易経を読むブログ

易の 辞・変・象・占 について記しています。読書、日記、時事も。無断転載禁止。

従革

沢火革を読んでいると、
「従革」という語に出合います。
(易学大講座にも出て来ます)

出典を調べてみると、
書経の洪範篇に、
五行についての記述があって、
そこに出て来る言葉のようです。

火曰炎上。火を炎上と曰う。
金曰従革。金を従革と曰う。

革卦で云えば、
   
離火が兌金を灼き溶かして、
その形が革まるというのでしょう。

「火剋金」というヤツですね。

周易において、
五行の相剋関係を見ることは、
抵抗があるかもしれませんが、
(水地比は土剋水とは見ません)
革卦はその例外として、
占に用いてもよさそうです。

兌金を溶かして、
新しい器を造ることが、
(次卦は鼎ですね)
革の意義とカブるからでしょうか。

例えば勝敗占をして、
彼我の占法を用いるとすれば、
火剋金より、
内卦の離火は外卦の兌金を剋する、
即ち我は彼に勝つ、と占えます。