2020-05-01から1ヶ月間の記事一覧
経文と十翼の全てが、 口語訳(第一部)、 書き下し分(第二部)、 として載っています。余計な説明は一切ないのですが、 そこがかえって読みやすい。素のままの易経、 といった感じで。× × × × たとえば、第一部、 咸二爻の爻辞はこうです。 脚のふくらはぎ…
以前に、 1,000円で買いました。 プルーストによる文学評論。 古書です。 まだ全然 読んでないのですが。 ネルヴァル。 ボードレール。 バルザック。 スタンダール。 フロベール。 ・・などについて、 縷々述べられています。
君子豹変。小人革面。 ── 易経、革卦上六 ネット上で、 よく見る文言ですが、 小生にはイマイチ よくわかりませんでした。ただ、 五爻で革命は成ったのだから、 もう新たなことはしないで、 状況の変化に合わせて 変わりましょうくらいにしか、 考えていなか…
咸の九三は、 従ってはいけないものに 従ってしまう爻ですが、 この従ってはいけないものを、 上六とする説 (岩波易経) 六二とする説 (易学大講座) ・・その他があります。前者は、 程伝によっていると思われますが、 この三爻のことを、 兌悦の主である上爻…
小生は、 一つの爻辞を、 三日に分けて読んでいます。ですから、 日曜日を除いて、 週に六日、易経に接して いることになります。× × × × テキストは以下の通り。 易経講話(公田連太郎) 新釈・易経(今井宇三郎) 易学大講座(加藤大岳) 高島易断(高島嘉…
咸其腓。凶。居吉。 ── 咸、六二 朱子の註釈を掲げます。 腓とは足肚(こむら)なり。 行かんと欲すれば先づ自ら動き、 躁妄*1して固守する能わざるなり。 二はその処に当たる。 又、陰柔を以て固守する能わず、 故にその象を取る。 然れども中正の徳ありて よ…
「易─占法の秘伝」には、 漢易による解釈例が載っていて、 豊五爻に対する虞翻の説が、 引用されています。 (p.120)しかし、 詳しい説明がないために、 ちょっと読んだくらいでは、 よくわからないのです。で、 少し考えてみました。× × × × 来章。有慶誉…
咸其拇。── 咸、初六 解釈は、 岩波易経などの 基本書を参照のこと。× × × × 以下は注意点です。 六爻皆宜静而不宜動也。 (本義) 咸卦の六爻はみな、 静によろしく、 動によろしからず。と朱子が云うように、 この爻も焦って動くと 凶を招くことに。とりわ…
およそ二か月ぶりに、 国立の喫茶店でランチした。いつものチーズトーストと いつものブレンドコーヒー。けど、 店内はがらがらでした。小生、 トーストの焼き具合のせいか、 パン屑がのどにひっかかって、 咳き込んだ。かわいい女店員さんが、 激しくこちら…
咸には「人身の象」があります。 咸の上一画は人の口の如く、 中三画には腹背の象あり、 下には人の脚の象あり。 (朱子語類)出典:新釈漢文大系「易経」 ☱ ☶ 上爻が口の象。 三四五は腹と背の象。 初二が脚の象。・・であると。そして、 その各々の部位に…
沢山咸は用いる筮法によって、 その判断の仕方が異なります。 六変筮(中筮法)なら、良い判断をします。本卦に得るより之卦に得る方が良い。「諸事感通のときたれば誠実にして勉めれば繁昌に至る(『真勢易秘訣』)」などと占うことになります。 三変筮なら、…
易占本によれば、 沢山咸には「懐妊」の意 があります。根拠を考えました。 一番簡単なのは、この卦が坤を以て乾を包む「包卦」だからです。 咸感也(彖伝)。咸速也(雑卦伝)。艮の身体に兌の悦びが浸み透る象。ということで、感じてすぐに肉体関係になる。 彖…
三陰三陽卦を得たら、 男女関係が絡んでいると、 疑ってみるとよい。なぜなら、 三陰三陽卦は、 泰←→否という変化循環過程の、 その最中にある卦だからです。泰、否は、 乾坤陰陽が交わる、交わらない、 という卦です。三陰三陽卦は、 「陰陽の相交わってい…
柳下先生は、 「筮前の審事」の重要性を 繰り返し説いています。そして、 占断例に当て嵌めるだけの易占は、 易の機構を活用していないと。 柳下尚範『易入門』写真のページには、 大そう重要なことが 書いてあります。× × × × 真勢易では、 筮前の審事のこ…
以下は、 実際に卦を取ったのではなく、 頭で考えた机上の占例です。× × × ×東京五輪、オリパラが 延期になるや否や、小池都知事は、 「感染爆発」「ロックダウン」 などのワードを使いました。で、その時に、 「ウイルスの感染拡大は如何に」 を占ったと仮…
某twitterに、 引越しの可否占があった。得卦は、 天火同人の上爻と。爻辞に曰く。 同人于郊。无悔。ご当人は、 「引っ越さない方がよい」 と判断されたようでした。それは、それで、 よいのですが・・× × × × 小生が思ったこと。「オレは都会なんて嫌だ。 …
武蔵野の面影を残す・・ というほどでもないか。 葛飾北斎描く「波」のような・・ というほどでもないか。 笑
坎為水と離為火は、 読んでいて面白く感じます。大岳氏が云うように、 辞が文学的である、 ということもあるのでしょう。それぞれの上爻の辞も、 以下のように見ると、 なかなかに興味深い。 坎を法律となし、 刑獄となす、 故に坎卦上爻に、 「係用徽纆、寘…
最難関の資格試験の合否を占って、 地水師を得、競争率が激しいので、 今年はムリと断じたとします。すると、 これはよくあることですが、 「ではいつ受かるでしょうか」 と問占者が訊ねるので、 「2年後には受かりそうです」 と答えたとする。その心は・・ …
坎為水の中には、 離の象(二三四五)があり、 離為火の中には、 坎の象(二三四五)がある。これは、 易占家だけの、 取象なのではなく、 古の易学者も、 こう見ているのです。 坎中に離あり、 自牖(坎六四)は離の虚明の象なり。 離中に坎あり、 沱若(離六五)は…
これ ↑ も良書ですが、 岩波易経と同じで、 いきなり読んでも 身につかないというのが、 小生の感想です。それより、 一文、一文、 いや、 一言、一句、 そして、 卦の形、爻の在り方、 それらを、 頭を使って読むような、 そんな易書を まずは読むべき。そ…
離為火は、 下卦と上卦とでは、 トーンが変わるように思う。下卦は、 個人の盛衰であるが、 上卦は、 国家の大事変であると。× × × × すなわち・・四は、 敵の襲来。人民の死。五は、 君主が人民の死を悼む。上は、 夷狄を征伐する。・・と、 そんなふうにも…
今年は 野球観戦もできないから、 プルースト作 「失われた時を求めて」 を読んでいる。そして、 夕方になると、 近隣を歩き回っている。× × × × 皆さん、 外出を自粛していて、 体がなまっているのだろう、 巷には散歩者が多い。で、 人通りのない細道を歩…
本田済先生の『易』に、 「爻体」という概念が 載っています。爻辞占の解釈に 役立つと思われますので、 引用しておきます。× × × × 写真が読みにくいので、 簡単にまとめると・・ 陽爻が・・ 初または四にある→震爻 二または五にある→坎爻 三または上にある…
「今月、心すべき教えは?」そう念じながら卦を起すと、 沢地萃の五爻でした。これは、 小生の月筮です。 ☱ ☷ 萃は集まる意ですから、 「密集」そのものです。全卦は大坎の似象。 五は上下の陰に挟まれて、 「密閉」状態です。集まる中心は四。 五はその四と…
住宅街を歩いていると、 子ども画伯の絵があった。 そして思った。 「オレより巧いやんけ」 散歩コース。