易経を読むブログ

易占目的の ブログ ですが「易経を読む」と謳っているのは、易占に易経は不可欠であるという考えからです。「有料記事」は知っておくべき六十四卦の見方や占例を記してみました。無断転載禁止。

三変筮のために

最近になって、
三変筮の記事を読んでいる人が多いので、
再度書いておきますと・・

三変筮は、
可否、成否を占う筮法です。

~してよいか、悪いか。
~は成るか、成らないか。
を占的とするのです。

占的をこのように設定することで、
ほぼ易辞で占えるようになります。

もちろん、
卦や爻も見ます。

易経の経文とは、
正確には、
卦。爻。卦辞。爻辞。
のことだからです。

卦辞、爻辞は、
卦爻の象との関連において、
見るべきです。

この点で易経は、
論語詩経などとは異なる、
<奇書>といえるのです。

三変筮は、
このように風変りな、
易経に依拠した占法です。

岩波易経をテキストにするなら、
主に程子・朱子の易説をもって、
可否、成否の占断をするのです。

三変筮とは、
そういう占いです。

ですから、
必ず易経を読まねばなりません。

ですが、
いきなり岩波易経を読んでも、
まるで理解できないのです。

当たり前です。
日本語しか知らない人が、
いきなりシェークスピアを原書で
読むようなものですから。

私見ですが、
現在易経の素養のない人が、
今後易経を読んでいけるか否かは、
公田連太郎「易経講話」明徳出版社
を読むかどうかにかかっている。

6万円位しますが、
図書館で借りて読めばよいのです。

それくらい、
卦と爻と辞の説明が、
懇切丁寧であり、
優れています。

それと、
この本と並行して、
「易学大講座」を読むべきです。

易辞や卦や爻を、
どう読んで占に応用すればよいのかを、
教えてくれる本だからです。

こういう本は、
他にありません。

ただ、
根拠を明示してない占考もあるので、
自分で推究せねばなりませんが、
それがまた勉強になるのです。

柳下「易─占法の秘伝」もいいですが、
まずは上記のような勉強をしていないと、
同書は活用できないでしょう。

「占法の秘伝」は、
あくまで占法の本ですから。

柳下氏は、
易経を聖書のごとく、
日々読んでいた先生です。

門下生は、よく、
「お前、最近易経読んでねぇだろ」
と叱られたそうです。

つまり易経は、
いつも身近に置いて、
繰り返し読むべき本なのです。