雷水解の彖伝は、後半で、
天地の「解」を賛美しています。
天地解けて雷雨作(おこ)り、
雷雨作って百果草木みな甲坼(こうたく)す。
解の時、大なる哉。
これにつき、
柳下「易入門」には、
このような解説があります。
王者が、天道に則って民に恩恵を施し、
昆虫草木に至るまで養育することは、
解の時に順応して、
天地と徳を合することである、
というのです。
この解説は、おそらく、
程伝を参照したのだと思います。
程子はここで、
帝王の道を述べているのです。
乾為天の文言伝にも、
それ大人は、
天地とその徳を合わせ・・
とあるのですが、
これは易の「理想」です。
帝王たるもの、
天地とその徳を合せて、
天下を治めなさいと、
いうのですね。