易経を読むブログ

易占目的の ブログ ですが「易経を読む」と謳っているのは、易占に易経は不可欠であるという考えからです。「有料記事」は知っておくべき六十四卦の見方や占例を記してみました。無断転載禁止。

2019-12-01から1ヶ月間の記事一覧

開運のポイント

年末年始は、 ちょうど頤卦を読み始めるところ。そこで、頤の教えをば・・慎言語、節飲食。(頤、大象) (言語を慎み、飲食を節す)これは易を学ぶ者にとっての、 開運のポイントではないかと存じます。 コトバを慎む。 飲み食いも程よく。 × × × ×頤は震下…

社説の批判

あえて問いたい。朝日新聞と政権との関係はどうか。読者をみくびるような事をしていないか。キャップが会食したり、番記者が忘年会に参加したりする事は正しい行いなのか。新聞は『社会の公器』であることをくれぐれも忘れないでいただきたい。— ab3 (@ab3_a…

続・亡びゆく国

今このタイミングで、首相とのツーショットに列をなして並ぶ記者には、もうかける言葉がない。辞めたら、この仕事? https://t.co/l8V48Aajia— 平野啓一郎 (@hiranok) 2019年12月29日余、思ふに、 マスコミが本来の機能を取り戻す。 公文書の恣意的廃棄、隠…

勢いのない牙

たいそう魅力的な女性が、 ある男性との恋愛を占って、 次の辞を得たとします。豶豕之牙。吉。── 大畜、六五小象に、 「有慶也」とありますから、 互いに好き合っているのでしょう。*1しかし、 辞は「去勢された豕(イノコ)の牙」です。性的に物足りなさや不満が…

二つの年筮

こんな年筮を見た。× × × ×占った人はどちらも女性で、 筮法は六変筮法(中筮法)。ご本人を知らないのと、六変筮ゆえに 卦の意味を絞り切れないのですが、 小生の感想を少しく述べてみます。× × × × 臨 之 剥 ☷ ☶ ☱ ☷ 運気はよい。 前途洋々といった感じで…

睡眠の象

あるツイートに、 鹿島先生の本を見ると、 水地比の象意に「睡眠」とある。 なぜ? と、ありました。これは、おそらく、 剥・大過の象を応用すれば、 わかることだと思います。 ☵ ☶ ☱ ☷ ☷ ☴ 剥は坤下艮上の形で、 坤は「載」で、艮は「人体」です。ゆえに剥…

大善之吉

大畜の六四には、 「元吉」とあって、*1 お目出度い感じがします。けれども、これは、 程朱の説によれば、 「大善の吉」ということです。 (たいぜんのきち)すなわち、 害を未然に防ぐことは善であり、 結果として吉を得られる、 というのです。吉の前に人…

年筮の辞

令和2年、小生の年筮は、 地水師の六四でした。戦いの卦です。爻辞曰、 師左次。无咎。 象曰、左次无咎、未失常也。相手と戦って勝つのではない。 退いて咎なきを得るのである。攻める時にあらず。 「退くこともまた軍隊の道である」・・とまあ、 そんな易辞…

亡びゆく国

独裁は、その権力を維持するために能力や信頼性ではなく、忠誠度や好き嫌いで取り巻きを固める。それゆえに非効率かつ非合理な政策になり、同時に社会には不公平感が蔓延し、格差社会になり活力が失われやがて破局的結末を迎える。日本は多くの独裁国家が衰…

年筮と易辞

易経を読んでおられる方には、 年筮は三変筮で取るのがよいと、 お薦めしています。なぜなら、 辞が得られるからです。易辞は含蓄に富んでおり、 一年の基本的な方針としたり、 修養や処世訓としても活用できます。たとえば、 年筮が乾為天なら、 大象の「自…

輿衛を閑う

加藤大岳氏は、 大畜の三爻につき、 就職は官吏が良い。 と占考しておられます。 ☶ ☰ 乾下艮上のこの卦は、 組織における公務の象。 と云えるのかもしれません。卦辞にも、 不家食吉 とありますし。そして三爻は、 乾の徳の出来上がるところ。爻辞曰、 良馬…

彖伝・小象

易占をよくする人にとって、 易経は必読の書であるということが、 ようくわかる文章です。 易ははじめに ☰ ☷ ☵ ☶ ☰ ☷ ☳ ☵ のような六十四卦の卦画が考案せられ、のちにそれに対して、乾坤屯蒙といった卦名が与えられたものであり、また卦辞はもとからあった…

艱貞に利ろし

良馬逐。利艱貞。 曰閑輿衛。利有攸往。── 大畜、九三 象曰、利有攸往、上合志也。ここに、 「艱貞」とあります。これは、 泰九三。噬嗑九四。大畜九三。 明夷卦辞。 の四か所に出て来る辞。「苦しみに耐えて動かぬこと」 ということです。艱貞であり、 乾三…

お祭り騒ぎ

ひとつの国家が末期を迎えるに際しての前兆は、イベントがやたらと持て囃されることで、それがどんなに無意味で、どれほど馬鹿馬鹿しいお祭り騒ぎであったとしても、砂糖に群がるアリのごとくわっと集まって、わっと散り、そのくり返しが人生における最たる…

能自止而不進

輿説輹。── 大畜、九二輿(くるま)輹(じくしばり)を説(と)く。車体と車輪を結びつけている 車軸のしばりを(自ら)ほどく。つまり、 能自止而不進 (よく自ら止まりて進まず) ということです。 元来有為有能である乾の中に位するのであるから、しばらく車体…

基準卦

たまに基準卦などといって、 病占などで地雷復を設定する人がいます。得卦と復卦を比較して、 得卦が復の形になるように、 施術等をほどこしたり、 回復の見込みを見るのです。しかし易卦は筮前の審事によって、 その都度解釈の変わるもの。病占における復が…

男と女の会話

昼、スタバで、 ドリップ珈琲を飲みながら、 スタンダールを読みました。 新潮文庫「赤と黒」 そして、 朝、寝床で読んだ、 フローベール。 新潮文庫「ボヴァリー夫人」 朝30分+昼30分。 今日は60分のいい読書ができました。

敬鬼神而遠之

小生は「高島易断」を読んでいますが、 決してこうは思いませぬ。 呑象高島氏の易は霊術寄りの易だ。普通の人には真似できない。あそこまで占事とピッタリな卦爻は得られない。 (ある方のツイート) そして、 これを読んで斯く思いました。 「君、見たんか…

印象操作報道

世耕さんよ。テレビ朝日に「切り取りで印象操作だ」と生意気なこと言うとるが、確かに「切り取りで印象操作」は良くないよ。だがなNHKやフジテレビ、日本テレビが切り取りで安倍首相やお前さんらを素晴らしい、よくやってると印象操作するのは良いんか。あれ…

六爻の理解

大畜卦を読むにあたっては、 まずこれを押さえておきましょう。出典は 「新釈漢文大系 易経」 です。 「大畜」 は上艮・下乾、下乾の三陽が艮に止められ、上艮の三爻はこれらを止めるの義である。他卦では相応ずれば相親しみ相援けるが、「大畜」 では相応ず…

潜養爻

有厲。利已。── 大畜、初九 厲き有り。已(ゃ)むに利ろし。占に使い易い辞だと思います。 潜龍。潜んで修養する。・・といった爻。 乾初の潜意がここにはあります。まだ時至らず。 大川なんて渉れません。進めば危ういことがある。*1× × × ×易学大講座 「初九…

「易占の要諦」

武隈天命氏の易書です。 易占家としてマスターすべき、 知識・技法がすべて書かれてあります。 この本の内容を自分なりに説明できれば、 かなりの上級者と思われます。 ただ、この本だけを読んでみても、 この本の内容、良さは理解できないでしょう。 この本…

辞占による除災

山天大畜の卦辞に、 不家食吉。(家食せずして吉) とあります。この辞に関して、 手持ちのプリントには、 某日不食於家、而食於外、以避災眚、 古人蓋亦有此類事、 という謎の註釈が付されてあります。意訳しますと・・某日、家で食事をせず、 外で食事をし…

畜徳の教え

天在山中大畜。── 大畜、大象 (天、山中に在るは大畜) ☶ ☰ 小生思うに、 山の中に広大無辺なる天が あろうはずはありません。ただ、 こういうイメージに擬(なぞら)えて、 天のごとき大きな徳を養いなさいと、 教えを垂れているのです。× × × ×新釈漢文大系…

美しい国

アベさん、説明できるなら説明しなさいよ。予算委員会を開けと国対委員長に指示すればいいんだから。予算委員会にすべての文書を提出して、思う存分弁明しなさいよ。それができないんでしょ。だったら首相も議員も辞めなさいよ。— 前川喜平(右傾化を深く憂…

繋辞伝

かつて、某先生から、 「一年に一度は繋辞伝を読みなさい」 と、云われたのですが・・。今年は、 一度も読めませんでした。 「繋辞伝」 の繋辞という語は卦爻に繋属せられた辞(ことば)という意味で、すなわち卦爻辞のことである。したがって 「繋辞伝」 とい…

風邪風邪

三週間前に風邪をひき、 医師に薬を処方していただき、 治って一週間後、またまた、 風邪をひいてしまいました。高熱は出ておらず、 おそらく同じ風邪なので、 市販の風邪薬を服用することに。 と、 一回分飲んだだけで、 かなり症状が緩和したのです。この…

類聚群分

方以類聚、物以群分、 (方は類を以て聚まり、物は群を以て分かれて、) 吉凶生矣。━━ 易経、繋辞伝 (吉凶生じる)(試訳) 目的が同じ者同士、類をもって聚(あつ)まり、 善人と悪人は、群をもって分かれるので、 吉凶という占が生じるのだ。× × × ×ツイッ…

「時中」

象伝のうち、小象の方は、 爻辞を象をもって説明し、 また道義をも説いています。その判断基準は、 「時中思想」 であって、 「中」 もしくは 「正」 を以て、 吉凶判断の妥当性を証明しています。彖伝にもまた、 「時中思想」 が貫かれていますが、 これな…

「時」を知る

无妄の初と上には、 似たような辞がかかっています。初九、无妄。往吉。 上九、无妄。行有眚。・・初は、无妄で、往きて吉。 上は、无妄で、行けば眚有り。違うのは、 片や 「吉」 で、 片や 「眚あり」 です。これは、 胡炳文が云ってたように、 初は、時が…