易経を読むブログ

易の 辞・変・象・占 について記しています。読書、日記、時事も。無断転載禁止。

周易

時に、原文

係用徽纆。寘于叢棘。 三歲不得。凶。 ── 坎、上六 × × × ×御大による註はこうです。 以陰柔居険極、故其象占如此。 (本義)上六以陰柔而居険之極、其陥之深者也。 以其陥之深、取牢獄為喩。 (程伝) 坎の上六は・・陰が重険の極にいる。 陥ることの深き者…

時なるかな

坎五爻の象伝には、 坎不盈、中未大也。 とあります。そして、 中未大也につき、 新釈漢文大系「易経」には、 このような註釈が引かれています。 五は剛中を以て 坎(あな)に盈(み)つる能はざるは、 中(ちゅう)の未だ 大いならざるを以てなり。 然らば則ち九…

成否と可否

坎不盈。 祗既平、无咎。 ── 坎、九五 意味は、こうです。 険難はまだ終わっていない。 万事平穏になってから動けば、 咎めを免れる。 (丸山松幸「易経」) × × × ×三変筮によりて、 結婚を占って、 この辞を得たとしたら・・爻辞は、 坎という苦労の中にあ…

易・占法の秘伝

復刻版が出たようで。易─占法の秘伝 - 株式会社 東洋書院ただ、問題は、 ちゃんと読める人がいるかどうか・・おそらくいないと思います。まずは、 三変筮の可否占ができなければ、 柳下易は理解できないでしょう。そして、 そのためには、 易経を深く読まな…

牖よりす

坎の六四には、 「牖(まど)」が出て来ますが、 これは論語にも登場します。爻意との関連は別として、 面白い文章なので読んでみます。 伯牛(はくぎゅう)、疾(やまい)あり。 子(し)、これを問い、 牖(まど)よりその手を執(と)る。 曰(のたま)わく、 これを亡…

コレラ患者の占

「高島易断」には、 コレラに罹った婦人を筮して、 困の三爻を得たという 話が載っています。同書をお持ちの方は、どうぞ お読みになってみてください。またこの占例は、 大岳著「易学病占」の、 沢水困にも引用されています。

変な易占

29日、 夜11時10分、 日本の素敵なコメディアンが、 新型コロナによる肺炎で亡くなった。27日、 何を思ったのか、 小生は、 彼に対し卦を取ったのだった。その際、 感染したという、 事実しか知らなかったので、 占的に窮した。とりあえず、 「健康回復如何…

誠と正

高島呑象翁は、 天命の意義について、 このように記しています。 天之命、又天命の字、 无妄の彖伝に出づ、 天の命は、則ち天の道、 其主宰を以てすれば、 則ち道と曰ひ、 其流行を以てすれば、 則ち命(めい)と曰ふ、 人の心誠なるときは、 天道に協(かな)ひ…

坎の象

坎には、 こんな象もあります。 〇坎は横臥(おうが)の象。 〇盗賊の象。賊、元(も)と昼る寝(い)ね、夜る出づ、険気に乗じ、邪を以て正を侵(おか)すの意あり。 (高島易断) × × × ×横になって寝る象なんて、 入門者には初耳かもしれません。で、 ここに記し…

易辞について

来之坎坎。 険且枕。入于坎窞。 勿用。 ── 坎、六三 × × × ×この辞は・・坎に閉じ込められている。 手かせ、足かせをはめられ、 牢獄に放り込まれる。 どうすることもできない。・・のようにも、 読むことができそうです。易システムに 組み入れられる前の意…

対人関係

対人運が悪いというので、 その対処策を筮して、 坎為水の二爻を得たとします。爻辞に曰く、 「坎に険有り」。相談者の心(=坎)に険しさがある。卦は重坎なので、 相談者が直面する相手も坎険。険と険のぶつかり合いで、 常に誰かと争うわけで。 ☵ ☵ ☵ ☷ 伏…

勝負の占

坎為水は、 苦労の重なる卦ですから、 有利な立場に置かれておらず、 通常よい判断はしないものです。しかし、 勝負を占った場合ならば、 特別な見方をすることがあります。それは、 剛中の徳ある二爻、五爻ならば、 耐えに耐えた末、 僅差でどうにか勝つ、 …

人生のどん底

習坎、入於坎窞。凶。 ── 坎、初六 これを、古の学者は 以下のように註しています。× × × ×以陰柔居重険之下、*1 其陥益深、*2 故其象占如此。*3 (朱子)*4初六陰柔、居重険之下、其陥益深、 故有在習坎而又入坎窞之象。 占者如是、則終于淪没而無出険之期…

坎また坎

出産を筮して、 坎為水を得た場合の占考例が、 易学大講座に載っています。そして、それは、 「易学大講座」独自の、 占考方法のひとつです。 胎孕は、・・非常に難産と見ます。 (中略) 出血が甚しく危険がありますが、 臨産の筮や経産婦の場合は 再び血を…

信仰

坎為水は「難卦」と云われます。 此の坎は、 屯蹇困の三難卦を 一つに合せたほどの 険難至極の卦で、 其の凶害たること 想いやるべきである。 (真勢易秘訣) 真勢氏が、 こう申すほどの、 険、苦、難、陥、憂、患、毒・・ といった卦なのです。神主の資格を…

生卦法の練習

真勢流の占法である、 来徴(らいちょう)生卦、運移(うんし)生卦によりて、 坎為水の来往を考えてみました。× × × × それは、 次のようなストーリーです。 比 → 坎 → 萃 ☵ ☵ ☱ ☷ ☵ ☷ 某会社は、 社長を中心とした、 ONE TEAM(ワンチーム)であって、 和…

戸締りの卦

坎には、 閂(かんぬき)とか、鍵(かぎ)の 画象があります。 ☵ 閂は、 扉を開かないようにする 横木ですから見たまんまですね。 *1鍵は、 坎=穴ですから、 鍵穴に鍵を差し込んだ画象、 でしょうか。平穏無事の人を占って、 坎為水を得たならば、 「盗難に注意…

上級者の占

小生が周易の勉強を始めた頃、 易の研究会で、以下のような 占例を検討しました。× × × ×相談者は大学講師の男性で、 「別居中の妻が離婚を望んでいる」 というのです。(詳細は割愛します)夫の方は、 「離婚したくない」 ということでした。占者は、 「夫…

乾坤坎離

易経は上経・下経の、 二部構成になっています。そして、 上経の特徴は、 「基礎・理論・体」であり、 下経のそれは、 「変化・実践・用」であります。上経は、 乾坤に始まり、 坎離で終わります。乾坤坎離は、 八卦のうちでも、 特に重要な卦だからです。こ…

坎卦六爻

習坎、重険也。 水流而不盈、行険而不失其信。 維心亨、乃以剛中也。 行有尚、往有功也。 ── 坎卦、彖伝× × × ×水流レテ盈(ミ)タズ、 険ヲ行キテ・・というのは、 卦辞の「有孚」を 水に譬えて説いています。坎為水を得たら、 この孚(まこと)の心と、 剛の徳…

至誠の心

習坎。有孚。 維心亨。行有尚。 ── 坎為水、卦辞 この卦の時には、 心は亨るけれども、 事は亨らないと、 おっしゃっています。卦辞は、 習坎という苦難の時にあって、 どうしたらよいかを述べています。つまり、 心の世界。 精神の世界。 宗教の世界。 芸術…

大過→習坎

物不可以終過、故受之以坎、 坎者陥也。── 序卦伝物事や活動が過ぎた状態になると、 次には陥るハメとなる。まあ、 そういうことを云っています。× × × ×易は、 「過ぎた」状態を 嫌いますからね。陰柔不中正とか。 過剛とか。 卦極とか。三爻、上爻の悪さを…

八卦のはたらき

本田済「易」を参考にして、 説卦伝に出ている、 八卦の卦徳をおさらいしました。× × × ×☰ 乾健也。 天は運行してやまぬから健。☷ 坤順也。 地は天を柔順に受けとめるから順。 ☳ 震動也。 一陽が始めて生じ動き行くから動。☴ 巽入也。 一陰が二陽の下にヘリ…

義に於いて

過渉滅頂。凶。无咎。 ── 大過、上六この辞につき、 朱子はこう註しています。 処過極之地、才弱不足以済、 然於義為无咎矣。 蓋殺身成仁之事、故其象占如此。 (本義) (意訳) 大坎の極、兌水の極にいて、 水は深く、大いに過ぎている。 上六は陰爻で才弱…

大過・総論

大過の六爻は、 すべて「大いに過ぎた」状態を、 述べています。初は大いに慎重に過ぎる。 上は大いに暴挙に過ぎる。二と五は、 大いに年齢差があり過ぎる。三と四は、 大いに棟が重過ぎる。そして、それぞれ・・剛に偏り過ぎる。 柔に偏り過ぎる。 ・・爻は…

棒の変化

六変筮法(中筮法)は、 推移・成行きを占う筮法です。判断に際しては、 卦爻辞を用いず、本卦→之卦 における、 卦意の変化、卦象の変化、 それと六本の棒の変化を見ます。× × × ×「棒の変化?」 と思われるかもしれませんので、 簡単な病占を仮定して、 これ…

剛に乗る柔

大過の五爻を読んでたら、 兌の五爻が頭に浮かんだ。どことなく、 似ているなぁと。どちらも兌の体で、 比している上六に、 精気を奪われてらぁ。比乗 *1 の悪さが、 出ているか。 *1:比爻で、柔が剛に乗っている。

料理を覆す

具体的な占的は伏せますが、 新型コロナウイルスに対する、 安倍首相の対応に関して、 卦を取りました(2/28)。得たのは鼎の四爻。爻辞に曰く。 鼎折足。覆公餗。其形渥。凶。× × × ×易経にはこうあります。 子曰く、 徳薄くして位尊く、 知小にして謀(はか…

卦と爻の関係

家人の四爻は、 富家。大吉。 です。美辞がかけられていますが、 といって、 なんでもかんでも吉と 占ってはなりませぬ。あくまで、 家人という運勢の中における、 吉なのですから。ですから、 会社を辞めて、 フリー・ジャーナリストになりたい、 という女…

大過 四爻

結婚の「可否」を筮して、 大過の四爻を得たとしませう。爻辞には、 棟隆。吉。有它吝。 とあります。× × × ×辞を見て、 「吉だから大丈夫。頑張れます。 ただし、ヨソ見はしないでね」 などと占う人もいるでしょう。大岳氏はこう云っています。 婚姻は少し…