六月の月筮を執りましたら、
この辞が得られました。
貞吉悔亡。藩決不羸。壮于大輿之輹。
(大壮 九四)
この辞で大切なのは 「貞吉悔亡」 です。
大切だから一番先に書いてあるのです。
この爻は大壮の成卦主であり、
四連奇の上にいるので妄行の危険がある。
そこで 「貞吉悔亡」 と、
戒めの辞が繋けてあるわけです。
悔いなきに至るように、
少し心を落ち着けねばならぬ。
卦辞にも 「利貞」 とありますね。
雷天大壮は、動の卦ですが、
動の中に静を見ているところが、
易の凄いところです。
もっとも、
易経をあまり読んでおらない方だと、
「藩決不羸」 の方に飛びついてしまい、
邪魔者はいない、GO!
のような占になろうかと思います。
易経に準拠した運勢占だと、
少し厳しめで、教えや戒めといった、
大人(おとな)の占になるのです。