易経を読むブログ

易占目的の ブログ ですが「易経を読む」と謳っているのは、易占に易経は不可欠であるという考えからです。「有料記事」は知っておくべき六十四卦の見方や占例を記してみました。無断転載禁止。

2022-10-01から1ヶ月間の記事一覧

易学大講座・雑感

易学大講座の難しいところは、 やはり「占考」の項です。 卦辞・爻辞・彖伝・象伝・・等は、 たとえば、程伝とか本義の註を読んで、 わからない箇所があっても誰かに聞けば、 直ちに理解が得られるから左程難しくはない。 しかし占考となると易経で得た理解…

武隈氏の本

武隈天命氏の『易占の要諦』は、 なかなかよい「レジュメ」だと思います。たとえば、 「六十四卦の応用」の章(p.137~p.144)。この章はたったの 7ページですが、 易占の技法としては、これだけ知っておけば 十分でしょう。こうした方術は、 機械的に用いて…

お壮んな馬

風水渙の初爻に、 馬壮。 とあります。馬が壮(さか)んなのです。馬壮は、 坎の主爻の、 九二のことを云っています。坎は説卦伝に、 其於馬也、為美脊、為亟心。 とありますからね。「新釈漢文大系 易経 中」に誤植がありました。 閑話休題。渙初爻の結婚占に…

お腹いっぱい

牛めしランチ(生玉子) 於 松屋 500円

艮の一部を失う

風水渙の運勢占に、 事故で身体の一部を失うともいえます。 (柳下「易入門」) とあります。これは三爻の辞に、 その躬(み)を渙(ち)らす。 とあるからです。 ䷺ 卦体を見ますと、 三四五に艮(身体)があって、 艮の下爻は身体の一部といえ、 また内卦坎の上爻…

節を失うと・・

水沢節は、 節度があるために、 コップの水が保たれています。 ䷻ 節は止まるなり(雑卦伝)です。しかし、 節度がなくなって、 ほしいままに動いてしまうと、 水を失うという運勢になります。つまり・・コップの水が溢れてしまって、 運気は沢水困となって困窮…

渙卦・一行占

加藤大岳氏は風水渙の占意を 簡潔にこう表現しています。 一時損失あるも後の大利となる事が多い。 契約等は特に注意して厳重にすべし。 (易学通変) 「一時損失・・・後の大利」 渙は散らすことによって集まり、 亨通の得られる卦です。 ゆえに小さな出費…

易の蔵書

易入門は5~6冊持っていますので、 いろんなところに在ります。

松屋で昼飯

松屋で 「牛めしランチ(半熟玉子)」 を食べた。500円。 牛めし。サラダ。味噌汁。半熟玉子。サラダは結構な量でした。 喫茶店でメシ食うより遥かにお得。若い女性もちらほら居て、 ライスのおかわりをしている人も・・その食欲にあっぱれ!

散と聚の卦

風水渙は 「散らして集める」という卦です。 白蛾小筌には 萍水相逢之意 とあります。 へいすいあいあうのい 散ったものが出会って集まる、 というのです。 卦辞には 王仮有廟 とあります。 この表現は沢地萃の卦辞にもありました。 すなわち「集まる」とい…

六十番目の節

邦儒・佐藤一斎が こんなことを云っています。× × × × 乾為天から数えて水沢節は六十番目である。 これは干支の周数(六十)に当たる。 また、乾から節まで爻を数えれば、 三百六十で一年の日数(概数)に当たる。 (60卦×6爻=360) 「これその節をなす所以なり…

舟楫の象

風水渙の彖辞に、 利渉大川。 彖伝には、 利渉大川、乗木有功也。 とあります。「大川を渉(わた)る」 「木に乗って功ある」というのは、 渙の象に「舟楫(しゅうしゅう)の利」 があるからです。これは繋辞下伝に出ています。 岩波「易経 下」p.256 参照のこと…

占い稼業を占う

現役占い師の方が、 「本当に占い師のママでいいのか」 と、ご自身の職業運を占って、 火天大有の第四爻を得ていました。勝手に解釈してみました。× × × × 占い師を辞める必要はないと思います。 しかし「大いに有(たも)つ」という卦ですから、 戦力(仕事)をい…

兌と肝臓

まず紐解くことのない易書だが、 偶々「易占の神秘」を繰ってみたら、 こんな占例があった。 某六十翁の病勢を占つて、兌為沢の上爻を得た。 兌を肝臓とする故、肝臓の故障なるべし。 「兌を肝臓とする」? 兌の象に肝臓なんてあるのか。調べてみると高島易…

府中の とんび というラーメン屋で、 塩ラーメン(「塩そば」)を食べた。 なかなか旨かった。 ネットで府中のラーメン店をググると、 紅、らいおん、ラーメン英二 という店も評判がよかったが、 こってりしたラーメンはどうも苦手だ。 なのでカウンター席七つ…

腕時計

普段、している腕時計。 古っ。そして中学生みたい。笑

引兌

兌為沢の上六は、 引兌。ただの二文字ですが、 この爻の解釈は、諸説があって 面倒ですが、占においては、 「引かれて兌ぶ」と読めば吉。 「引きて兌ぶ」と読めば凶。 とおさえておけばOKです。両方知ったうえで、 状況によって使い分けるのです。具体的には…

兌為沢の六爻

兌為沢を得たら、 六爻の比爻関係に注意しましょう。 その際、陰爻(佞人)との位置関係が ポイントとなります。 初は陰とは比爻関係にはありませんから、 悦びの道が乱れることはないのです。 二と四は下卦兌の主爻の陰に比していますし、 五は上卦兌の陰に比…

三変筮と象占

以前、当ブログで、だから易経は、 ただ辞だけを研究していてもだめで、 卦爻の象との関連によって 辞を読まなければならない。と書きました。そして、それ故に、 当ブログでは三変筮を推奨するのです。というのは、 三変筮は得られた爻をもって 占う筮法で…

新記録は出るか

ネットで以下の占を見ましたが、 得卦を使用させていただくことに感謝しつつ、 ブログ主の考えを述べてみます。ただし、あまりよい見方では ないかもしれません。× × × × ヤクルト・村上選手のホームラン数は現在53本。 日本記録はバレンティン選手の60本で…

両肺の象

以前、 健診のレントゲン検査で、 母親の肺に影が見つかりました。そのため、 精密検査へと進んだのですが、 その時「影はがんであるか」を三変筮で筮して、 兌為沢の九五を得たことがあります。兌は五臓では肺ですから、 兌為沢は重兌=両肺の象です。 ䷹ そ…

易経は必読

真勢中州・松井羅州「周易釈故」 古書店のワゴンセールにて300円。写真の真勢流・易経は、 一年に数度しか見ませんが、 真勢易においても易経は必読のようです。新井白蛾、真勢中州、高島嘉右衛門、 加藤大岳、横井伯典、柳下尚範・・・どの流派であっても、…

音の連想

ラジオニュースを聞いていると、 こんなふうにヒアリングしてしまう 自分がいます。 汚職事件 → お食事券 暴行を加える → 膀胱を(口に)くわえる 音からの連想ですが、 連想というより、まず こう聞こえてしまうのです。

二途に迷う

兌為沢の四爻は、 五につくか、三につくか、 迷いの生じるところです。三ではなく、 五についた方が、 幸(さいわい)を得られるのですが。程伝曰く。 五に従うは正なり。三を説ぶは邪なり。でも、 情においては、 三に惹かれちゃうんだよね。三は兌の主爻で、…

爻辞を釈く

安岡正篤「易學入門」 写真は兌為沢のページですが、 初九 和して兌ぶ。吉。 はこれで解釈・解説になっていますか? 原文は 初九、和兌。吉。 なんだけど。「悦ぶことの正しきを得ている爻」 とかなんとか、書いてあった方が よくないですか? × × × × こう…

易占動画

youtubeで易占講座をいくつか見ました。知らないことがあって勉強になりましたが、 ? と思うこともありました。たとえば・・略筮法の説明で、 第一変で得られた八卦を外卦にしている 動画がありましたが、 これは勘違いではないのか。また、他の動画ですが…

誤占しやすい

あまり読まれていない記事ですが、 読んでほしいと思いまして、 再度、掲載しておきます。× × × × 古い資料を見ていると、 こういう場合には誤占しやすい、 という文章がありました。当該文章は、 執筆者が『実占研究』などを読んで、 メモしておいたものだ…