可否や成否を占っているのに、
六変筮を用いる人がいます。
しかも、
どういう理由で六変筮なのか、
用いる根拠が曖昧なのです。
六変筮は、
各爻が変化するかどうかを見て、
本卦・之卦を出す筮法ですから、
事の推移・成行き、
つまり本卦→之卦の変化を、
見るのに適しています。
三変筮は六払いによって、
六つの爻から一つを特定するのですから、
おもに爻の状態を吟味して、
よい、わるい(可否)。
なる、ならない(成否)。
を断じる筮法です。
ゆえに、
占的に合わせて、
筮法を使い分けた方が、
(筮法に合せて占的を工夫した方が)
筮法の特徴を活かした、
無理のない卦読みが
出来るのです。
六変筮の方が本格的だから、
ということではなく、
占的によって筮法を使い分けることが、
理にかなっているのです。