こういう文章を読むのも、
易の楽しみのひとつです。
蓋し変ずる者は時なり。変ぜざる者は道なり。
卦は革を以て名づくるは、変ずるを尚ぶなり。
初は鞏(かた)めて上は貞に居るは始終、変ぜざるなり。
其の変ずる者を以て時に趨(おもむ)き、
其の変ぜざる者を以て道を守る。
聖人に非ずんば、其れ孰れか之を能くせん。
(周易述義、易経講話より引用)
とても立派な文章です。
変じる者は時に従うのである。
変じない者は道を守るのである。
革卦は時に従って、
変ずることをたっとぶ卦である。
初爻上爻は卦の始終であって、
道を守って居るのがよい。
時や道に従って、
動静が宜しきに適うことは、
聖人でなければ出来ないけどね。
・・とそんな内容です。
けれど、
文語の書き下し文で読んだ方が、
奥深く入ってくるようですね。
ある大家の先生は、
「こういう文章を何度も読むといいですよ」
と教えてくださいました。