沢火革の二爻は、
単純に表面的な文字を見て、
占ってはいけません。
已日乃革之。征吉、无咎。
象曰、已日革之、行有嘉也。
たとえば、
結婚の可否を占って、
(結婚していいかを占って)
・征けば吉。
・行きて嘉(よろこび)あるなり。
の辞に着目して、
「可」と占うと失敗します。
爻辞は革めるべきことを前提に、
辞をかけてあるのであって、
革めてヨロコビがある、
と云っているのですから。
「革まる結婚」なのです。
(伏卦は陰陽の争い)
では、
現在ゴタゴタがあって、
なかなか結婚できないふたりが、
結婚の成否を占って、
革の二爻だとしたら・・。
今はまだまとまらないけど、
秘かに結婚の段取りを進めてゆけば、
五爻の時に成就できますヨ、
だから投げ出さないでガンバッテ・・
なんていう占になる。
「ゴタゴタが革まる」のです。
三変筮による辞占は、
易経をキチンと読んで、
占的による判断の違いに、
慣れることが大切です。