2021-02-01から1ヶ月間の記事一覧
昔の『会報』を見ていると、 「易占心得いろはカルタ」なるものが、 ありました。紀藤元之介氏発行の、 『実占研究』からの抜粋だそうです。なかなか有用、 そして名文章なので、 転載させてもらいます。× × × × い 一に問訊、二に問訊 ろ 論より証拠、厳し…
下の写真は、 新潮文庫『赤と黒』の解説部分。〈『赤と黒』の時代的背景〉は、 読んでおいた方がよいと思う。写真の赤線箇所には、 こんなことが書いてあります。 『赤と黒』は、イエズス会と亡命貴族が作り上げた 社会に対する痛烈な諷刺の書である。 訳者…
過去の記事を再掲します。なぜと云うに、 毎日のように新規で更新すると、 過去に書いた記事が埋もれてしまうからです。× × × × 高島易断を読んでいる人は、 極めて稀のようです。にもかかわらず、 高島呑象氏について蘊蓄を語る人は、 やたら多いのです。と…
雷水解の占意には、 このようなのがあります。 夫婦不和にして離縁に及ぶことがある。 (真勢易秘訣) 離婚に至るのは、 「とける」という卦名から。赤い糸がほどける。夫婦不和は・・ ‐ ‐ ‐ ‐ ── ‐ ‐ ── ‐ ‐二と五の応を夫婦の関係とすれば、 それぞれ三、…
最早読む人もないようですが、 過去記事をしつこく再掲しておきます。× × × × 易経だけ読んでいても、占いは出来ない、 これは誰しもが経験することでしょう。その対処策として、当ブログでは、 「易学大講座」 を読むことを おすすめしています。その際 「…
胃の精密検査をしたA氏は、 医師から手術を勧められました。早期の胃がんとのことです。A氏は易占を嗜む方で、 「手術をしてよい」かを、 三変筮で占うと、 天地否の第四爻を得ました。 ── ── ── ● ‐ ‐ ‐ ‐ ‐ ‐否という卦に驚いたA氏は、 易の師匠であるB師…
雷水解 初六の爻辞は・・无咎(咎なし)・・只の二文字です。× × × × 「こういう時は咎ありと読みなさい」小生はそう教わりました。 (秘伝ですぞ)ただし易経を読んでおらなければ、 ??? だろうと思います。あえて意訳をすれば、 運勢としては、 「咎が…
過去記事をまた載せますが、 再掲の理由はこうです。× × × × 沢山咸の結婚の占には、 既に恋愛関係にある場合が多く、 思い止まって無難とします。 (柳下「易入門」) とあります。小生が初学の頃、 彖辞には『女を取(めと)るは吉』とある。 説卦伝には『山…
昨夜、 赤と黒(上)の最後の章、 ジュリアン・ソレルがレナール夫人の部屋へ、 梯子をかけて忍び込む場面を読む。情事と云えば、情事だが、 なにか個人の力ではままならぬ社会にあって、 現実を超えたところの超現実というか、 夢の世界、幸福の世界というか…
前回のブログで書いた、 「六変筮は三変筮をマスターしてから」 と教えてくれた先生には、 このような文章もあります。(引用) 昔、名のある易者が、 いみじくも六十四卦を理解する早道は、 男と女の関係に置き換えてみることだと 教えてくれた。大成卦は、…
易を学び始めの頃、 占例検討会においては、 六変筮に依る占題が多かったので、 小生も六変筮で得た卦を提示すると・・ベテラン先生から、 「初学者のくせに何だ」 と激しく叱られたことがあります。本日、その先生が書かれた、 六変筮に関する文章を読んで…
易の勉強会においては、 新人さんほど、べらべら、べらべら、 オレ、知ッテルヨ、的なことを、 自慢げにしゃべる人が多いと、 聞いたことがあります。易卦の六爻で云えば、 初爻のような人なのでしょう。つまり、 自分を出すべき時ではないのに、 正しく落ち…
この卦は難しい。 人間関係がみられて、 面白いのですが。 これは、 ある先生が、 語った言葉です。力のある先生というのは、 こういうことを、 さらりとおっしゃいます。人間関係···というのは、 6爻の関係につき、 云っていると思われます。今回は、 この…
雷水解の彖伝は、後半で、 天地の「解」を賛美しています。 天地解けて雷雨作(おこ)り、 雷雨作って百果草木みな甲坼(こうたく)す。 解の時、大なる哉。 これにつき、 柳下「易入門」には、 このような解説があります。 王者が、天道に則って民に恩恵を施し…
公には、誰も云わないけど、 コロナ対策なんてヤル気ないもんなぁ。日本の政府は日本国民のための政府ではなく、財界と外資のための政府だということ。そんな視点に立たなければ何もわからない。 https://t.co/emnlxjmJyF— まりなちゃん (@t2PrW6hArJWQR5S) …
朱子は、 真勢の生卦図のような図を、 周易本義に付しています。 朱子の卦変図です。たとえば、 雷水解は地風升から来た卦で、 九三が進んで四爻に往ったのである、 というのです。しかし、 この図のキャプションには、 次のような注意書きがあります。 (意…
会報を読んでいると、 〇〇先生から、 筮前の審事 占的の確立 筮法の選択 を厳しくご指導いただいた、 という記述があった。これらは、 易占を独学している人には、 盲点となる事柄でしょう。たとえば、 卦だけを見て、 ~と卦に出ている、 と決めつけ占をす…
久しぶりに都会(吉祥寺)に行ったら、 ツイ大枚をはたいてしまった。× × × ×プルースト入門。 プルースト論。
吉祥寺の 古本よみた屋 で、 易書を買いました。× × × ×有名だとか、知名度に関係なく、 実際に読んでみて・よい・ と思ったので。 明快にして要領を得た解釈。 参照した文献もしっりしています。
再掲しておきます。 揲筮する加藤大岳氏。 『太陽』’79年12月号 平凡社
占的を確立することは、 問占者にとっては、 より有益な鑑定になるし、 占者にとっては、 読易を容易ならしめます。× × × × たとえばブログ主の場合は、 このように占的を設定します。結婚占なら可否、成否を占う。 可否・・この結婚話は良縁か否か。 つまり…
以下は、 正しい三変筮(爻辞占)の見方です。× × × × 「この計画案を実施してよいか」新規計画実施の可否を占って、 下記の爻辞を得たとします。大蹇朋来。 ── 水山蹇、九五 すると、 「大いに蹇(なや)むも、朋来たる」 って易経にあるから、 初めは苦労する…
坂口安吾の本を立ち読みしていると、 安吾、太宰治、織田作之助が対談していた。織田はスタンダールのファンらしい。しかしこんなことを語っていた。しかし翻訳の文章はダメだから、 文学の勉強のために 横光利一、川端康成、志賀直哉を読んでいる。スタンダ…
岩波文庫「赤と黒」第一部の、 第22章 1830年の行動法 には次のようなエピグラフがある。 言葉は考えを隠すためにあたえられた。 ── 神父マラグリダ 何だろう? とおもって、 物語を読み進めていくと、 このような文章があった。 彼の返答は完璧だった。とく…
最近になって、 三変筮の記事を読んでいる人が多いので、 再度書いておきますと・・三変筮は、 可否、成否を占う筮法です。~してよいか、悪いか。 ~は成るか、成らないか。 を占的とするのです。占的をこのように設定することで、 ほぼ易辞で占えるように…
真勢の生卦法はただ機械的に用いても 適占は得られない。 易経を読みつつ易学大講座を読みつつ つまり易卦に対する理解を深めつつ 徐々に習熟してゆくことが大切です。 習熟しても滅多に当たらないとは思うが。 筮前の審事によって合理性が保たれて 初めて切…
最近、 当ブログのビジターの方は、 何ページにも遡って閲覧されているようだ。閑散たる当ブログには珍しく、 106のページビューがあります。どういうわけか、 最近こういう方が、多いのです。しかし記事がバラバラに書いてあるため、 やや検索閲覧しにくい…
『易─占法の秘伝』も p.320 まで来ました。 「真勢の神明の占」まで。神明の占は有名であるらしく、 写真はその占例に対して、 大岳氏が発しているコメントです。「現代の易占家は銘記すべき一言であります」 と『占法の秘伝』の著者は申しております。真勢…
往蹇。来連。 ── 水山蹇、六四 朱子の註釈は只のこれのみ。 連於九三、合力以済。 九三に連なり、力を合せて以て済(スク)う。 蹇難の世にあって、 重陰爻にして応なく孤立していて、 そんなんで険を犯して往けば 大蹇(五)に陥るのは目に見えている。それより止…