月筮で得た辞は、
黄裳。元吉。(坤六五)でした。
黄色い袴(はかま)の象で、
「すぐれた家来」 ということです。
家来は家来らしくすれば善い。
・・という運勢です。
自らしゃしゃり出たり、尊大な態度はNG。
家来の運勢なのですから。
この黄裳を周公が纏(まと)ふて甥の成王を補佐し、自己が天子と見られない様に力めた象でありますが、常人は仲々そんな態度は取りません。偉くなくても偉がりたいのが人情であります。
(前島熊吉 「現代易占講話」)
この、熊吉ッつぁんの解釈はいいですね。
こう解すれば、
黄裳。元吉。の辞は、
「元吉だから、大吉だぁ」 ではなく、
「偉くなくても偉がりたい」 人に対する、
戒めの辞として読むことになります。
- 尊位にいて威張りたがる。
- 陰が五爻まで進んで来て、もう少しで堅冰になる。
・・と象をとらえれば、
あながち変な解釈ではないでしょう。