易経を読むブログ

易占目的の ブログ ですが「易経を読む」と謳っているのは、易占に易経は不可欠であるという考えからです。「有料記事」は知っておくべき六十四卦の見方や占例を記してみました。無断転載禁止。

2019-06-01から1ヶ月間の記事一覧

お祭りの辞

風地観の占意に、 「先祖の祭祀を行うべき時」 というのがあります。これを云っているのは、 紀藤元之介氏です。観、盥而不薦(カン、カンフセン)。 と、卦辞にあります。全卦が宗廟の象でもあります。誠敬を尽くして、 目の前にご先祖様がいらっしゃるように思っ…

最大の問題点

懸念どころか、もう既に自分から独立性を捨て政府に従属してます。メディアのトップが国民の税金で首相に飯をおごってもらい尻尾を振って喜んでるんですから。メディアが権力を監視するという本来の役目を果たしていれば6年半も安倍の悪政は続いていないとつ…

君子无咎

風地観の五爻は、 大観在上・・中正以観天下、 といった立派な爻なのに、 なぜ元吉大亨ではなく、 君子无咎といった占辞なのか。古人に曰く・・ 観はもと是れ小人が君子に逼(せま)るの卦、但し、九五の中正、上に在るを以て、群陰仰いでこれを視、聖人以て…

美辞なれど

ある女性に乞われて、 結婚の可否を占ったところ、 風地観の四爻が得られたとします。易学大講座には、 こうあります。 縁談などは話はよいが纏まらないと見ます。 可否についての、直接の言及はありません。 (爻辞はよいが、爻変は天地否であるとみていま…

観我生

風地観三爻の辞は、 難解な爻辞の一つです。「我が生」 ということにつき、 諸説紛々、象の取り方も様々だからです。××××小生は、占においては、 こんなふうにシンプルにとらえております。 坤の一体として、身分相応に留まっておればよい。 自分の枠内を出…

易の蔵書(3)

これは、 ブログ主が所有する、 大切な易書です。目次の一部。 「時中」 という語が見えています。 鉄筆を揮ってのガリ版印刷、 製本も簡易で、自らの手作業であるという、 お粗末な本です。商業目的の出版物ではなく、 知人・関係者に配ったもののようです…

易の蔵書(2)

高亨氏による易の註釈書です。 2016年、古書にて購入。 以前の所有者は、 広島大学の教授だった人です。ネットで購入したのですが、 古書店の方が、 そのように申し添えて下さいました。鉛筆で傍線を引きながら、 ていねいに読んでおられます。小生のごとき…

易の蔵書(1)

ある高齢女性の方から、 かつての易学経室では、サブテキストとして、 程伝・本義を使用していたと聞きました。で、 神保町の中国書店を紹介してもらい、 購入。15年くらい前のことです。 程伝のページ。 本義のページ。 とはいえ、 これを読んでいるわけで…

原義解釈

風地観の二爻は、 闚観。利女貞。 です。利女貞(リジョノテイ)は、 「女の貞(てい)に利ろし」 と読むのが普通ですが、 「女の貞(と)いに利あり」 と読んでいる本もあります。*1結婚の可否を占って、 この卦爻を得たとしましょう。ここで、 問占者の女性が、…

卦爻を語れ

古い易書を読んでいると、 このような文章があった。 易は他書と異なり独特の約束と術語が六ヶしいので、多くは繋辞伝の概説を読むに止まり、敢えて卦爻に及ばぬ様である。併し易の妙味は却って此卦爻の釈き方にある。 「易は・・独特の約束と術語がムツカシ…

門闕に入らず

観は見るという卦ですが、 初爻、二爻は見ることママならぬところです。 ☴ ☷ 三四五爻は互艮。 説卦伝に曰く、艮為門闕。初、二を見ると、 門闕(モンケツ)の下に在ります。論語に曰く、 其の門を得て入らざれば、宗廟の美、百官の富を見ず。というわけで、 初…

コンサートの象

「高島易断」 の占例を読んでいて、 風地観にはこんな象があると閃いた。これはコンサートの象であると。 (観劇でもいいですが) ☴ ☷ 観は見るという卦。 二陽がステージ上にいるアーティスト。 四陰は観客の列席で陽を見上げている。 初は末席なので遠くて…

童観

風地観 初六。 童観。小人无咎。君子吝。程伝によれば、 「童観」 とはこういうことです。 六は陰柔の質を以て、陽に遠きに居る、ここを以て観見するものは浅近にして童稚の如く然り、故に童観と曰う。 陽剛中正にして上に在る、聖賢の君なり。これに近けれ…

易占の秘伝

易占最大の 「秘伝」 は・・ 占事を明確にして、 筮前の審事を綿密に行い、 占的を絞り、 筮法を選択し、 得卦し、 占考・占断する。 ・・ことです。どうです、 シンプルでしょう? これは、 どの流派であってもそうだと思います。誤占しないための、 方法論…

観初爻の結婚

結婚の可否を占って、 風地観の初爻 を得たとします。可否占ですから、 断るまでもなく三変筮です。爻辞曰、 童観。小人无咎。君子吝。易学大講座を見ます。 婚姻は観を見合ひともするので話は進まうとしてゐます。また風雷益になるところから可と見ますが、…

観卦の爻辞は・・

個人的な勉強の話ですが、 風地観という 「卦」 を一週間ほどで学び終えました。 明日からは 「爻辞」 に入ります。 この卦の爻辞は占には使いにくいという印象があります。 卦辞や彖伝、大象にいう祭祀・政教を語らず、 何より陰陽消息の理を考慮することな…

観卦を得たら

まず、 この 「ひとくち占い」 を 頭に浮かべるとよい。 吉事の中に不意に障害難儀を起し易い。他の引立を得る方法を見出せば事成る。 (「易学通変」 加藤氏による一行占い)大いに衰えた時とするので慎み守るべきである。 (「真勢易秘訣」 真勢氏による一…

祭祀宗廟

風地観は祭祀の卦ともいわれます。卦辞に 観、盥而不薦、有孚顒若。 とあって、 これは祭祀の描写です。象を見れば、 ☴ ☷ 全卦が艮ですし、*1 三、四、五爻も艮で、 宗廟の形があります。面白いのは、 五爻の一陽爻が始祖の廟で、 偶爻は2世、3世、4世、5世…

難解の人

敦臨。吉无咎。(臨上六)この辞に対する、 長井金風氏の註釈を見てみましょう。 敦臨の言は、猶敦艮のごとし、艮を看よ、臨の言は霖なり、霖雨は淫雨なり、咸といひ、甘といふ、大君の敦以てこれに臨むにあらざれば、天の道を正すに足らざるなり、天の道と…

過去に占った

ラジオから、某歌手の曲が流れた。 それは、10年くらい前、 小生が占った女性演歌歌手の新曲である。 当時、小生のところへ来て、 「今度新曲を出したが、これがヒットするか」 と、お尋ねになったのでした。 マネージャーの方と一緒でした。 筒美京平、阿久…

地沢臨・試論

地沢臨という卦は、 人間でいえば、少年期、青年期に当たり(初爻二爻)、 伸びる勢いは盛んであるが、 何処へ行くかわからないアブなっかしさもある。と、そんな卦だと思います。あと、 「至于八月有凶」 には留意すること。二つの陽爻には 「咸」 字が繋か…

天の神道

天の神道を観るに、 四時、忒(タガ)わず。(観卦彖伝)この彖伝についての 「易経講話」 のこの文章。 なかなか立派です。 神道とは神妙不可思議なる道である。天の神道、神妙不可思議なる道の実体は、測り知ることのできないものであるが、その根本は、儒…

卦爻は語る

前回のブログで、 易は辞だけでなく、 卦爻で語っているということが あるのでね・・ と書きました。この卦爻については、 岩波易経の乾為天では、 こんなふうに書いてあります。 ☰ ☰ 乾は六爻皆陽、純陽の卦。 初九は最下の陽剛。 九二は陽剛居中。 九三は…

時中

「時中」 という言葉は、 岩波文庫 「易経上」 p.50 徳間書店 「易経」p.24 に出て来ます。だから、知っている人は、 知っています。××××恵棟は、その著書 「易漢学」 の中で、 「易尚時中説」 という項目を立てて、*1 その冒頭で、易道深矣、一言以蔽之曰時…

半ば「独裁状態」

そういえば、木村草太先生、 TBSラジオ 「荻上チキ・Session-22」にも、 すっかり出なくなったなぁ。 出ても電話出演くらいだ。 以前はレギュラーのように出ていたのに。 (ラジオ局の忖度でしょう)木村草太 教授「内閣は、曖昧かつ緩やかな条件・手続きの…

飛蚊症

5月28日、夕刻、 自転車に乗っていると、突然、 左目に黒い輪ゴムのようなものが、 ふわりふわり浮遊していることに気づいた。翌日、眼科に行くと、 何かが剥がれて眼球のガラス体を漂っていると。 (後部硝子体剥離というのでしょうか)放っておけばよいそ…