易経を読むブログ

易の 辞・変・象・占 について記しています。読書、日記、時事も。無断転載禁止。

小人革面

沢火革上六は、
革命成就の秋(とき)ですが、
爻辞には「小人は面を革む」とあって、
この「面」には二つの解釈があります。

①顔面説(程伝・本義など
②向かうとする説(項安世・兪琰など

①ですと、
小人は外面()は従うが心は従わない、*1
②ですと、
大勢が変わったのだから、
小人は向かうところを改める、
という解釈になります。

こういうのは、
「新釈漢文大系 易経」に詳しいのですが、
そんなに深入りしなくてもいいと思います。

易の本質ではないからです。

我々は学者ではありませんから、
字義に関する論点には拘泥せず、
易の本質だけを凝視すればよいのです。

本件に於いては、どちらでも、
好きな説を採用すればよいでしょう。

*1:兌の主爻が卦極にあるので、
巧言令色の意を見ているのか。