過去の記事を再掲します。
なぜと云うに、
毎日のように新規で更新すると、
過去に書いた記事が埋もれてしまうからです。
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高島易断を読んでいる人は、
極めて稀のようです。
にもかかわらず、
高島呑象氏について蘊蓄を語る人は、
やたら多いのです。
ところで、
高島易断の占例は、
このような形で始まることが多い。
友人某来りて、富豪某氏の家政を占はんことを請ふ、乃ち筮して、蠱の第四爻を得たり、
呑象翁の友人がやってきて、
某金持ちの家政を占っほしいと
占を請われるのですが・・
これって、
「のぞき見」占、なのでしょうか。
占を請うた人が、どうして、
他所の家のことが知りたいのか、
その説明はないのです。
高島易断の占例には、
このような文章構成が多いのです。
書き方がパターン化されていて、
各爻ごとに形式的に占例を挿入しているといった、
印象の文章が。
実際に占ったというより、
まるで机上の創作占でもあるかのような、
爻意ぴったりの占例です。
それでも、
この占例を読むことは、
「易経」 理解のために十分資するものです。