小生に三変筮を薦めてくださった先生は、
沢火革をこんなふうにまとめています。
引用:
革の序卦は、井卦をうけて
「井道は革めざるべからず。
故にこれを受けるに革を以てす」
これを
「井は久しければ則ち濁り穢れる、
よろしくその故(ふるき)を改めるべし」
と韓康伯は説き、革命の卦とする。
程傳に
「九四は革の盛んなるなり。陽剛は革の才なり。
下体を離れて上体に進むは革の体なり。
水火の際に居るは革の勢なり。
君(九五)に近きの位を得るは革の任なり。
下に係応なきは革の志なり。
九を以て四(柔位)に居り、
剛柔相際はるは革の用なり。
四すでに此れを具ふ。
まさに革むべきの時と謂うべきなり」
(引用は新釈漢文大系 易経による)
とあり(四爻は)改めるべき目的の
改革に着手する已日にあたるが、
時は九五、「大人虎変。未占有孚」を以てして
一挙に改革を完成すべきとみる。
上六の「君子豹変。小人革面。征凶。居貞吉」
は、捨てがたい小人への教えである。
:引用終り
この文章は、
革卦の理解に資すると思います。
× × × ×
序卦伝によって、
改革の必要性を説き、
(内卦はまだ時期尚早だが)
四爻の時に改革に着手するのがよい、
と義理易では云っているが、
自分は五爻の時に改革をなすべきと考える。
上爻は小人に対する教え・戒めである・・と。
四爻の時に改革しないのは、
爻辞を読めばわかりますが、
不正爻で悔いが生じやすいからですし、
また四は上体の下爻なので、
まだ時や力が及ばない、
と解したのだと思います。
改革の実行は・・
内卦はまだ時ならず、
四で天命が下り、
五で改革が行われ、
上で改革が完結する。
・・と捉えておけば、
よいでしょう。