。× × × × この話は纏(まと)まるか、 すなわち結婚の成否占なら・・大岳氏が云うように、 当人が身近な人に惹かれており・・ といった状況にあるわけですから、 他に好きな人がいるという…

大畜の上九

山天大畜の上九については、 以前は受験占を書きましたが、 今回は結婚占を考えてみます。爻辞は、 何天之衢。亨。 です。× × × × まず、 結婚の成否占ならば・・ ※成否占・可否占ですから三変筮です。筮前の審事によって、 止められるか。 ようやく成就する…

西荻にて

西荻窪でランチして、 古書店を覘いてきました。全部で 1,490円也。× × × × 服装は社会の表現である。 社会のすべてが 女性のスカートの中にある。── Balzac『風俗研究』山田登世子 訳

乾為天と雨

かつての記事の一部を、 加筆修正して再掲載します。× × × × 天気占で乾為天を得たら、 これは純陽の卦で、 乾は五行では金なので、 金極まって金生水となし、 雨が降るなんて占もできます。 (これは人にもよるでしょうが)けれども、 乾為天は五行を使わず…

「ざくろ屋敷」

バルザック「ざくろ屋敷」 を読む。 (岩波文庫「知られざる傑作」所収) 最初は屋敷と舞台の説明ばかりだが、 人物が登場してからは異常に集中して 読めるようになる。 自分がどこかへ行ってしまうほどだ。 訳注によればこの小説を一晩で書いたとか、 玉突…

病占を学ぶ

病気の占は、 実占においては、 素人が行なうべきではありません。が、しかし、 勉強をする分には、小生は、 その項を読むようにしています。 (易学大講座・・等)それは、 八卦の象や、爻位や、卦意や、 爻辞などの理解が深まるからです。 病気は性的なも…

介福

火地晋の二爻には、 このような辞があります。受茲介福于其王母。 茲(こ)の介(おお)いなる福を其の王母に受ける。大雑把に云えば、 「二は五の福(さいわい)を受ける」 ということなんですけど。朱子の本義では、 こう云っています。 王母指六五。 蓋享先妣之…

バルザックの短篇

最近、 小説を読むと五分で眠ってしまう。 そんな中、バルザック「ファチーノ・カーネ」 に関心を持った。 バルザックの短篇は意外に複雑で、 一度読んだくらいでは捉えられない。 しかし直感的に優れていると感じる。 この「ファチーノ・カーネ」は、 光文…

火地晋と晋三

安倍晋三氏の「晋三」は、 易経の火地晋三爻に由来するという ツイートが複数存在します。中には、 暴君といっているものまで ありました。暴君? 三爻は暴君だろうか。もし云うなら四爻じゃね? 四爻でも異論はありますが。火地晋は、 明地上に出づる卦だか…

晋初六

火地晋初六の結婚占につき、 易学大講座では「見合わせた方が無難」 としています。その占考過程は・・1. 当人同士は好き合っている。 ↓ 2. しかし双方の家の間が纏まらない。 ↓ 3. 婚後も噬嗑で噛み合わせが悪い。・・というものです。大岳氏の講座では、 …