易経を読むブログ

易占目的の ブログ ですが「易経を読む」と謳っているのは、易占に易経は不可欠であるという考えからです。「有料記事」は知っておくべき六十四卦の見方や占例を記してみました。無断転載禁止。

易経流帝王学

雷水解の彖伝は、後半で、
天地の「解」を賛美しています。

天地解けて雷雨作(おこ)り、
雷雨作って百果草木みな甲坼(こうたく)す。
解の時、大なる哉。

これにつき、
柳下「易入門」には、
このような解説があります。

王者が、天道に則って民に恩恵を施し、
虫草木に至るまで養育することは、
解の時に順応して、
天地と徳を合することである、
というのです。

この解説は、おそらく、
程伝を参照したのだと思います。

程子はここで、
帝王の道を述べているのです。

乾為天の文言伝にも、

それ大人は、
天地とその徳を合わせ・・

とあるのですが、
これは易の「理想」です。

帝王たるもの、
天地とその徳を合せて、
天下を治めなさいと、
いうのですね。

易経流の帝王学です。