易経を読むブログ

易占目的の ブログ ですが「易経を読む」と謳っているのは、易占に易経は不可欠であるという考えからです。「有料記事」は知っておくべき六十四卦の見方や占例を記してみました。無断転載禁止。

2019-05-01から1ヶ月間の記事一覧

辞による運勢占

六月の月筮を執りましたら、 この辞が得られました。貞吉悔亡。藩決不羸。壮于大輿之輹。 (大壮 九四)この辞で大切なのは 「貞吉悔亡」 です。 大切だから一番先に書いてあるのです。この爻は大壮の成卦主であり、 四連奇の上にいるので妄行の危険がある。…

辞の読み方

地沢臨 六四。 至臨。无咎。 爻辞には 「至臨」 とあり、大変いい意味に書かれていますが、実際の判断の結果からみると爻辞ほどにはよくありません。 (横井伯典) 小生は爻辞も 「大変いい」 とは、 書かれておらないと思います。 「至臨」 の辞はあくまで…

紀元書房

小生が持っている 「易学通変」 は、 紀元書房で買ったものです。紀元書房の(旧)住所を奥付で見ると、 千代田区神田須田町・・となっています。かつて、 小生が勤めていた会社が、 神田須田町にあったことがあり、 その時、昼休みに訪れて買ったのです。た…

ネット上の占

こんな占を見た。「収入になる仕事は見つかるか」 を三変筮で占って、鼎の五爻を得たと。 (フリーの方でしょうか) ☲ ☴ 小生、観象して曰く、 これを大艮の似象に乾を含む象と見て、 艮手の中に乾金を握るということなので、 これは金を得られる暗示ではあ…

躾って大事

臨の六三は 「甘臨」、 節の九五は 「甘節」 と、 「甘」 字が出てきます。これにつき、胡炳文は、 節の九五は、中正を以て甘となせば則ち吉なり。これ(臨の六三)は不中不正を以て甘となす、故に利しきところなし。 (「本義通釈」) と(今井 「易経」 よ…

易占サイコロ

正式の筮法(立卦法)に用いる道具(筮具)は、筮竹と算木と筮筒、それに掛扐器をもって一式とします。 (柳下 「易入門」) 小生、最近は筮竹を用いることなく、 八面賽+六面賽をもって立卦しております。これは正式の方法ではないのですが、 時の流れにお…

横浜へ

横浜DeNA vs 阪神 横浜スタジアム阪神の先発・ガルシアが9回無失点の完封。 敗れたDeNAは先発・濱口が誤算。予告先発を見て、 DeNAの大勝ではないかと予想していたのですが、 結果はまるで逆でした。7―0 で阪神の勝ち。阪神サイドで見ていたので、 非常に楽…

易経を読む力

小生が習った易の先生は、 初学のうちは一冊の本を何度も読んだ方がよいと云って、 明治書院の今井 「易経」 を推薦していました。初読の段階では理解できなくても、 何度も読んでいるうちにわかってきますよ、と。けれども、 周りの人を見ていて思うのは、 …

三変筮の可否

地沢臨の三爻は、 甘臨。无攸利。既憂之无咎。これを三変筮で得たら、 三変筮は 「可否」 を占う筮法ですから、 「无攸利」 の辞をもって、 否と占断することになります。一方、 「既憂之无咎」 の辞は、 「おなぐさみ」 に係けてあるとして、 占においては…

練習占として

45歳女性の乳がんの占を想定します。この女性は抗がん剤を拒否し、 ホルモン療法を施したそうですが、 がんはかなり小さくなりました。そこで、医師は、 「今手術をした方がよい」 と云っているようです。女性はどうしても手術が嫌で、 占師のところへ相談に…

同じ咸臨なれど

地沢臨の初爻、二爻は、 どちらも 「咸臨」 です。初九、咸臨。貞吉。 九二、咸臨。吉无不利。そして、 初爻と二爻との差異は、 「貞吉」 と 「吉无不利」 という辞に、 表現されています。 初と四との爻の徳を、これを二と五とに比較(くらぶ)る時には、初…

咸臨

「易学大講座」、 地沢臨・初九の占考に、 咸臨といふ爻辞に則して是れを見れば、男女間の複雑な問題が起る時だとも言へます。 とあります。爻辞曰く、 初九、咸臨、貞吉。沢上に地があって、 陰陽が相感ずる卦ということで、 初感じ四応ずるを 「咸臨」 と…

続・利貞

大壮、利貞。大壮の彖辞です。前回のブログで、 この 「利貞」 について書きましたが、 利貞 - 易経を読むブログ この辞は雑卦伝にいう 「大壮則止」 とみても、*1 いいかもしれません。ただし、 貞を原義に従って 「卜問」 と解する人だと、 「不進」 とは…

利貞

雷天大壮の卦辞は占に使えると思います。 曰く、利貞。陽気が伸長して威勢のいい卦なのに、 随分とショボイ辞が繋けられたものだ・・ と云う人もいます。 ☳ ☰ けど卦象を見て、 池袋で乗用車が暴走し母子2人が死亡した事故に擬えれば、 四連奇がすごいスピー…

易経 下巻

新釈漢文大系・今井 「易経」 には、 尚、この繇辞(卦辞)は、占法上、種々議論されたものとして有名である。云々・・・(下巻、占法参照)。 のように 「下巻、占法参照」 という記述が所々にあり、 下巻において 「占法」 について論じる予定だったようで…

卦辞で占う

卦辞を占に用いることは、 初学者には難しい。ていうか、無理。易経を読んでいるかどうかが、 よく表れるところだからです。蠱、元亨。利涉大川。先甲三日。後甲三日。たとえば、 山風蠱を得て、単純に、 「元亨。利涉大川。」 をもって、 吉判断をしてはマ…

乱読

最近乱読が激しい。 朝五時ごろ、暁光を枕元に差し入れ、 枕の周りに散乱している本を気の向くままに 回し読みしている。ラブレー 「パンタグリュエル」 ちくま文庫 プルースト 「失われた時を求めて」 光文社古典新訳文庫 ダンテ 「神曲」 河出文庫 倉橋由…

臨の天気

天気を占って地沢臨を得たら・・ 大震の象をとれば、晴。 臨の字義をとれば、雨。 ・・が考えられます。臨の字義というのは、 臨はもと サンズイ+臨で 「氵臨」であり、 氵臨は霖に通じ、霖雨(ながあめ)のことであると。 (聞一多氏の説)晴れと雨とではまる…

地と水

昨日の臨卦の結婚占で、 「お互いに好きあっているのかもしれない」 と書きました。その理由はこうです。天下の物、密に近くして相臨む者は地と水にしくはなし。 故に地上に水あるを比となし、沢上に地あるを臨となすなり。 (伊川易伝)あらゆるものの中で…

考えるヒント

地沢臨の結婚占につき、 柳下・易入門には 「良縁といえません」 とあります。これは可否占に対する占考例ですね。柳下氏はなぜこのように占考したのか、 ようく考えてみると、勉強になると思います。(易の入門書です)お互いに好きあっているのかも、 しれ…

易占「事始め」

けれども、易経をいくら読んでも、 それだけで易占ができるわけではありません。学者の占を見ればわかるように、 その多くは単純素朴なおみくじ易です。小生が尊敬する易研究者は、 易経をかなり深く読むツワモノなのに、 占となるとお手上げ、その才はない…

易は難中の難

以下は、 武内義雄氏自身による、 易経 「事始め」 の文章です。 実にこの二書(易と中庸)は儒教の根本原理を説いたもので、東洋の道徳に志ある人の熟読玩味しなければならぬところのものである。 しかしこの二書は相当難解の書で、殊に易の如きは難中の難…

読んで思う

高島易断を読んでいる人は、 極めて稀のようです。にもかかわらず、 象象高島氏について蘊蓄を語る人は、 やたら多いのです。ところで、 高島易断の占例は、 このような形で始まることが多い。 友人某来りて、富豪某氏の家政を占はんことを請ふ、乃ち筮して…

黄色いはかま

月筮で得た辞は、 黄裳。元吉。(坤六五)でした。黄色い袴(はかま)の象で、 「すぐれた家来」 ということです。家来は家来らしくすれば善い。 ・・という運勢です。自らしゃしゃり出たり、尊大な態度はNG。 家来の運勢なのですから。 この黄裳を周公が纏…

続・久化

「久化」 というワードを検索し、 本日多くの方が当ブログを訪れました。大部分は新規の訪問者でした。読まれたのはこの ↓ 記事です。 久化 - 易経を読むブログどうやら、 新元号6原案の典拠が判明した模様です。××××当ブログの、 無断パクリを厳禁とします…

達人の占をしゃぶる

小生の知人が、某易占の大家に、 離婚の可否なのか、成否なのか、 占ってもらったところ、 「どうしてこんなになるまで放っておいたんだ」 と、きつく叱られたと云っていました。小生が、得卦の如何を問うと、 「山風蠱の五爻でした」 と。この大家の卦読み…

爻辞の対応

山風蠱の六四と六五の辞は、 対になっているように思われます。六四 裕父之蠱、往見吝。 六五 幹父之蠱、用誉。「裕」 は蠱を正せない。 「幹」 は蠱を正せる。「吝」 は不名誉を受ける。 「誉」 は名誉を受ける。・・と、いったように。六爻における、 もっ…

続・連休

ジャイアンツ球場 5月5日、 野球観戦してきました。「巨人 vs ロッテ」 イースタン・リーグ公式戦です。よみうりランドの隣にある球場です。

手と頭を動かす

簿記の勉強法として、 「習うよりも慣れろ」 と言われることがあります。講義に出ているだけではダメで、 実際に電卓を叩いて 時間を計って どんどん問題を解いてみること。水泳の選手を目指す人が、 いくら畳の上で空想していても、 それだけでは絶対に泳げ…

連休

5月3日、 野球観戦して来ました。「西武 vs 日本ハム」メットライフドーム(埼玉県所沢市)