ネットでは、時々、
自信満々な口調で語り、それなのに
おかしな卦の捉え方をしている人がいる。
以前見たのには、
「離為火と雷天大壮はいい卦だから・・」
というのがあった。
「いい卦」
という捉え方もどうかと思うが、
離も大壮も「いい卦」というより、
離は火が燃え上がりやすい。
大壮は剛に過ぎている。
という卦で、占においては、
注意事項の多い卦なのである。
これを「いい卦」といってしまっては、
筮前の審事がどうあれ、
「いい卦が得られたから吉」
という断になってしまうのだろう。
これでは「おみくじ易」だからね。
易はそんなに簡単ではない。
こういう占をするというのは、
おそらく易経を読んでいないのだろう。
易経を読みつつ、
柳下「易入門」でよく卦意を理解するのが、
道を誤らない方法だと思うが、
どうだろう。