易経を読むブログ

易の 辞・変・象・占 について記しています。読書、日記、時事も。無断転載禁止。

易コラム

言葉を飾る

[国民座右銘]1943.10.10「文学報国」より1月13日言葉花さくものは必ず実なし 新井白蛾「白蛾冠言」意味:「巧言」と同じ。言葉を飾り立てる者には、真の心はないものである。調子のいいこと、大げさなこと、空疎なことを言う者は信じるに値しない。→— 大森…

湯たんぽ

室温10度の場所で仕事をしている。(貧弱なる暖房器具!)一時期、頻尿が甚だしかったが、 体の冷えが原因とわかった。湯たんぽを股間に置いて、 椅子に座ることにした。あたたかい。どうやら、切実なる 頻尿はおさまったようだ。これを取象すれば、 ䷧ ䷟ あ…

頌春、そして易占検定

本年もよろしくお願いします。 × × × × さて、新年から火風鼎を読むのですが、 こんな問題を思いつきました。もし易占が資格制度になるとすれば、 易経からの出題は、合否を決する 重要科目になるに違いありません。 そこで問題。 「鼎は物を煮炊きする器で…

水と火の関係

沢火革と水火既済は、 どちらも下卦が火で、上卦が水です。 ䷰ ䷾ なのに、 革は水と火が滅ぼし合うのに、 (水火相息と彖伝にある) 既済では両者が争うことはありません。 これはなぜか? 革は兌の止水なので火によって沸騰し蒸発しますし、 水がこぼれて火…

2022年・年筮

冬至ですので年筮を取りました。机上に賽子を置いて、 「来年の指針となるべき 易辞をお示しください」 と心に呟き、骰子一擲、 無我の境地で掌から転がすと、 下を震にし、上を巽とし、 その第四爻を得ました。すなわち得卦は、 風雷益の六四です。爻辞曰。…

盈と謙

鬼神は盈(み)ち栄えるを害して謙(つつま)しきに福(さいわい)する。 人道はおごり盈(たか)ぶるを悪(にく)んで謙(へりくだ)るを好む。 ── 謙卦、彖伝 × × × × 鬼神は禍福を説き、人道は道徳を説いています。易は満ちれば欠けると考えますから、 飽…

辞・変・象・占

当ブログのブログ名の下文には、 「辞・変・象・占」と記してありますが、 これは繋辞伝に云うところの、 易の四つの道です。そして、それは、 平成時代(笑)に実施された 易の研修会において、ある先生が 行った講話のタイトル名なのです。先生はこのタイ…

辞占のすすめ

易経から易占に入った人と、 占いから易占に入った人とでは、 象の取り方、占考が異なるように思う。 小生は、初めは易経だけを読み、 岩波易経程度が読めるようになってから、 易占をすべきだと考える者です。 でないと気学の見方の延長なんだよね。 たとえ…

心酔せよ

倦むことなくして易経を読むことは、 なかなかむずかしいのかもしれない。 易経を詳しく解している誰か、 儒者でも易者でも学者でも、 そうした誰かに深く「心酔」できれば、 飽くことなくして易経を読み続けられる のではないかと思う。 たとえば、初代・銭…

不遇の時

水風井の第三爻は不遇の時です。爻辞曰。 井渫不食。為我心惻。可用汲。 王明。並受其福。「井渫不食」 この爻は、立派な君子ではあるけれども、 世には用いられないと、そういう時です。そして、君子は、 そんな時であっても、 腐ったり、怨んだりしてはい…

北極星と水地比

論語にこんな条があります。子の曰わく、 政を為すに徳を以てすれば、 譬えば北辰の其の所に居て、 衆星のこれに共(きょう)するがごとし。先生がいわれた、 「政治をするのに道徳によっていけば、 ちょうど北極星が自分の場所にいて、 多くの星がその方に…

易経講話のはなし

易経講話を図書館の蔵書で読んだ時は、 旧版(旧字旧かな)で読んでいた。 今、手持ちの同書(五)の奥付を見ると、 平成九年八月十日 新版発行 とある。 これは新字・新かなの新版なのだが、 ちょうど表記を改めたものを買ったのだった。 ところで小生の持って…

「易経講話」

岩波「易経」、本田「易」を読んでも、 なるほど、なるほど、と思えない人には、 公田連太郎「易経講話」明徳出版社 をお薦めします。全五巻で六万六千円ほどしますから、 図書館で借りて試し読みをしてから、 購入を決めてもよいでしょう。講義形式で、丁寧…

易経という難関

赤塚忠先生の文章に、 このようなのがありました。 中国思想史を学ぶ者にとっては、 『易経』は必ず通らねばならぬ難関であり、 ・・ 易経のことを「難関」であると、 云っています。そうなだあと小生も思います。小生の場合は、 易経の全ての分野を網羅して…

本田済「易」

小生は岩波文庫の「易経」を、 基本書として使用していますが、 本田済「易」もいい本ですね。小生に三変筮を薦めてくださった先生は、 この本田「易」を使っていたそうです。岩波だと辞の解釈が中心ですが、 本田易の方は、卦・爻・辞の理解が 可能になると…

祭・祀・享

祭・祀・享は、 どれも「まつる」ですが、 厳密に使い分けるとすると こういう違いなのだそうです。 「祭祀」は、「祭り」の義。 「祭・祀・享」は皆 「まつり」(祭)であるが、 分説すれば、 「祭」は天神を、「祀」は地祇を、 「享」は人鬼をそれぞれ祭る…

大岳氏の易占

易の研究はかくあるべしと、 加藤大岳氏は記しています。 (易の研究を大別するならば) 一は易を思想的、哲学的、倫理的な立場に於て研究しようとするもの ── 即ち、学として、教へとしての易に対する研究であり、一は易の機構の微妙なるを占断の用に立て、…

誦する

冥升の次に沢水困が来る・・ 易はよくできていますね。昔、 易研究会で地風升を読み終えると、 ある先生が、 こんなふうに口ずさみました。ショウ、コン、セイ、 カク、テイ、ライ・・つづけて、先生は、 「次回は沢水困ですね」 と云ったのです。これを聞い…

易の神様

現代易においては、 天の神様(左)、地の神様(右)、 といったところでしょうか。 出典:岳易館 柳下尚範易学教室 左・加藤大岳氏。右・柳下尚範氏。易の六爻で云えば、 大岳氏が五爻で、柳下氏が四爻でしょうか。天の神様を承けて、 四の地の神様は下卦である…

「易の話」

20年以上、易を学んでいる人は、 新書版で読んだに違いありません。講談社現代新書 ↓ この本は、 中国思想の立場から、 易の全体を説いたものといえましょう。よい本ですが、 経文、翼伝、註釈を読まなければ、 易自体(卦・爻・辞)の理解は得られませんので…

情の世界

「呻吟語」にこうあります。天地はもと一箇の情の世界である。 ゆえに万物は皆、情のために 互いに苦しんだり楽しんだりしている。 しかし至人、聖人は、 情のために苦楽することはない。これ、「中庸」の、喜怒哀楽の未だ発せざる、 これを中(ちゅう)と謂…

幾度も読め

写真は、 本田済訳の程伝です。 (書名「易経講座」)爻辞占の名人であられる〇〇先生は、 「こうした文章を幾度も読みなさい」 とおっしゃいました。そんなふうにしていると、 段々易者らしくなるのでせう。易のできる人というのは、 こういう文語訳の文章…

以前の持ち主

数年前、 広島市の古書店より購入しました。以前の持ち主は、広島大学で、 教鞭をとられていたそうです。鉛筆で線や丸をつけながら、 丁寧に読んでおられます。本を読み慣れている。 そんな感じが致します。

知進而不知退

ネット上、こんな文言が 飛び交っていました。 菅首相「五輪やめるのは簡単」 そうかなぁ・・というのが、 小生の感想です。剛強に過ぎ、 「やりたい、やりたい」の一点張りで、 冒進して已(や)めないことのほうが、 簡単だと思うんだけど。中正の徳をもって…

易経の名言

乾為天の第三爻は、 岩波易経に、 下卦の極、警戒を要する危位。 とあるように、占においては よい判断の出来ない所です。(「過剛不中爻」ですしね)けれども、 しみじみ九三の辞を読んでみると、 実に含蓄のある辞(ことば)であると、 思えてきます。爻辞の…

建物の災害

腕の確かな易の某先生は、 「地震で倒れるのは天風姤の形のビル」 と云っていました。 ䷫ 初の一陰が乾為天のビルを 倒壊させる要因になるのですね。土台が不安定な画象です。× × × × これに倣って小生も考えてみました。 「暴風で屋根が吹き飛ぶのは沢天夬の…

易書と誤植

易書に誤植はつきものです。写真は「新釈漢文大系 易経」ですが、 やはり誤植があります。おそらく初版の時に、徹底的に 原稿とゲラをつき合わせなかったために、 誤植が残ってしまうのでしょう。特殊な本ですので、素読みだけでは、 間違いを発見できないで…

連なる根

ネット検索をすると、 「抜茅連茹」という四字熟語があります。 出典は易経、地天泰なのであると。 ええっ? 泰の初爻は「抜茅茹」じゃなかった? と思いました。 意味は同じなのですが。 三陽爻が根を連ねている象だから、 単独行動はだめなんですよね。 因…

むつかし

易経はムツカシイ。勿論、内容が難しいのですが、 初学の方にとっては、 漢字表記がとっつきにくい、 ということがあるようです。 「易経難しい・・」 表記がすでに『六ヶ敷くない』 (=難しくないの旧表記) でムズいwww (某 tweet より) たとえば、 こ…

我が占例

最近は易の会報に 占例を書くことも少なくなった。 最新の占例は今年の新年号に 添付してもらったものだ。 昨年オリパラが延期になった時点で、 2021年7月の開催はあるかを占った。 その結果を投稿したのだ。 結論のみを云えば「開催されない」 と断じたのだ…