易学大講座、水山蹇 初六の
占考にはこうあります。
縁談も、よしんば纏(まと)まるにしても、
纏めずに見合せた方が無難であります。
爻辞曰、往蹇。来誉。
「よしんば纏まる」は、
之卦の既済を見ているのでしょう。
しかし、
爻辞が「往けば蹇む」ですから、
結婚話を進めない方がよいのです。
この時代の大岳氏は、
之卦を見ているようですが、
ここでは単純に之卦で結論を出さずに、
あくまで蹇初爻の辞で判断しています。
まだ伏卦というものが、
確立されておらない時代ですが、
得卦得爻の運勢を安易に捨てていないのは、
流石だと思います。
三変筮における「伏卦」の兆しが、
ここには表れています。