かつてこんな占例を見た。
それは東京都知事選挙の占で、
占者は主だった候補者ごとに卦をとり、
爻位によって当落を占っていた。
情勢調査によれば、
小池百合子が有利だったようで、
占者も小池氏の当確を占断していたのであるが、
その判断がよろしくなかった。
小池氏は上爻を得ていたのだが、
「上爻は会長の ポジション だから」
というのが占断の根拠だったのである。
上爻なら知事ではないよね。
上爻は位のない位地であるから。
易経を読んでいれば、
そう考えるのが普通だと思います。
上爻は「埒外」なんだよね。
だからこの占を見て、
「ちょっとおかしいな」
と思った記憶があります。