易経を読むブログ

易の 辞・変・象・占 について記しています。読書、日記、時事も。無断転載禁止。

周易

易の課題

易の勉強を始めた頃、 ある占例検討会において、 遯の五爻が出題されました。占的は、 「がんは再発するか」爻辞は、 嘉遯。貞吉。 であり、 柳下・易入門には、 障害もなく、危険より脱出できる。(吉) とあります。小生は、 「再発せず完治する」 と発言し…

律を以てす

師出以律、失律凶也。 ── 師 初六、小象 師出(い)づるに律を以てす、 律を失えば凶なり。この爻の言葉は、 軍隊や戦争を動かす 要となりましょう。× × × × けれども、 我が国の現政権には、 「律」がないんだよね。コロナ禍にあっても、 個人的な「気分」だ…

悪まれる

易経の解説書を読んでいると、 論語、中庸・・などから、 文章を引いていることがあります。以下はその一つです。× × × × 子貢問いて曰く、 君子も亦悪(にく)むこと有るか。 子曰く、 悪むこと有り。 人の悪を称する者を悪む。 ── 論語、陽貨 子貢が、 君…

占考の推理

易学大講座・第五巻の、 ── 遯卦の占考(p.173)に、 見栄や外聞を気にして居る時ではなく、夜逃げをしてでも、茲は身を退いた方がよい。それが出来ずに居ると、夜逃げどころか首でも吊らねばならないことにもなります。 とあります。易書を読むということは…

易経的な読み

胎児の 男女の別を乞われた呑象翁は、 天山遯の五爻を得、 次のように断じました。 九五は陽爻を以て陽の定位に居るので、産児は男児である。 外卦の乾を父とし、内卦の艮を小男とする。すなわち、小男が父の後を継いで、老父は家督を譲って隠居するのであり…

小人は否らず

好遯。 君子吉。小人否。 ── 遯、九四 君子は、 初爻のイイ女に、 「行かないで」と云われても、 義として仕事に行くから吉。小人は、 欲情、好悪、面子、気分・・ に流されて然(さ)に非ず。意訳すればこうです。占においては、 我々は当然「小人」として 占…

爻位について

過去記事を再掲します。× × × × 易経の繋辞伝には、 「易の読みかた」 らしき箇所があります。たとえば以下は、 中爻である、 「二・四」「三・五」 の意義についてです。 二与四同功而異位、其善不同。 二多誉、四多懼。近也。 柔之為道、不利遠者、其要无…

盗難占

中村文聰氏の占です。× × × × ある晩盗難があった。その家の娘さんは、 盗品の出るか出ないかを 易占家に問うた。文聰氏は布算し、 天山遯の三爻を得た。氏は卦を読んで曰く。 内卦艮を蔵とし、その主爻の九三が動いているところから、 蔵を破られたのだろう…

年筮を振り返る

知り合いの方が、 今年の年筮を振り返って、 四国八十八か所霊場めぐりなど、 悉く「止まれ・行くな」だったが、 はたしてコロナ禍のせいだったのか・・ (正しくは「・・だったのね」) と納得しておりました。そこで、 自分も年筮を見てみることに。得卦:…

前線で戦う爻

執之用黄牛之革。 莫之勝説。 ── 遯、六二 諸説紛々としていて、 わかりにくい爻です。いろんな捉え方がありますが、 小生は・・六二は人臣の位にいて、 国家を守る責任を負っている。 どうして遯げてよいか。・・と解しています。二は責任爻です。柔中正の…

泰はめでたいか

一般に、 地天泰という卦は、 「めでたい」と云われます。安岡正篤氏も、 古来売卜者の店頭に、 よくこの卦を表示してあるが、 まことに当を得てゐる。 (易學入門) と云っています。しかし、 「占」においては、 めでたい、めでたい、などと、 おめでたい…

厳格な易

三変筮で占う際には、 占事にまつわる諸事情まで、 わかったような顔をして あーだこーだと読み取る必要はない、 三変筮の目的は絞られた占的に対する、 吉か凶か、可か否かを断ずることに あるのだから。このようなことが、 柳下「易─占法の秘伝」に 書かれ…

最後尾の象

遯尾厲。勿用有攸往。 象曰、遯尾之厲、不往何災也。 ── 遯、初六 遯(のが)れる時なのに、 時を失して遅れてしまった者。このまま逃れるのは危険だが、 卑下の位(草莽)に隠れておれば 災いには罹らないだろう。岩波「易経」等には、 「韜晦(とうかい)」な…

三剛「易経」

小林三剛先生の「易経」です。 (出版元:宝栄企画)吉祥寺の古本「よみた屋」にて。 彖辞・彖伝・大象。爻辞・小象。 各卦の象意(含む雑卦伝)。 「大金を出資する象」は、 大畜→遯の易位生卦を見ています。 (乾=大金) なんと「天金」です。 2,000って…

うなぎの象

土用の丑の日に、 日筮なのでしょうか、 天山遯を得たらしく、大巽=長い=うなぎ という取象を見ました。確かにそうですね。× × × × 小生は思いました。 ☰ ☶ この形自体が、 うなぎの画象ではないかと。笑二陰が尻尾で、 にょろにょろ遯(のが)れ避ける・・×…

貴人隠山

白蛾「易学小筌」にある、 天山遯の ひと口占い です。× × × × 貴人隠山之象。 貴人山に隠るの象。 乾の貴人が、 小人の跋扈する兆しを見て、 山に隠遁する象。否運になる前に、 (十二消息卦ゆえ) 逃れ隠れるということ。 鑿井無泉之意。 井を鑿(うが)ちて…

易経は面白い

易経。読んでるうちに、 少しずつ読み方がわかってきて、 面白くなってきます。焦らず気長にやりましょう。易経は、 文字だけでなく、 卦や爻を読むことが大切です。むしろメインは、 卦や爻の方なのです。たとえば、 易は時中を説きますが、 それは文字で書…

遯の取象

天山遯の占意の一つに、 こんなのがあります。 主家の財を私(ひそ)かに用いる義がある。 (「真勢易秘訣」) 以下、根拠を考えました。× × × × おそらく、 乾を主家とし、また財として、 乾為天を想定していると 思われます。 ☰ ☰ ☰ ☶ すなわち、 遯の卦象は…

学問のやり方

お弟子さんに勉強法を 問われた程伊川先生*1は、 「すべからく是れ書を読むべし」 と云っています。 そして、 「書は必ずしも多く看ず」 「その約を知らんことを要す」 とつけ加えています。 多くの書を読む必要はない、 それよりポイントをちゃんと 押さえ…

不悪而厳

タイトルは、 天山遯〈大象〉のものですが、 天の下に山があるという卦象を 道義的に釈いています。× × × × 君子以て小人を遠ざけ、 悪(にく)まずして厳にす。 ── 遯、大象 君子は・・小人を遠ざけるけれど、 それも相手を憎悪して遠ざけるのでない。 自分を…

逃れて吉

天山遯を読み始めました。この卦を得て、 まず頭に浮かべるのは、 遯而亨也。 ノガレテ トオル ナリ。 という彖伝の辞(ことば)です。遯は陽が退く時。時を知り、 逃れるべき時に逃れて、 正しい時期がやって来るのを待つ。十二消息卦ですから、 先に陽気が盛んになる…

恒卦の感想

雷風恒を読み終えましたが、 わかりにくい卦だと感じました。 不易之恒とか、不已之恒とか、 カワラザルノコウ ヤマザルノコウ テツガク的な面も読みにくい。 震巽は気なので形がない。 ゆえに常という状態を固く守り、 長く久しくそれを維持していって、 はじめてモノに…

占考のために

三変筮に依った場合、 得卦を占考するにあたっては、 六十四卦の象意。 それぞれの卦の基本的な判断。 を覚えておかねばならない。・・と、 「易─占法の秘伝」の著者は、 同書で述べています。自分をも含めて、 易占に携わっている者は、 意外にもここが弱い…

恒を振るう

振恒。凶。── 恒、上六 易学大講座によれば、 初爻の浚恒(シュンコウ)。 三爻の不恒(フコウ)。 上爻の振恒(シンコウ)。 これらは皆それぞれ、 「為すことの宜しきを得ぬ占」 であるとしています。上六は、 「恒が極まって常ではない」 という爻です。「そんなクズ本読ん…

従一而終也

タイトルは、 恒六五「象伝」のもの。易経が出典となって、 後世よく用いられるそうです。以下の写真の文章(程伝説)を ちょっと読んでみてください。「一人の夫に仕えて一生を終える」 「再婚してはならない」これが婦人の正道であると 申しております。賛否…

人を見て占う

恒其徳貞。 婦人吉。夫子凶。 象曰、婦人貞吉、従一而終也。 夫子制義、従婦凶也。 ── 恒、六五 この辞につき、朱子が 参考になることを云っています。 易を看るには、すべからくこれ象と占とを暁(さと)り得ること分明なるべし。いはゆる吉凶は、爻のよく吉…

初と四の応

易例として、 初九が六四に応じるのは吉。 初六が九四に応じるのは凶。 ・・です。*1前者は、 上の大臣が善に下って、 下の賢人が大臣を補佐する象 だからです。後者は、 賤しい小人が権門に媚びる、 則ち、権力者にへつらって 威権を振るうからです。まあ、…

女帝の占

ツイッターでしたか、 もっと長いブログだったのか、 東京都知事選の占を 見たような気がするのですが、 もはやそこに辿り着くことが 出来なくなりました。たぶん、占的は、 「都知事選を占う」といった、 アバウトなものだったような・・記憶が定かではあり…

不明易者

易者の看板とするに、 地火明夷では具合が悪かろう。離明がヤブれており、 情勢を見られぬ卦象だから。同様に、 雷火豊もだめでせう。離明が震の草叢に覆われて 暗い象だから。真勢易では、 「少し意味の軽い明夷の象」 と云っています。また、 山火賁もねえ…

地味な易占家

以下は、 大岳氏による「易入門」著者の 人物像です。 確か柳下氏の文章には、 生活の足しにと、 自宅一階で文房具を売っていた、 二階を新婚夫婦に間貸ししていた、 などという記述がありました。つまり、 生活に窮していた 時期があるのです。けれども、 …