以下は、
正しい三変筮(爻辞占)の見方です。
× × × ×
「この計画案を実施してよいか」
新規計画実施の可否を占って、
下記の爻辞を得たとします。
大蹇朋来。
── 水山蹇、九五
すると、
「大いに蹇(なや)むも、朋来たる」
って易経にあるから、
初めは苦労するけど、友が来て助けてくれる、
五爻は吉なんだし・・
なんて云っちゃって、
「よい」判断をする人がいます。
しかしこれは素人占いです。
易学大講座では、
このように占考しています。
今まで苦難時代に在つたものは、
それを打開すべく努力する好機だといへますが、
別に辛苦してゐない人の場合は反対に、
非常に難儀なことが起つて、
そのために人の集ることなどがあると判じます。
つまり爻辞の言葉は、
これまで苦しんできた困難に対して、
繋けられているのです。
これまでの困苦が薄らいできて、
困難を打開するチャンスが近づく・・
と、そういう時であると、
教えているのです。
しかし、
これから何かを始める場合には、
まだ困難は生じてはいませんから、
そのまま爻辞を当て嵌めることは
できません。
もし計画を実施すれば、
今後新たに難局が生じるだろうと、
卦意との遭遇を重んじて
占考すべきなのです。
これは、得卦の読み方が、
現在蹇難という状況にあるのか、
将来蹇難が発現するのか、
の違いです。
このように、
筮前の審事によって、
場合分けをし、
得卦の「時」を掴むことは、
易占の基本であると思います。
(真勢流では弁三って云うんでしたっけ?)
これは三変筮をするに際して、
ようく理解しておかねばならぬ、
重要ポイントです。
こうした読み方は、
知っている人もいるでしょうが、
口には出さない人が多い。