2021-01-01から1年間の記事一覧
今年は・・ スタンダール「赤と黒」 ボードレール「悪の華」 ・・を読んだ一年だったと云える。ともに20代に読んだものだが、 再度読んでみてまあ~未だによく解せない。 アランは「赤と黒」を50回以上読んでいるのだから、 2~3回読んだくらいでは読んだな…
沢火革の上六は、 革命成就の秋(とき)ですが、 爻辞には「小人は面を革む」とあって、 この「面」には二つの解釈があります。①顔面説(程伝・本義など) ②向かうとする説(項安世・兪琰など)①ですと、 小人は外面(顔)は従うが心は従わない、*1 ②ですと、 大…
沢火革と水火既済は、 どちらも下卦が火で、上卦が水です。 ䷰ ䷾ なのに、 革は水と火が滅ぼし合うのに、 (水火相息と彖伝にある) 既済では両者が争うことはありません。 これはなぜか? 革は兌の止水なので火によって沸騰し蒸発しますし、 水がこぼれて火…
沢火革の六爻においては、 こんなふうに「字」が用いられています。× × × × 初九、鞏用黃牛之革。 六二、已日乃革之。征吉无咎。 九三、征凶。貞厲。革言三就、有孚。 九四、悔亡。有孚改命、吉。 九五、大人虎変。未占有孚。 上六、君子豹変。小人革面。征…
無印良品のダウンジャケットを買った。 ふんわり包まれるような着心地です。 9,990円也。 普段着てるのは古着屋で買った 3,000円のダウンだから、 3倍のお値段だったわけだ。 おお、おお、おお。しかし寒いね。 夜は電気毛布で寝ているぞ、小生は。 おお、お…
こういう文章を読むのも、 易の楽しみのひとつです。 蓋し変ずる者は時なり。変ぜざる者は道なり。 卦は革を以て名づくるは、変ずるを尚ぶなり。 初は鞏(かた)めて上は貞に居るは始終、変ぜざるなり。 其の変ずる者を以て時に趨(おもむ)き、 其の変ぜざる者…
これから新たに 〇〇することの可否を占って、 沢火革の五爻を得たとします。爻辞は、 大人虎変。未占有孚。 です。柳下「易入門」を見ると、 自信をもって、断固決行する時。 とあります。しかし、 この占においては「不可」と 断じるのがよいのです。なぜ…
易を読んでいると、 「離」の一字に、 はなれる。つく。 と正反対の意味があって、 不思議に思うでしょう。こういうのを 「反訓」といって、 漢文法の本にも出て来ます。 (オレの持ってる本には出ています)【反訓】文字の意味がもとの意味と 反対に用いら…
よく行く喫茶店でランチ。 「ブレンド&バタートースト」 このパンが好きでいつもこれ。 (イイ感じでしょ?) バターだけでシンプルに食った方が、 パンの旨みが味わえる。 珈琲の苦みもこのパンによく合う。
冬至ですので年筮を取りました。机上に賽子を置いて、 「来年の指針となるべき 易辞をお示しください」 と心に呟き、骰子一擲、 無我の境地で掌から転がすと、 下を震にし、上を巽とし、 その第四爻を得ました。すなわち得卦は、 風雷益の六四です。爻辞曰。…
新大阪駅とかの”新○○駅”って”new!”って意味じゃなくて”新幹線”の”新”なの知ってた?— ムラカミリョウって誰? (@twigrapher) 2021年12月19日
小生に三変筮を薦めてくださった先生は、 沢火革をこんなふうにまとめています。引用: 革の序卦は、井卦をうけて 「井道は革めざるべからず。 故にこれを受けるに革を以てす」 これを 「井は久しければ則ち濁り穢れる、 よろしくその故(ふるき)を改めるべし…
鬼神は盈(み)ち栄えるを害して謙(つつま)しきに福(さいわい)する。 人道はおごり盈(たか)ぶるを悪(にく)んで謙(へりくだ)るを好む。 ── 謙卦、彖伝 × × × × 鬼神は禍福を説き、人道は道徳を説いています。易は満ちれば欠けると考えますから、 飽…
古い易書を見ていると、 易を学ぶことのムツカシサが、 こんなふうに記してありました。 斯様に尊ばるべき経典(けいてん)でありながら、 昔から漢学者の中でも易を究めた人は割合に少ない様である。 況んや現時(昭和初期)の人には猶更のことで、 相当の学者…
用があって新宿へ。 久しぶりの大都会。 皆歩くのが速いと感じました。 流れに乗るのに必死でした。笑 紀伊國屋書店に立ち寄りましたが、 ブ厚い下着を着ていたせいか、 館内が暑いのなんの。 真冬の寒さだというのに、 汗だくでしたよ。 本の品揃えが豊富で…
沢火革の三爻を見る時には、 位は正しいのであるが剛に過ぎる。 下卦の一番上なので中を得ず行き過ぎる。 離の極なので火のごとく烈しい。 ということをまず掴んでおくこと。 ䷰ ゆえに、 朱子の周易本義では、 過剛不中、居離之極、躁動於革者也。 と云って…
吉祥寺の古書店「よみた屋」にて購入。易学大講座、易学病占を読んでいて、 占考理由がわからない時に、 参照する本として買いました。時々参照する易占本としては、 ・横井伯典 ・武隈天命 両先生の著作がありますが、 今回新たに、 ・平木場泰義 先生のモ…
沢火革の二爻は、 単純に表面的な文字を見て、 占ってはいけません。已日乃革之。征吉、无咎。 象曰、已日革之、行有嘉也。たとえば、 結婚の可否を占って、 (結婚していいかを占って) ・征けば吉。 ・行きて嘉(よろこび)あるなり。 の辞に着目して、 「可…
易占法に関しては、当ブログでは、 柳下先生の「易入門」「易 占法の秘伝」 をお薦めしていますが、 それはこうした理由からです。柳下先生の易占法の特徴は・・ (以下は某大家の文章をまとめたものです) 奇をてらう奥秘と言うものは存在しない。 加藤大岳…
吉祥寺の古書店「百年」で買いました。 990円。 引用: ところで、古代の魔法書の類によれば、 降霊術師にもてはやされた黄褐色の惑星、 「土星」の、星座のもとに生まれた人たちは、とりわけ、 不幸をたっぷり、憂鬱質をたっぷり、もっているという。 (ヴ…
鞏用黄牛之革。 鞏(カタ)むるに黄牛の革(カワ)を用う。沢火革・初九の爻辞です。要するに、 「動かぬよう、固く縛りつけておけ」 ということです。初爻なので時が熟していない。 最下にいて位がない。 上との応爻がない。 ・・と、時・位・応を 得ていません。み…
易学大講座をお読みの方は、 薄々気づいておられるでしょうが、 若かりし日の大岳氏であっても、 単純に略筮法を用いているわけではありません。 すなわち機械的に之卦を見るのではなく、 得られた爻辞爻象と矛盾しない形で、 之卦を用いておられる・・ ので…
光文社古典新訳文庫の、 ポーの作品集(小川高義 訳)はおもしろい。 書名「アッシャー家の崩壊/黄金虫」。 昨夜読み終えた「ライジーア」もよかった。 リラダンの「ヴェラ」を思いながら、 読んでいました。 詩も二篇収録されていて、 「アナベル・リー」…
革は「改まる」という卦。 例えば六変筮で占って、 沢火革の不変を得たとする。 改まる卦なのに之卦がないのだ。 あなたならこれをどう解しますか? 答えを知る、検索する、のではなく、 「自分の頭で」考えてみてください。
沢火革を読んでいると、 「従革」という語に出合います。 (易学大講座にも出て来ます)出典を調べてみると、 書経の洪範篇に、 五行についての記述があって、 そこに出て来る言葉のようです。 火曰炎上。火を炎上と曰う。 金曰従革。金を従革と曰う。 革卦…
「筮法の使い分け」について、 加藤大岳氏の発言です。 金額で筮法を使い分けるな、 と加藤大岳氏は言っている・・ (某tweetより) 三変筮法 → 1,000円 六変筮法 → 3,000円 十八変筮 → 5,000円 ・・と、 このような料金設定は宜しくない、 というのでしょう…
可否や成否を占っているのに、 六変筮を用いる人がいます。しかも、 どういう理由で六変筮なのか、 用いる根拠が曖昧なのです。六変筮は、 各爻が変化するかどうかを見て、 本卦・之卦を出す筮法ですから、 事の推移・成行き、 つまり本卦→之卦の変化を、 見…
沢火革、彖伝の後半です。 天地革而四時成。 湯武革命、順乎天而應乎人。 革之時、大矣哉。 「新釈漢文大系 易経」には、 「革」の道を極言しその大なるを賛嘆する。 と書いてあります。同書に引用してある、 「程伝」の註釈が立派だったので、 どうぞお読み…
朝、寝床の中で読み、 冒頭の「波打ち揺れる月が」の一句の、 揺らめく感じに魅せられました。 波打ち揺れる月が、その屈託のない美しさを 浴(ゆあ)みさせんものと、わななく湖に送ってよこす 白い光線さながら、われわれの方にしのび寄る、 浮れ女(め)…
以前は繁盛店だった某飲食店が、 最近は売上げが下がっているという。その対処策を三変筮で占って、 沢水困の二爻を得たとします。 (フィクションです) ䷮ 得卦の困は水漏れの象で、 某飲食店の困窮を示しています。そして、 売上げを回復するためには、 下…