易経を読むブログ

易の 辞・変・象・占 について記しています。読書、日記、時事も。無断転載禁止。

周易

吉凶を断ずる

「周易は如何様にも解釈できるので、 吉凶がはっきり出せない」こんな意見をよく耳にします。しかし、 三変筮は可否占ですから、 筮法として三変筮を選択し、 占的を可否(吉凶)に絞って、 主に爻辞に依拠して占えば、 よいか。悪いか。 は明瞭に断じられるの…

易の神様

現代易においては、 天の神様(左)、地の神様(右)、 といったところでしょうか。 出典:岳易館 柳下尚範易学教室 左・加藤大岳氏。右・柳下尚範氏。易の六爻で云えば、 大岳氏が五爻で、柳下氏が四爻でしょうか。天の神様を承けて、 四の地の神様は下卦である…

高位の陰爻

地風升は、升り進むという 景気のよい卦ですが、 五爻、上爻になると、 「貞」字が出て来ます。これは、本来、 下にあるべき坤の陰爻が、 天位という高い所にあって危険だから、 「貞」字によって戒めていると 思われます(愚見です)。升は彖伝で、 「柔以…

階下の足音

易経を読んでいると、 こんな占が頭に浮かんだ。「戦争は始まるか?」 を占って、地風升の五爻 を得たとしよう。(勿論フィクションです)五爻は、 升の極まるところだから、 開戦されるのではなかろうか。五の君主は、 二の大将に出陣を命じるのだ。爻辞に…

升・吊された男

地風升の六五に、 こんな占考があります。 家出人は変じて井となるところから 多くの場合人命を占しては 一命危ふしと見ます。 升の昇る意から 昇天などとも見るからとも云へませう。 木にぶら下つてゐるとか 井戸の中に居るとか、 変死等の凶兆濃厚。 (易…

山岸乾斎

ネットを見ていると、 「山岸乾斎」という名を、 目にすることがあります。この方、 九星術、周易、 その他の本を出しています。周易に関しては、 大島中堂のような人であると、 いった感じでしょうか。以前、当ブログでは、 こんな記事を書きました。 kuz-a…

筮法を選択せよ

三変筮で得られる爻は、 六爻から一爻を特定するものであり、 この筮法においては、 占的を可否、成否に絞ったうえで、 「よいか、悪いか」「成るか、成らないか」 を主に爻によって断ずるのです。六変筮は、 「爻卦が陰であるか、陽であるか」 「それは変ず…

よい卦の病占は凶

地風升は、 地中に木の芽を生じ、 漸次生長して高大になる象だから、 病占に得たらご用心。少しずつ病が進んで行くために、 自覚しにくいかもしれませんが、 上爻には「冥升」とある。黄泉の国に升るのです。対策としては、 早めに医者に行って、 初期治療を…

易占は予言か

易の達人になれば、 将来、起こるであろうことを、 バシバシ予言できるようになるのか? 加藤大岳氏は、 易占と予言につき、 こんなふうに述べています。 易占は非常に神秘的なもので、 人智の及ばない霊験を表わして、人の成り行く先や、 事の次第を予言す…

無人の村

升虚邑。 ── 地風升、九三 象辞のみで、 占辞がありませんが、 よい判断をする先生もいるようです。 (中村文聰氏)升り進む時にあって、 四、五が陰爻なので、 礙(さまた)げる者がないのです。ただし、 大岳氏、柳下氏は、 あまりよい判断をしておりません…

質素簡略の爻

孚乃利用禴。无咎。 ── 地風升、九二 これに対する、 朱子「本義」の註釈は、 義見萃卦。 と、あっさり。(ア然)萃卦六二の義を見て、 升卦九二を察すべしと、 いうのでしょう。いくら薄祭の爻だからって、笑 解釈文まで質素簡略であるとは。朱子さんの洒落…

典拠を見抜く

加藤大岳氏は、 以下の註釈を読んでいたらしく、 「易学大講座」においては、 この説をもって升の九二を説いています。 張清子曰、 萃六二以中虚為孚、而与九五応。 升九二以中実為孚、而与六五応。 二爻虚実雖殊、其孚則一也。 孚則雖用禴而亦利、故二爻皆…

岩波易経

以下は、 地風升 九二の爻辞・象伝と、 それに対する岩波易経の口語訳です。 孚乃利用禴。无咎。 象曰、九二之孚、有喜也。 九二は陽剛居中、剛中の徳をもって六五に応じる象、誠意があれば禴祭を行なってよろしい。咎はない。 〔象伝〕九二の孚あれば云々と…

コロナの練習占

新型コロナに感染したか? を筮して賁の初九を得たとします。 ䷕ 火は物に麗(つ)いてその姿を現すものなので、 離をウイルスと見ました。 すると得卦は、コロナウイルスを 艮の抗体が止めている象。 すなわちコロナに感染したために、 抗体とウイルスが戦って…

彖伝をしっかり

地風升は ‘よい卦’ なのですが、 時と徳と応を得なければ、 事を成すことは出来ません。 この卦は、 五爻は中順の徳をもって二爻の剛中に応じ、 しかも、巽順の徳をもっている。 しかも、升るに、 その時をまって行くものであるから、 元いに亨通をえられる…

旅行に行けるか

コロナ禍で楽しい旅行も途絶えています。 ある人がこんな占をしたと仮定しましょう。今秋は旅行に行けるかどうか、 旅行運の成り行きを筮して、 豊の不変を得ました。 ䷶ 豊は暗い家の中に居るという卦。 (安岡正篤氏曰く、幽居の象)さらに豊は、旅の転倒生…

どちらが大岳易?

大岳易を自称する人でも、 大岳易ではない人があるようです。 これは一例ですが、 易占法、易論においては当代の最高と、 大岳易に対する評価は一致していますが、 「大岳易の占法はこれだ」という、 占法についての考え方は、 同門の中でも人によって異なる…

升は努力が必要

☆積小以高大 ─ 升卦、大象 有名な句なので、ご存知の方も、 多いでしょう。 「小を積みて以て高大なり」 しかし、高大に至る前に、 地中で枯れてしまうことがあるので、 ご用心。 こつこつ小を積む努力を。 下の老子の句を以て説明している 註釈があります。…

大岳鉄道に乗って

加藤大岳先生は、 易占の基礎に ‘易経’ を据えています。柳下先生の著書には、 このような記述があります。 岳麓精舎の先輩たちは、 大岳先生を先頭にして、 易占の中に学問を持ち込んで、 積極的に易の議論を行いました。 (「易 占法の秘伝」) 加藤先生の…

易占を学ぶには

易占が、 他の占術と異なるところは、 占法を学ぶだけでは、 占いが出来ないという点です。手相術の入門書を買って、 三大線を理解すれば、 優秀な人であれば、大まかではあっても、 他人を占うことは可能でしょう。しかし、 易占術の場合は、 加藤大岳「真…

祭祀と卦爻

紀藤元之介氏の 「問訊不要秘典(全)」には、 次の卦爻を得た場合には、 何を措いても神仏を祭祀すべき事を勧める。 それによって除災招福出来るからである。 とあって、卦爻が載せてあるそうですが、 それをここに記すことは大変なので、 割愛させていただき…

易はその都度

病気を筮して、 萃之坤を得たら・・ ䷬ ䷁ 二陽爻の変化を、 患部が消えて完治すると見るか。 陽気を失って衰弱すると見るか。 どちらであるかは、筮前の審事によって、 その都度判断するのです。もし重体の人ならば、 お葬式をして土にかえる。*1 という判断…

萃は共和制

沢地萃の九四について、 安岡正篤氏はこんな解説をしています。 萃と比・この爻変じて陰となれば、水地比である。 比と萃とは相似て、この一爻の相違がある。 比は六四で、唯一絶対の九五にしたがふものである。 独裁専制体制とみることができる。 萃は九四…

年筮を見直す

新型コロナに感染し、症状が出ると、 かなりシンドイらしい。 もう二度とイヤであると。 へたをすると命を落とす。 ということは、もし感染するとしたら、 年筮に表れているんじゃないだろうか。 そう思って易卦を見つめ直してみる・・

女難の相

紀藤元之介氏の 「問訊不要秘典(全)」には、 女難を蒙る卦爻(伝白蛾)もあるらしく、 これを男性の運勢占に得たならば、 女難を蒙るとあります。× × × × ●地天泰の九二 *1 ●地山謙の初六 *2 ●沢雷随の九五 *3 ●地雷復の六三 *4 ●雷沢帰妹の六五 *5 ●雷火豊…

災難に遭う相

紀藤元之介氏の 「問訊不要秘典(全)」 を買いたいとおもっているのですが、 古書店で見ることはあっても、 イタミが激しいために躊躇します。チャンスがあったら、 ぜひ買いたいとおもいます。この本の中に、 不慮の殃災を蒙る恐れがある卦爻 が掲載されてあ…

易経の面白さ

(易研究会会報より)× × × × 写真は易上級者による文章ですが、 易経の面白さを賛嘆しています。このようになりたいものです。そして、 そのためには、 経文そのものをよく読み、 その意義と象を読み解き、 辞と辞、辞と象を連関させて 捉えるようにする。…

合否の占

こんな受験生を占うとします。× × × × 大学在学中から司法試験を受け始め、 試験に落ち続けて、年齢は 30歳目前であるとします。今度落ちたら、 田舎に帰って実家の農業を継ぐ つもりであると。因みに、 模擬試験の合否判定は、 常に合格圏内にあるとのこと…

萃四爻の結婚

沢地萃・四爻の結婚占につき、 加藤大岳氏はこう占考しておられます。 縁談は 纏まるかどうかと云ひますと 纏まる縁です。 相性はと云ふに 非常に良いとは申せません。 正婚外の異性の介在を 注意してみることです。 (易学大講座) ●纏(まと)まるか。 集る…

易の大吉

易中の「大吉」は、 おみくじの「大吉」とは異なりますので、 注意が必要です。たとえば・・大吉。无咎。 象伝曰。大吉无咎、位不当也。 ── 沢地萃、九四この「大吉」につき、 加藤大岳氏は次のように註しています。 大吉に就いて 之は一つの研究題目ともな…