「易学大講座」、
地沢臨・初九の占考に、
咸臨といふ爻辞に則して是れを見れば、男女間の複雑な問題が起る時だとも言へます。
とあります。
爻辞曰く、
初九、咸臨、貞吉。
沢上に地があって、
陰陽が相感ずる卦ということで、
初感じ四応ずるを 「咸臨」 となす、
というのが多数説だと思います。
まあ素敵な恋愛占のハズなのですが、
なぜ 「複雑な問題が起る」 のでしょうか。
咸には次の二説があります。
- 咸は感じるなり、とする説。
- 咸は皆である、とする説。
後者の説によれば、
「咸臨」 は 「みんなにのぞむ」となり、
三角関係、節操のない多情な人、となるのでして。
一応、
頭に入れておくといいと思いまして。
全卦・大震の象より、
春情の動く卦とも、見られますし。