易経を読むブログ

易占目的の ブログ ですが「易経を読む」と謳っているのは、易占に易経は不可欠であるという考えからです。「有料記事」は知っておくべき六十四卦の見方や占例を記してみました。無断転載禁止。

2022-12-01から1ヶ月間の記事一覧

2022大晦日

2022年も本日で終わりです。 気ままな易記事をお読みいただきまして、 当ブログに訪問された方にはお礼を申し上げます。年筮は火沢睽の三爻でした。 三爻とその応である上爻の辞からの連想で、 来年はこんな情景を見るのではないかと なんとなく思っています…

彖伝。岩波易経。

節→中孚と読んでいるんだけど、 遅々としてちっとも進みません。 それは彖伝がおもしろいからです。 卦を深く理解するには、 彖伝をしっかり読むとよいです。 文章も名文ですし。 ただし岩波易経はどうも・・。 頭の良い人が易書を読み漁って、 上手に書いて…

中孚のメモ

水沢節が終わったので、 風沢中孚を読み始めています。 中孚は愛し合っている卦デスネ ♥ ䷼ 正兌と倒兌の口が触れています。 また、大離は心の象で、 下兌は悦び、上巽は順うのですから、 彼我が親和しています。 しかし大離の形は内が虚なので、 恋愛で終って…

易自体の理解を

大学の先生はどうか知りませんが、 易占を主にするなら、公田連太郎翁の この姿勢をもって、易経を読むとよいです。 『中孚。豚魚吉。利渉大川。利貞。』 この卦の文字の解釈には、いろいろな異説があり、 古来の学者、各々説を立てておるのであるが、 だい…

節六爻・総論

水沢節の六爻を ザックリ 見ると、 こんな按配です。初九…不出。无咎。 九二…不出。凶。六三…不節。 六四…安節。九五…甘節。 上六…苦節。それぞれ意味が相反しています。たとえば・・五はあまい。上はにがい。兌は口、坎は飲食ですから、 味の象をとっています。

シンプルな易占を

冬至だったから年筮の話題が多いんだけど、 易占ブログやtweetを見て思うことは、 「もっとシンプルにやったほうがいいよ」 と云いたくなる人がいるということです。 基本的なことを学んでその知識だけで ちゃんと占えるようにすべきであって、 アカデミックなことは…

之卦の扱い

水沢節・上爻の失せ物占につき、 加藤大岳氏はこう占考しています。 紛失物は思ひ諦むべきです。 変卦の中孚には大離の象があつて、 諦めた頃に思ひがけなく 発見されることがありますが、 それは十中一二の例外です。 (易学大講座) これは六変筮というよ…

奸計に陥る

水沢節の五爻には、 美辞がかかっていますが、 (甘節。吉。往有尚) 取引について占った場合など、 よい判断をしないことがある。 ䷻ 相手を坎の主爻とすれば、 当方が罠に陥る危険があるからだ。 辞は幾つかあるうちの、 一つの意味だからね。 占者は辞以外…

道を楽しむ

論語の学而篇に、 貧而楽道・・ 貧しくして道を楽しみ・・ とあります。易経、水沢節の五爻には、 甘節。 節に甘んず。(節を楽しむ) とあります。 これは節の最も宜しき姿です。これからは、 野心や大望を抱くより、 論語や易経の教えに従って、 生きてい…

岩波易経の誤植

岩波文庫「易経(下)」 p.186 の4行目に誤植があります。✕安 ○甘 です。チェックが「甘~い!」笑易経のことを知らなくても、 編集者・校正者なら、素読みで 見つけられる誤植です。

占筮の ‘何か’

蓍之徳、円而神。 卦之徳、方以知。 (易経、繋辞上伝)円而神 方以知この六文字が、 占筮の核心のように思えるのですが、 よくわかりません。円と方 而と以 神と知占筮の ‘何か’ を 暗示しているような 気がするのです。

節の三爻・四爻

水沢節の三爻と四爻は対になっています。 ・三爻…節することが出来ない。凶。 ・四爻…節することが出来る。吉。なぜこのように違うのか。三爻は、 陰爻が陽位にあって位が正しくない。 四爻は、 陰爻が陰位にあって位が正しい。 ䷻ 三爻は、 陰が剛に乗ってい…

雨もよい

12時40分の雨雲の流れ。 予報では午後には晴れて来る ハズ だったのに。 まだ雨雲が近づいているようで。

節と娼婦

水沢節の六三はどんな女性か。 婦人の性行を見ますと、 警戒心のない淫蕩な人で、・・ ・・娼婦型だとします。 (易学大講座) 節度、節制というお堅い卦のうちに、 こんな人物像があろうとは! (節を守れない兌の主爻です) 教育者の子供でも グレ ることが…

ネット詐欺と易占

ネットで古書を買おうとして、 詐欺にあった。 「詐欺かも・・」とは思ったものの、 「7,020円。もし詐欺でも仕方がない」 という気持ちもあって、磁力に引かれるように 銀行振込してしまったのだ。 口座はヴェトナム人名義だったのに! あとで冷静になると…

辞を象で見る

水沢節の初爻と二爻は、 ・初…進むな。 ・二…進みなさい。 と対になっています。象を見ます。 ䷻ 初は二に一陽があって、 塞がっていますから進んではだめ。 この一陽が爻辞にいう「戸」です。 運が塞がっていますから 戸の外へ出てはだめなのです。二は三が…

読書の悩み

「読書の悩み9選」といえばこちら.私も抱えていました.だからこそ寄り添いたい.それぞれの悩みの対応策はリプ欄に…後程並べるかも pic.twitter.com/4LbfOasSXR— 古代ギリシャのヘルメス (@kodaigirisyano) 2022年12月4日 8の「五千円の本が安く感じる」…

通塞を知る

水沢節、初爻の象伝に、 通塞を知るなり。 とあります。これは節卦六爻のすべてに あてはまる言葉です。節卦を得たら、 時や道が通じているのか、 塞がっているのかを、 よく見極めなさいという。「通塞を知る」は、 「進退を知る」に、 言い換えることも出…

肩書

ツイッターのプロフ欄にまで自分の肩書をダラダラ書いてる人を見ると、日本人の名刺文化の残像に切なさを覚える。21世紀にもなって自分を肩書でしか主張できない人って、なんか中身が空っぽすぎて悲しいね。— きっこ (@kikko_no_blog) 2022年12月5日 肩書や…

易占のムツカシサ

水沢節は、 苦節と云われることがあるように、 厳格なイメージのある卦だけど、 「色難に注意」という占意もある。 こういうところですね、 易占において得た卦の占示を とらえるムツカシサがあるのは。 節だから節を守って吉とは短絡的に 判断できないのだ。 ウラナ…

節・一行占い

水沢節は、 節を守っていれば平穏なのですが、 占においてはこんなふうに見ます。 総て滞りがちで障害が多い。 手広くやることは不可。 不意の災難を注意すべし。 (易学通変) 「総て滞りがちで障害が多い」 故に進退の占で得たら「止まる」ことです。 雑卦…

言語と争乱

乱の生ずるところは、 則ち言語もって階(かい)を為す。 (易経、繋辞上伝)乱の生ずる所は 言語が階梯(はしごだん)となるものだ。言語が階段となり、 そこから血が上って行って、 争いになるのですね。易経では、 言語をつつしむべきことを しばしば説い…