易経を読むブログ

易占目的の ブログ ですが「易経を読む」と謳っているのは、易占に易経は不可欠であるという考えからです。「有料記事」は知っておくべき六十四卦の見方や占例を記してみました。無断転載禁止。

正反対の意味

過去に書いた記事ですが、
易を読むコツのひとつです。

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賁は飾るという卦ですが、
六十四卦中、飾らないという卦、
すなわち質実の卦というのはない。
ゆえに、賁という卦に、
飾ると、飾らないとの、
二つの意味を見ているのである。
これは賁卦のみに限らない。

「これ易を読むの訣(奥義)なり」
と呑象翁は云っています。
中孚は信の卦ですが、不信の意味をも、
この卦には含んでいるのです。
(高島易断、参照)

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これは、卦だけでなく、
字においてもそうなのです。

易の一字の中に、かわる、かわらないの正反対の二義が共存する・・

中国の文字には往々正反対の二義をふくむものがある。
(本田済「易」p.8)

易占家にとってお馴染みなのは、
離の、ツク、ハナレル、でしょうか。

こういうのを反訓といいます。

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さらに、得卦においても、
「節でないから節が出た」
「恒でないから恒が出た」
・・・etc.
ということがあります。

易占家なら、時々、
実感していることと思います。