易経を読むブログ

易占目的の ブログ ですが「易経を読む」と謳っているのは、易占に易経は不可欠であるという考えからです。「有料記事」は知っておくべき六十四卦の見方や占例を記してみました。無断転載禁止。

爻辞占と凡人

鞏用黄牛之革。
鞏(カタ)むるに黄牛の革(カワ)を用う。

沢火革・初九の爻辞です。

要するに、
「動かぬよう、固く縛りつけておけ」
ということです。

初爻なので時が熟していない。
最下にいて位がない。
上との応爻がない。
・・と、時・位・応を
得ていません。

みだりに動かなければよいのですが、
しかしベテラン易者になると、
こういう爻につき、
「事を起こして失敗する」
なんて占ったりするのです。

もし爻辞のように振る舞えるなら、
行ないが中庸を得て失敗はないのですが、
しかし我々は愚かな凡人ですからね・・
というワケです。

とりわけ、
初爻はまだ未熟なところで、
思慮が浅い、軽はずみ、騒がしい、
といった質ゆえに妄動しやすい。

我々は爻辞のようには振る舞えない。
凡人は中庸を守ることが出来ない。

といういことを念頭に置いて、
爻辞占をすべきなのです。