易経を読むブログ

易占目的の ブログ ですが「易経を読む」と謳っているのは、易占に易経は不可欠であるという考えからです。「有料記事」は知っておくべき六十四卦の見方や占例を記してみました。無断転載禁止。

乾為天の伏卦

柳下先生の本によれば、 三変筮における乾卦の占につき、 伏卦を積極的に見ています。初爻ならば・・予期せぬ出来事に遇いやすい。 女に気をつけろ。・・など。これは伏している天風姤をも、 考慮した占考です。おそらく、 乾為天は龍の卦であり、 六爻が変…

陰迫るの象

海外に地震があって、 津波が日本にやって来るとします。 (仮定の話です)海岸に近い自宅が津波被害に遭わないか、 易で占ってみると・・占的:我が家は津波に襲われるか。 得卦:山地剥の上爻。この占の場合、 わざわざ辞を見なくても、 算木を見れば答え…

思うこと

テレビ が世論を作るというのに、 大谷、トランプ、天気、漫画家・・ ばかりだね。どこの チャンネル も同じ内容。 おそらく誰かが コントロール しているのだろう。 テレビ は三面記事の喜怒哀楽ばっか。 喜怒哀楽は正しい判断を狂わすから、 政権にとって都合がよいのだ。 テレ…

易の幸福論

柳下尚範先生は、 幸福についてこう述べています。 また、易の宇宙観とか道徳論に馴染んでくると、自然に精神生活がうるおい、豊かになるということです。 現代の人は、いつの間にかすっかり忘れてしまっているのでしょうが、財を蓄えることもよいでしょうが…

易・小論文の問題

ネットでこんなのを見た。 略筮で「天下同人」五爻変を得・・ これを読んで、アナタ の考えたことを 200字以内で述べなさい。笑 人によったら、 大論文にもなりうる問題よ。

悔い無し?

敦復。无悔。── 復、六五 こういう爻辞を得たら、 まず「悔あり」と辞を読み替えることだ。悔いがあるけれども、 中順にして敦く復るならば、 悔いがなくなるという辞なのだから。易経には、 象曰、敦復、无悔、中以自考也。 とありますが、 「中以自考」な…

タネのタキイ

神保町に「タネのタキイ」という、 立派な店舗の種屋さんがあったと思うのですが、 必要あって ググッ てみると、 どうも暖簾を下したようなのです。タネも地中に埋もれてしまったようで・・ (地風升にはこういう占意もあるよ)古書の街にタネの店。 こうい…

何が解けるのか

同じような会がいくつかある中で、 A氏の担当する会が交通の便が良いので、 参加しようと思ったのですが、 どうせならということで、 卦をとってみたのです。占的:A氏でよいか。 筮法:可否占なので三変筮。 得卦:雷水解の二爻。 ䷧ 得卦を一瞥して、 「あ…

同徳相応ず

柳下「易 占法の秘伝」の p.118 には、 同徳相応という言葉が出て来ます。これは応爻関係において、 陽と陽、陰と陰の対応であっても、 互いに助け合う関係とみることがあり、 吉判断をするというものです。易経を読んでいれば、 当然知っておられるでしょう…

否の男女占

男女占における天地否の占意で、 「やがて泰に向かう・・」のごとく、 云われることがあります。これは上乾が一爻ずつ下に交わって、 ䷋ 否→咸→恒→泰 と卦が変化する、 運移生卦を見ているのです。否で意志の通じなかった男女が、 互いに感じ合うことになり、…

三者択一の占

三つのうちから一つを選ぶ、 という状況なのですが、 決めかねるので卦をとったという 占を ネット で見ました。三つの得卦: 頤三爻 明夷三爻 噬嗑五爻 この中から、 一つを選ぶというわけです。頤三爻は道にもとっている爻。 明夷は明をやぶるという卦。 噬嗑…

兌と占い師

X(旧 ツイッター)に、 ウケ重視のキラキラした占い師は兌 とありました。そういう取象もあるでしょうが、 兌為巫。 と説卦伝にあって、岩波易経の説明には、 (兌は)神託を告げる巫(ふ)(みこ)であり、・・ とあることも、覚えておくとよいでしょう。

某会に入会してよいか

これから新たに〇〇を学ぼうと思い、 ある会に入会することを検討しています。しかしその分野に疎く、 現段階では自力での判断が ムツカシイ ので、 易に問うことにしたのです。占的:某会に入会してよいか。 筮法:可否占なので三変筮です。 得卦:地天泰の第五…

我が読易の立場

易経を読むに際しては、 辞の本来の意味だったり、 古い占いの言葉や詩経の フレーズ の流用・・ などなど、原初に遡って 辞を読み解く方もいます。しかし、当 ブログ では、 古い占いの言葉を易組織に組み入れることによって、 本来の意味とは異なる意味が生じ…

父の申告を終えて

父の住民税申告を完了した。昨年父は二か月の入院をし、保険金をもらったのだが、 入院保険金って非課税なのだそうだ。そしてその場合、 入院費は医療費控除項目とはならないとのこと。 入院保険金で補填されているからだ。 ・・ということを知りました。云…

晋の互坎

火地晋は、 運気や地位の上昇する卦ですが、 (そういう “時” ですが) ䷢ 三、四、五爻に坎がありますから、 これを克服せねばなりません。この坎が何なのか・・ 筮前の審事の出番となります。柳下「易入門」p.198 には、 側近にいる者が、権威を振うという…

爻辞は ザックリ

包荒、用馮河、不遐遺、朋亡、 得尚于中行。── 地天泰、九二 ごちゃごちゃ書いてありますが、 要するに「苦労が多い」という爻です。 ䷊ 下乾は昼で、上坤は夜なので、 それぞれ泰中の泰、泰中の否などと 易占の テキスト には書いてあります。そして、 下乾を太…

臨と戒めの辞

臨、元亨利貞、至于八月有凶。 ── 地沢臨、彖辞「元亨」は吉の象。 「利貞」は現在に対する戒めの辞。 「至于八月有凶」は将来に対する戒めの辞。「至于八月有凶」は天の道であり、 消長生卦の象です。強い運気なのですが、 注意事項も添えてあります。易と…

夜のニュース番組

九時十五分くらいに風呂から上がり、 ニュースウオッチ9 を見るのが日課である。 ストレッチ をして、そのあと緑茶か白湯を飲みながら。 幇間、太鼓持ちのような番組だ。 硬派な ニュース 番組ではない。 最近は、その後、報道 ステーション を見ている。 こちらの方が番組…

泰の可否占

新しいことに挑戦することの 可否を筮して地天泰を得たとします。泰は ‘よい卦’ だから、 やってよい、すなわち「可」であると 占断する人もいるでしょう。しかし、 新規のことが「可」なのは、 初爻くらいです。あとの爻はみな「否」。これが爻辞占です。(…

凡人と三変筮

易経は、結局、 宇宙を支配している理に 順うべきことを教えている。 卦。爻。 は時と変化の モデル であり、 中。孚。貞。 は理に順う キーワードである。 一流易占家ともなると、 そうした観点から易を読み、 占考を試みていると思われる。 しかし我々凡人はそこ…

爻の吉

柳下「易入門」を見ると、 坤為地の六二に(吉)とあります。 ですが、安易に 吉判断をしてはなりません。 あくまで坤為地という卦の中の吉ですから、 (堅実、守ること、家来としての吉ですから) 坤の範疇を超えてしまえば、運気は凶となり、 伏している地…

事務処理に苦しむ

父の住民税申告をせねばならない。 医療費控除が超面倒。 領収書を集め、整理して、 電卓を叩いたりなんかしている。 入院、診療所、薬局以外にも、 デイサービス 、訪問看護、訪問歯科など、 あるわ、あるわ、伝票が。 亡母分の申告書が未着だが、 これもいずれ…

坤初六の象

坤為地、初六の爻辞はこう。 履霜、堅冰至。 霜を履んで、堅冰至る。 ䷁ 初爻は足の象なので「履む」。 あるいは、 初爻は震を伏すので「足」「履む」象。 また、 陰が初爻に生じたばかりだから「霜」。 陰が上爻に至れば「堅冰」。 「霜」は一陰の象。 「堅…

微笑ましい日筮

おもしろい日筮を見た。 今日はどうすれば心穏やかに良い仕事が出来るか? という占的で、巽為風の三爻 を得たのだという。どうすれば・・ 心穏やかに良い仕事・・なかなか「よい占的」じゃないか。 と、思った。微笑ましいナ。まァ、 落ち着いてやればいい…

心位を高める

易占を極めるためには、 知識の量を増やすだけでは ダメ で、 茶道などの芸事を極める。 純粋な信仰心をもつ。 ・・などのように、 心の レベル を高めることが必要だ。 心位の高い人の易占は、凡人の目には 単純な爻辞占にしか見えないのだが、 それは神的領域…

亢龍悔あり

× × × × × 亢龍悔あり。(乾為天、上九) × × × × × 国語辞典にも載っているし、 徒然草にも引用されています。 「亢竜の悔あり」とかやいふこと侍るなり。 月満ちては欠け、物盛りにしては衰ふ。 万(よろず)の事、先の詰まりたるは、破れに近き道なり。 …

臨の恒に之く

こんな年筮を見ました。 臨の恒に之く。 ䷒ ䷟ 解釈の練習をしてみる・・。まず象を見る。本卦・地沢臨の二陽が伸びて地天泰となり、 地天泰の下卦の乾が運移して之卦・雷風恒となった。 乾はさらに運移して天地否になるだろう・・・・というのは、人為的で考…

愚案 (按) ずるに

松尾芭蕉の句。 愚(ぐ)案ずるに冥途(めいど)もかくや秋の暮 「愚案ずるに」は、 漢籍の註釈でよくみます。「わたくしが考えまするに」です。俳句にこのような常套句を用いるなんて・・ 芭蕉のあそび心でしょうか。周易釈故、高島易断などでは、 「按ずる…

爻辞と占

易経の経文とその註釈を読むことは、 なかなか細かな作業であるが、 細かい字義の解釈に没入していても、 それだけでは占うことは困難である。 爻辞は爻象に対する一場面であるし、 爻辞の場面と占事とが常に見合うとは 限らないのである。それより 爻辞を俯…