易経を読むブログ

易の 辞・変・象・占 について記しています。読書、日記、時事も。無断転載禁止。

周易

有名な易者なのに

名の知れた易者さんの易占を見ました。 しかし愚生には違和感がありました。 筮法は三変筮でした。ところが氏は、 卦の占意のみで占っていたのでした。 三変筮は爻辞占でしょう。 卦意・卦象を見るのは当然として、 その卦における爻の状態を見て、 占断する…

大股開きの象

火風鼎・初六の結婚の可否占は、 縁の吉凶から申しますと、 よろしくないと云へます。 淫逸の象もあります。 (易学大講座) 爻辞は、 鼎顛趾。利出否。 得妾以其子。无咎。 です。良縁でないのは、 この爻は鼎の底にあたり、 垢がたまっているからです。爻…

鼎の結婚

火風鼎の結婚占につき、 柳下「易入門」には、 良縁とします。 とあります。実占においては、 各爻の状態をみて判断すべきですが、 卦の占意としては、 「良縁」であるとしています。しかし同書では、 良縁とする根拠は不明です。中村文聰氏は、 二爻と五爻…

易経と史実

易経には、 史実、故事に基づいて、 辞のかけられたものがあります。 帝乙妹を帰がしむ(泰六五。帰妹六五)。 箕子の明を夷る(明夷六五)。 高宗鬼方を伐つ(既済九三)。・・etc. しかし、 当ブログでは、 易を読むに際しては、 史実に深入りすることなく、 易…

節の勝敗占

ラグビー大学選手権の決勝、 帝京 vs 明治 の試合。おそらく帝京大学の方が、 押す力、前に出る力は強いと、 個人的には予想していました。そこで明治を主体として、 「明治は帝京に勝てるか」 で卦を取っておいて、 得卦を頭の中に浮かべながら、 決勝戦を…

会社を辞めていいか

以下は、かなり前に、 易研究会で出された占例です。38歳の独身男性が、 人事異動に不満があって、 会社を辞めて独立したいと云っています。経産省系の会社に勤めている、 正規の社員です。三変筮で「辞めてよいか」を筮すると、 得られたのは風火家人の六二…

女の貞

風火家人の彖伝には、 正家而天下定矣。 家を正しくして天下定まる。 とあります。これは「大学」の 家斉而后国治。 家斉(トトノ)いて后(ノチ)国治まる。 と、同様の意味です。そして、 「易経」風火家人の卦辞には、 家をととのえる要諦が述べてあります。女の貞…

基本書を繰り返せ

易占を学ぶにあたって、 どのような本を読んだらいいのか。ありがちなお悩みだと思います。柳下尚範先生は、 「易経だけを読んでいれば、 他に何も読む必要はない」 そうおっしゃったそうです。易占の ‘秘密’ は易経にある、 という、お考えなのでしょう。柳…

ワイド版 岩波文庫

東洋思想では、 「易経」をサブノートとして用い、 「論語」「大学・中庸」を時々参照しています。易の註釈書を読んでいて、 論語、中庸からの引用文があると、 その都度、原典を確かめています。「高島易断」には、 論語、中庸、孟子・・etc. からの引用が…

不完全な理解

年筮で風地観を出された方が、 「しっかり見ようと思います」 と戒めているのはまだ微笑ましいのですが、 「平穏な卦でヨカッタ」 と気を緩めているのはどうかと思いました。卦辞、彖伝、爻辞は、 この卦を良い方面から見て、 辞をかけてありますので、 占に…

頌春、そして易占検定

本年もよろしくお願いします。 × × × × さて、新年から火風鼎を読むのですが、 こんな問題を思いつきました。もし易占が資格制度になるとすれば、 易経からの出題は、合否を決する 重要科目になるに違いありません。 そこで問題。 「鼎は物を煮炊きする器で…

小人革面

沢火革の上六は、 革命成就の秋(とき)ですが、 爻辞には「小人は面を革む」とあって、 この「面」には二つの解釈があります。①顔面説(程伝・本義など) ②向かうとする説(項安世・兪琰など)①ですと、 小人は外面(顔)は従うが心は従わない、*1 ②ですと、 大…

水と火の関係

沢火革と水火既済は、 どちらも下卦が火で、上卦が水です。 ䷰ ䷾ なのに、 革は水と火が滅ぼし合うのに、 (水火相息と彖伝にある) 既済では両者が争うことはありません。 これはなぜか? 革は兌の止水なので火によって沸騰し蒸発しますし、 水がこぼれて火…

革卦六爻の「字」

沢火革の六爻においては、 こんなふうに「字」が用いられています。× × × × 初九、鞏用黃牛之革。 六二、已日乃革之。征吉无咎。 九三、征凶。貞厲。革言三就、有孚。 九四、悔亡。有孚改命、吉。 九五、大人虎変。未占有孚。 上六、君子豹変。小人革面。征…

文語訳の良さ

こういう文章を読むのも、 易の楽しみのひとつです。 蓋し変ずる者は時なり。変ぜざる者は道なり。 卦は革を以て名づくるは、変ずるを尚ぶなり。 初は鞏(かた)めて上は貞に居るは始終、変ぜざるなり。 其の変ずる者を以て時に趨(おもむ)き、 其の変ぜざる者…

革九五の注意点

これから新たに 〇〇することの可否を占って、 沢火革の五爻を得たとします。爻辞は、 大人虎変。未占有孚。 です。柳下「易入門」を見ると、 自信をもって、断固決行する時。 とあります。しかし、 この占においては「不可」と 断じるのがよいのです。なぜ…

反訓

易を読んでいると、 「離」の一字に、 はなれる。つく。 と正反対の意味があって、 不思議に思うでしょう。こういうのを 「反訓」といって、 漢文法の本にも出て来ます。 (オレの持ってる本には出ています)【反訓】文字の意味がもとの意味と 反対に用いら…

2022年・年筮

冬至ですので年筮を取りました。机上に賽子を置いて、 「来年の指針となるべき 易辞をお示しください」 と心に呟き、骰子一擲、 無我の境地で掌から転がすと、 下を震にし、上を巽とし、 その第四爻を得ました。すなわち得卦は、 風雷益の六四です。爻辞曰。…

沢火革・総論

小生に三変筮を薦めてくださった先生は、 沢火革をこんなふうにまとめています。引用: 革の序卦は、井卦をうけて 「井道は革めざるべからず。 故にこれを受けるに革を以てす」 これを 「井は久しければ則ち濁り穢れる、 よろしくその故(ふるき)を改めるべし…

盈と謙

鬼神は盈(み)ち栄えるを害して謙(つつま)しきに福(さいわい)する。 人道はおごり盈(たか)ぶるを悪(にく)んで謙(へりくだ)るを好む。 ── 謙卦、彖伝 × × × × 鬼神は禍福を説き、人道は道徳を説いています。易は満ちれば欠けると考えますから、 飽…

易研究の困難

古い易書を見ていると、 易を学ぶことのムツカシサが、 こんなふうに記してありました。 斯様に尊ばるべき経典(けいてん)でありながら、 昔から漢学者の中でも易を究めた人は割合に少ない様である。 況んや現時(昭和初期)の人には猶更のことで、 相当の学者…

爻の見方

沢火革の三爻を見る時には、 位は正しいのであるが剛に過ぎる。 下卦の一番上なので中を得ず行き過ぎる。 離の極なので火のごとく烈しい。 ということをまず掴んでおくこと。 ䷰ ゆえに、 朱子の周易本義では、 過剛不中、居離之極、躁動於革者也。 と云って…

平木場「易学」

吉祥寺の古書店「よみた屋」にて購入。易学大講座、易学病占を読んでいて、 占考理由がわからない時に、 参照する本として買いました。時々参照する易占本としては、 ・横井伯典 ・武隈天命 両先生の著作がありますが、 今回新たに、 ・平木場泰義 先生のモ…

革二爻の辞占

沢火革の二爻は、 単純に表面的な文字を見て、 占ってはいけません。已日乃革之。征吉、无咎。 象曰、已日革之、行有嘉也。たとえば、 結婚の可否を占って、 (結婚していいかを占って) ・征けば吉。 ・行きて嘉(よろこび)あるなり。 の辞に着目して、 「可…

「易 占法の秘伝」を推す

易占法に関しては、当ブログでは、 柳下先生の「易入門」「易 占法の秘伝」 をお薦めしていますが、 それはこうした理由からです。柳下先生の易占法の特徴は・・ (以下は某大家の文章をまとめたものです) 奇をてらう奥秘と言うものは存在しない。 加藤大岳…

爻辞占と凡人

鞏用黄牛之革。 鞏(カタ)むるに黄牛の革(カワ)を用う。沢火革・初九の爻辞です。要するに、 「動かぬよう、固く縛りつけておけ」 ということです。初爻なので時が熟していない。 最下にいて位がない。 上との応爻がない。 ・・と、時・位・応を 得ていません。み…

伏卦

易学大講座をお読みの方は、 薄々気づいておられるでしょうが、 若かりし日の大岳氏であっても、 単純に略筮法を用いているわけではありません。 すなわち機械的に之卦を見るのではなく、 得られた爻辞爻象と矛盾しない形で、 之卦を用いておられる・・ ので…

革の不変

革は「改まる」という卦。 例えば六変筮で占って、 沢火革の不変を得たとする。 改まる卦なのに之卦がないのだ。 あなたならこれをどう解しますか? 答えを知る、検索する、のではなく、 「自分の頭で」考えてみてください。

筮法と鑑定料

「筮法の使い分け」について、 加藤大岳氏の発言です。 金額で筮法を使い分けるな、 と加藤大岳氏は言っている・・ (某tweetより) 三変筮法 → 1,000円 六変筮法 → 3,000円 十八変筮 → 5,000円 ・・と、 このような料金設定は宜しくない、 というのでしょう…

占的と筮法

可否や成否を占っているのに、 六変筮を用いる人がいます。しかも、 どういう理由で六変筮なのか、 用いる根拠が曖昧なのです。六変筮は、 各爻が変化するかどうかを見て、 本卦・之卦を出す筮法ですから、 事の推移・成行き、 つまり本卦→之卦の変化を、 見…