易経を読むブログ

易占目的の ブログ ですが「易経を読む」と謳っているのは、易占に易経は不可欠であるという考えからです。「有料記事」は知っておくべき六十四卦の見方や占例を記してみました。無断転載禁止。

天何言哉

天何をか言わんや。
四時行なわれ、百物生ず。
天何をか言わんや。
── 論語、陽貨

天は何か言うだろうか。
四季はめぐっているし、万物も生長している。
天は何か言うだろうか。
〔何も言わなくても、教えはある〕
〔ことばだけを頼りにしてはいけない〕
金谷治・訳)

幾度も噛み締めることのできる、
名文章だと思います。

× × × × 

因みに、
易経にはこうあります。

天の神道を観るに、
四時忒(たが)わず。
── 風地観、彖伝 

神聖なる天道を仰ぎ観れば、
四時(四季)の循環には
いささかのくるいもない。
(岩波易経