易経を読むブログ

易の 辞・変・象・占 について記しています。読書、日記、時事も。無断転載禁止。

咸臨

「易学大講座」、
地沢臨・初九の占考に、

咸臨といふ爻辞に則して是れを見れば、男女間の複雑な問題が起る時だとも言へます。

とあります。

爻辞曰く、
初九、咸臨、貞吉。

沢上に地があって、
陰陽が相感ずる卦ということで、
初感じ四応ずるを 「咸臨」 となす、
というのが多数説だと思います。

まあ素敵な恋愛占のハズなのですが、
なぜ 「複雑な問題が起る」 のでしょうか。

咸には次の二説があります。

  • 咸は感じるなり、とする説。
  • 咸は皆である、とする説。

後者の説によれば、
「咸臨」 は 「みんなにのぞむ」となり、
三角関係、節操のない多情な人、となるのでして。

一応、
頭に入れておくといいと思いまして。

全卦・大震の象より、
春情の動く卦とも、見られますし。