易経を読むブログ

易の 辞・変・象・占 について記しています。読書、日記、時事も。無断転載禁止。

易コラム

本田済「易」

小生は岩波文庫の「易経」を、 基本書として使用していますが、 本田済「易」もいい本ですね。小生に三変筮を薦めてくださった先生は、 この本田「易」を使っていたそうです。岩波だと辞の解釈が中心ですが、 本田易の方は、卦・爻・辞の理解が 可能になると…

祭・祀・享

祭・祀・享は、 どれも「まつる」ですが、 厳密に使い分けるとすると こういう違いなのだそうです。 「祭祀」は、「祭り」の義。 「祭・祀・享」は皆 「まつり」(祭)であるが、 分説すれば、 「祭」は天神を、「祀」は地祇を、 「享」は人鬼をそれぞれ祭る…

大岳氏の易占

易の研究はかくあるべしと、 加藤大岳氏は記しています。 (易の研究を大別するならば) 一は易を思想的、哲学的、倫理的な立場に於て研究しようとするもの ── 即ち、学として、教へとしての易に対する研究であり、一は易の機構の微妙なるを占断の用に立て、…

誦する

冥升の次に沢水困が来る・・ 易はよくできていますね。昔、 易研究会で地風升を読み終えると、 ある先生が、 こんなふうに口ずさみました。ショウ、コン、セイ、 カク、テイ、ライ・・つづけて、先生は、 「次回は沢水困ですね」 と云ったのです。これを聞い…

易の神様

現代易においては、 天の神様(左)、地の神様(右)、 といったところでしょうか。 出典:岳易館 柳下尚範易学教室 左・加藤大岳氏。右・柳下尚範氏。易の六爻で云えば、 大岳氏が五爻で、柳下氏が四爻でしょうか。天の神様を承けて、 四の地の神様は下卦である…

「易の話」

20年以上、易を学んでいる人は、 新書版で読んだに違いありません。講談社現代新書 ↓ この本は、 中国思想の立場から、 易の全体を説いたものといえましょう。よい本ですが、 経文、翼伝、註釈を読まなければ、 易自体(卦・爻・辞)の理解は得られませんので…

情の世界

「呻吟語」にこうあります。天地はもと一箇の情の世界である。 ゆえに万物は皆、情のために 互いに苦しんだり楽しんだりしている。 しかし至人、聖人は、 情のために苦楽することはない。これ、「中庸」の、喜怒哀楽の未だ発せざる、 これを中(ちゅう)と謂…

幾度も読め

写真は、 本田済訳の程伝です。 (書名「易経講座」)爻辞占の名人であられる〇〇先生は、 「こうした文章を幾度も読みなさい」 とおっしゃいました。そんなふうにしていると、 段々易者らしくなるのでせう。易のできる人というのは、 こういう文語訳の文章…

以前の持ち主

数年前、 広島市の古書店より購入しました。以前の持ち主は、広島大学で、 教鞭をとられていたそうです。鉛筆で線や丸をつけながら、 丁寧に読んでおられます。本を読み慣れている。 そんな感じが致します。

知進而不知退

ネット上、こんな文言が 飛び交っていました。 菅首相「五輪やめるのは簡単」 そうかなぁ・・というのが、 小生の感想です。剛強に過ぎ、 「やりたい、やりたい」の一点張りで、 冒進して已(や)めないことのほうが、 簡単だと思うんだけど。中正の徳をもって…

易経の名言

乾為天の第三爻は、 岩波易経に、 下卦の極、警戒を要する危位。 とあるように、占においては よい判断の出来ない所です。(「過剛不中爻」ですしね)けれども、 しみじみ九三の辞を読んでみると、 実に含蓄のある辞(ことば)であると、 思えてきます。爻辞の…

建物の災害

腕の確かな易の某先生は、 「地震で倒れるのは天風姤の形のビル」 と云っていました。 ䷫ 初の一陰が乾為天のビルを 倒壊させる要因になるのですね。土台が不安定な画象です。× × × × これに倣って小生も考えてみました。 「暴風で屋根が吹き飛ぶのは沢天夬の…

易書と誤植

易書に誤植はつきものです。写真は「新釈漢文大系 易経」ですが、 やはり誤植があります。おそらく初版の時に、徹底的に 原稿とゲラをつき合わせなかったために、 誤植が残ってしまうのでしょう。特殊な本ですので、素読みだけでは、 間違いを発見できないで…

連なる根

ネット検索をすると、 「抜茅連茹」という四字熟語があります。 出典は易経、地天泰なのであると。 ええっ? 泰の初爻は「抜茅茹」じゃなかった? と思いました。 意味は同じなのですが。 三陽爻が根を連ねている象だから、 単独行動はだめなんですよね。 因…

むつかし

易経はムツカシイ。勿論、内容が難しいのですが、 初学の方にとっては、 漢字表記がとっつきにくい、 ということがあるようです。 「易経難しい・・」 表記がすでに『六ヶ敷くない』 (=難しくないの旧表記) でムズいwww (某 tweet より) たとえば、 こ…

我が占例

最近は易の会報に 占例を書くことも少なくなった。 最新の占例は今年の新年号に 添付してもらったものだ。 昨年オリパラが延期になった時点で、 2021年7月の開催はあるかを占った。 その結果を投稿したのだ。 結論のみを云えば「開催されない」 と断じたのだ…

入門時の教え

易占の入門者が、 柳下『易入門』を読んでいるらしく、 自分は歴史が好きなので、 「易経の伝統」の章が楽しみだ、 とtweetしていた。これを読んで、 こんなことを思い出した。小生が ‘易占’ に入門した頃、 ある先生に教えていただいたこと・・ 三変筮をや…

莫・惕の字義

夬の二爻に「莫夜」とあります。新釈漢文大系 易経 には、 この「莫」の字義が述べられていて、 おもしろいので引用してみます。 「莫」は音「暮」(ボ)で、暮(くれ)の本字。 艸と艸との中に日が没したことを示す会意文字。 日が暮れてなくなる義より転じて、…

易の資料

小生所有の易研究会・資料は、 けっこう高度な内容であると感じる。 先日も沢天夬の卦を参照したが、 程伝、本義、折中あたりならば、 新釈漢文大系 易経を参照すればよいのだが、 中には引用元のよくわからないものがある。「五陽長盛、一陰将消、亦決之象…

易占とタロット占い

易占には筮前の審事が不可欠で、 「筮前の審事のない易占は90%以上当たりません」 とは某大家の教えです。たとえ「戻る」 という卦を得ても、筮前の審事がなければ 健康体に戻るのか、病気に戻るのか、 得卦だけでは誰も判断できませんから。 しかしかつて月…

易と言葉

ブログでも、tweetでも、 そこに書かれてある易の記事は、 その人の限界を示しています。 辞をよく読む人は辞の解釈をするし、 爻象についても独自の文章を書く。 まだ入門者ならば易書の紹介が多く、 学びの方法論にこだわったりしている。 何についてどの…

易占を学ぶために

易占を学ぶためには、 本物を見抜く目。 「虚受人」という態度。 ・・が必要です。「虚受人」は、 咸卦大象にある三文字で、 虚(きょ)にして人を受く。 と読みます。己を虚しくして、人や教えを 受け入れるということです。しかし、頭のいい人ほど、 「虚…

日筮・勝敗占

御多分に漏れず、 小生も日筮や勝敗占をしたことがあります。 某プロ野球チームの一年間の勝敗を、 140試合、すべて筮に問うたこともあります。 すると同卦同爻を得ることがあって、それなのに、 ある日は勝ちだったり、別の日は負けだったり、 そういう経験…

一卦・六爻・一か月

易を学び始めの頃は、 一日一爻読むという方針を立てて、 一年ちょっとで384爻を読むということを、 二回転しました。しかし、これでは 上滑りしてばかりで、 辞をじっくり読めていなかったのと、 卦義の重要性も認識し始めていたので、 その後こういう読み…

損↔益

易経彖伝では、 万物は損益の循環の中にあるとして、 人間に教えを垂れています。損卦彖伝。 損益盈虚、與時偕行。 損益盈虚は、時とともに行われる。益卦彖伝。 凡益之道、與時偕行。 およそ益の道は、時とともに行われる。つまり、 減損も、増益も、 時に…

易日記

山沢損上九の註釈に、 「恵而不費」とあるのですが、 これは論語堯曰篇の言葉です。岩波論語 ↓ 論語の文言が出て来ると、 その都度参照します。× × × × 高円寺にある寺院の玉垣です。「岳易館易学教室」とあります。

易経と鉄砲玉

最近のtweetで、 柳下先生の易占本が推薦されていました。 先生の易書で学ぶことに異論はありませんが、 それには条件があると思います。 それは、柳下先生の易を学ぶのなら、 どうしても易経を読まねばならない、 ということです。 これは旧ブログでも書い…

筮前の審事

筮前の審事がなければ、 易占を正しく行うことは出来ません。 いくら易卦を見ても、 どのようにも解せますから、 占示が特定出来ないからです。 卦だけで全てを見通すのではなく、 筮前の審事に卦爻を組み入れることで、 始めて得卦は意味をもつのです。 そ…

己ヲ損シテ

古い易書を見ていると、 山沢損のページに、 「愛のこもったプレゼント」 という書き込みがありました。うまい表現だな。 損卦を一言でいい表わしているな。*1 そう思って、柳下「易入門」に 転記しておきました。後日、古書店で、 黄小娥「易入門」をめくっ…

まごころ

古い易書に、 こんな文章があります。 神を祭るに誠心を以てする時は 約祭たりとも神明感じ給ふ、 偽り飾る時は重き祭たりとも 神受け玉はず。 質素な薄祭であっても、 誠をもってすれば、 神はこれをお承けなさる。 誠よりも飾りが過ぎていれば、 それは偽…