易経を読むブログ

易の 辞・変・象・占 について記しています。読書、日記、時事も。無断転載禁止。

水と火の関係

沢火革水火既済は、
どちらも下卦が火で、上卦が水です。
     
なのに、
革は水と火が滅ぼし合うのに、
(水火相息と彖伝にある)
既済では両者が争うことはありません。
これはなぜか? 
革は兌の止水なので火によって沸騰し蒸発しますし、
水がこぼれて火を消してしまうことも。
つまり水と火が互い滅ぼし合うのです。
既済は坎の流水なので沸騰することがなく、
ちゃんと整った状態を維持できる。
こんなふうなのです。
またこんな説明も可能です。
革は兌が女卦で離も女卦、
既済は坎が男卦で離は女卦。
ゆえに女同士だと争うが、
男女ならば情を結ぶのである。
とこんな説明です。
そしてこの解釈が真実ならば、
女同士は永遠に争うものであると、
(正確には兌と離の二女)
云えるのですが、はたして如何。