易経を読むブログ

易占目的の ブログ ですが「易経を読む」と謳っているのは、易占に易経は不可欠であるという考えからです。「有料記事」は知っておくべき六十四卦の見方や占例を記してみました。無断転載禁止。

2021-01-01から1ヶ月間の記事一覧

これは本当か

johosokuhou.com

蹇の解ける時

これから新しいことをするに際して、 水山蹇を得たら「おやめなさい」だけど、 現在蹇難(行きなやむ)にある人でしたら、 やはり動いてはいけないんだけど、 ではいつまで辛抱したらいいのか。「高島易断」によれば、 上爻の時まで耐え忍びましょうと、 いう…

得卦を見る

柳下「易─占法の秘伝」には、 加藤大岳先生による、 こんな発言が引用されています。 卦意というものは、 易の構成原理に根拠をおいており、 賓主法(生卦法)はあくまで方術のために 考えられた一つの占法ですから、 卦意を重くみて賓主法(生卦法)を用いるべ…

Le Rouge et le Noir

「赤と黒」を岩波文庫で読んでいるが、 新潮文庫で読んだ時より愛おしく思える。 岩波は桑原武夫・生島遼一訳であるが、 なかなかよい訳文である。翻訳文学は、 語学的に正しいかどうかより、 文体の優れたものがよい。学者の論文と、 文学は違うから。

象数

義理易とか、象数易とか、云うけれど、 どうもぴんと来ない感じがしている。義理易だからといって、 象数を扱わないわけではない。占においても、 爻辞占だからといって、 象数を考慮しないわけではない。× × × × ここでは、 象数とはどういうものか、 書い…

観光

観国之光。利用賓于王。 ── 風地観、六四 この句、 観光の語源なんだそうで。占においては、 陰の長ずる消息卦であって、 群陰の一番てっぺんの陰爻、 と小生は見ているので、あまり この辞に馴染みはありません。辞を使うなら、 「王に賓たるによろし」 く…

野党時代の追及

今日の国会の一コマ。今日の国会で、菅義偉@sugawitterさんが過去の・野党時代の自身の国会質疑の話を聞かれて菅「記憶にない」と言い出し、呆れてしまったのですが。その国会質疑がどういうものだったかというと、こういうものでした。(事案はそれぞれあり…

ピッグりした

誰か作ったらしい pic.twitter.com/WCGYyq3TXa— りえ (@nanjoruno_) 2021年1月24日

蹇蹇匪躬

王臣蹇蹇。匪躬之故。 ── 水山蹇、六二 六二は九五の臣下である。 故に王臣という。蹇蹇は、 互坎、上坎で難儀の続く象。匪躬之故は、 私を忘れて、公に奉ずること。匪躬(ヒキュウ)は、 艮体で「その身を獲ざる」の象。 (艮為山彖辞参照)× × × × 手持ちの易書…

伏卦の兆し

易学大講座、水山蹇 初六の 占考にはこうあります。 縁談も、よしんば纏(まと)まるにしても、 纏めずに見合せた方が無難であります。 爻辞曰、往蹇。来誉。「よしんば纏まる」は、 之卦の既済を見ているのでしょう。しかし、 爻辞が「往けば蹇む」ですから、…

お守り

お守りを頂いて来ました。元日は、 自宅付近の神社に参拝しましたが、 小さな神社が二つあって、それも 50メートル程しか離れていませんので、 どちらが氏神様なのか判然とせず。市の学芸員の方に調べてもらいましたが、 資料からは多摩川の氾濫で場所を移し…

未熟な初爻

往蹇。来誉。 象曰、往蹇来誉、宜待也。 ── 水山蹇、初六 往けば益々蹇難に陥る。 止まれば「賢いね」と云われる。 (大岳氏は止まれば安らかさを保つと) 象伝曰く「時を待つべし」。実に三変筮(進退占)の、 しやすいところです。しかし、ちょっと待った…

易研究会の会報

古い易研究会の会報に 呪文として素直にお唱えくださることが 霊験あらたかと言われます。 易神を崇拝する私たちです。 出来れば声を出してお読み頂くことを お勧め致しておきます。 ・・という文章があって、 このような文句が添付されていました。「かみな…

密呪を誦すてふ

大学時代の恩師の著作より。先生の文章は旧字体・歴史的仮名遣ひです。 新字体・現代仮名遣いは認めていなかった。写真の詩文は日夏耿之介「咒文乃周圍」より。 易占家の墓碑銘でもおかしくない・・

易の宿題

易学大講座によれば、 水山蹇の占考にこうあります。 待つことは便りを得難い。 先方では解約したいか、または 解消したつもりで居るかも知れません。 この占意の判断根拠は何か、 考えてみましょう。 ‐ ‐ ── ‐ ‐ ── ‐ ‐ ‐ ‐ 便りを得難い → ? 先方では解約…

玉を失う象

加藤大岳氏による、 水山蹇の ひとくち占意 です。掌中の玉を失ふ如き 失望がある。── 易学通変 × × × × ☵ ☶ 艮=手。内卦にあるから掌中。 坎=玉を失う。離(宝)の錯卦ゆえ。雷山小過は大坎の象で、 彖辞には「飛鳥」とありますが、 ☳ ☶ ☲が鳥で、それが裏…

白蛾の水山蹇

水山蹇の ひとくち占い です。・門前有陥之象。 ・寒蝉悲風之意。 ── 白蛾小筌× × × × ☵ ☶ ●門前陥(アナ)あるの象。 艮=門。坎=陥。 イメージしやすく、 覚えておくと使えます。●寒蝉(カンセン)風を悲しむの意。 倒震(☶)=蝉。坎=寒風・悲。 秋に鳴く蝉の声が、…

易の風景

骰子一擲 机上の算木 岩波易経 古易断時言

ネットで易経

ネットは便利だ。こんなのがひょいと見られるのだから。そしてスマホならば、 夜中でも、朝方でも、 布団の中で易註が読めます。

古書・赤と黒

国分寺の七七舎にて、 「赤と黒」を買いました。新本同然で、 二冊 800円でしたので。「赤と黒」は、 昨年、新潮文庫で読んだので、 次は岩波文庫、 その次は光文社古典新訳文庫で、 読んでみよう。

こんな時だから

1回目の緊急事態宣言の時、 フランスの大学教授の言葉として、 「こんな時はモンテーニュかプルーストを読もう」 というtweetがありました。2回目の今、 論語でも、源氏物語でも、 読んだらいいと思います。いや、 ルイス・キャロルでも、アンデルセンでも。…

占法の奥義

易占を学ぶには、 正しい易占法を自然と身につけられる環境、 すなわち易の講習会とか、研究会だとか、 そういったところに身を置くことが出来れば、 それが一番良いのですが。しかし、 現在そうした場があるのか、 仮にあったとしても、 そのような場に参加…

水山蹇を得たら

「〇〇してよいか」を筮して、 水山蹇を得たら・・まず、動かないこと。 そして、平易な道を選ぶこと。蹇の字は、 足が不自由ということですから、 高い山、大きな川のあるこの卦では、 進むことが出来ません。たとえ苦しくとも、 進めない時は、 進まないの…

商売の卦

浮世絵が面白いので、 勝手に引用してしまいました。歌川広景「江戸名所道戯盡」 三十四「筋違御門うち」占い師が女性の人相を観ているところをユーモラスに描写。後ろの卦が䷊地天泰(天下泰平)でなく、䷔火雷噬嗑(口論)なのが周易使いにはおもしろいとこ…

不利東北

10年ほど前、 ネット上の年筮で、 国運だったか、災害運だったか、 水山蹇を得ている人がありました。その年、 東日本大震災が起こったのです。占をされた方は、 艮下坎上の形を見て、 「家が津波に呑まれる象だったのか」 と事後的に語っておりました。小生…

『易入門』

柳下尚範 著「易入門」虹有社 を、ほぼ毎日参照します。 卦の説明と判断の要領 八卦の象 を、特によく見ます。他の易書を読んでいて、 ・自分で閃いたこと。 ・知らなかった象意。 ・覚えておいた方がいいと思う句。 を、書き込んだりしている。まだまだ今に…

天何言哉

天何をか言わんや。 四時行なわれ、百物生ず。 天何をか言わんや。 ── 論語、陽貨天は何か言うだろうか。 四季はめぐっているし、万物も生長している。 天は何か言うだろうか。 〔何も言わなくても、教えはある〕 〔ことばだけを頼りにしてはいけない〕 (金…

昭和の歌謡曲

年末年始、 筒美京平氏の歌謡曲を、 随分耳にした。天才ヒットメーカーだ。海外の曲をたくさん知っていて、 この歌手のこの声にはこの曲・・ というように既成の曲をうまくアレンジして、 作曲している・・のかな。素人の感想ですが。尾崎紀世彦「また逢う日…

奇怪な辞

眞勢易秘訣によれば、 火沢睽には「異変奇怪の意」 があります。睽反、睽異という、 卦意から転じたのでしょうが、 爻辞を見ていくと、 上爻にこのような辞がありました。睽孤。 見豕負塗、載鬼一車。そむいて独り。 泥まみれの豚どもと、 幽霊を載せた車を…

誤占しない法

古い資料を見ていると、 こういう場合には誤占しやすい、 という文章がありました。当該文章は、 執筆者が『実占研究』などを読んで、 メモしておいたものだそうです。読んでみると、 誤占をしないため・・もそうですが、 基本をキチンと押さえる、 と言い換…