坂口安吾の本を立ち読みしていると、
安吾、太宰治、織田作之助が対談していた。
織田はスタンダールのファンらしい。
しかしこんなことを語っていた。
しかし翻訳の文章はダメだから、
文学の勉強のために
横光利一、川端康成、志賀直哉を読んでいる。
スタンダールはとてつもなく面白い。
しかし翻訳はだめだ。ヒドイものだ。
ゆえに仕方なしに、ちっとも面白くもない、
横光、川端、志賀を読んでいるのだ。
・・と。
やはり、いつの時代も、
翻訳の文章というものは、
ヨロシクないもののようだ。
「んだ。んだ」
そうおもってニヤリとした俺。