けれども、易経をいくら読んでも、
それだけで易占ができるわけではありません。
学者の占を見ればわかるように、
その多くは単純素朴なおみくじ易です。
小生が尊敬する易研究者は、
易経をかなり深く読むツワモノなのに、
占となるとお手上げ、その才はない、
と自ら申しております。
この人が、もし、
本気で易占を研究していたら・・・
小生はそう思うのですが、
義理易にしか興味がないようです。*1
易占をするためにはどうしたらよいか。
別に 「易学通変」 を読む必要はないです。
後々、読めばよいのです。
ただ、
三変筮の可否占を前提として、
易経の学習で爻辞を学ぶたびに、*2
「この爻で結婚していいか。吉か。凶か」
(いわゆる結婚の可否占です)*3
それを考えながら384爻を読んでゆくのです。
テキストとしては、
「易学大講座」 を推奨しておきます。
その際、注意点があります。
得た爻を 「爻変」 として之卦を出し、
その之卦で吉凶を断じてはいけない、
ということです。
たとえ 「大講座」 でそうしていても・・
これをしていると、
「得卦、得爻を徹底的に叩く」 *4
ということができなくなるからです。
永遠に。
話を元に戻します。
乾の初爻なら、
結婚に用いてはいけないですよね。
では、五爻なら?
結構難しい占考になるのです。
こういう結婚話なら吉だけど、
ふつうは凶かな・・・など、など、
占者の読みの深い浅いによって、
いろいろな判断ができるのですから。
でも、
易経を読みながら、
こうした頭の体操をしていくのが、
易占を学ぶ 「一丁目一番地」 なのです。