卦辞を占に用いることは、
初学者には難しい。
ていうか、無理。
易経を読んでいるかどうかが、
よく表れるところだからです。
蠱、元亨。利涉大川。先甲三日。後甲三日。
たとえば、
山風蠱を得て、単純に、
「元亨。利涉大川。」 をもって、
吉判断をしてはマズイでしょう。
(そんな人はいないでしょう)
しかし、
地沢臨のこの卦辞なら、
単純に占に用いてもうまく占えそうです。
臨、元亨利貞、至于八月有凶。
「元亨」 は吉の象。
「利貞」 は即今の戒辞の象。
「至于八月有凶」 は将来の戒辞にして消長生卦の象。
・・と、真勢氏は、
この辞について云っています。
陽気の伸びる時で、
運気は上昇している。
しかし、
剛気なれば運気を壊すので、
穏やかに進めなさい。
そして、
長期的には陰陽が循環して、
陰気に蔽われるので警戒すべし。
これで卦の大意は尽くしています。
この他の卦にも、
容易に占に使えそうな辞はあるのですが、
各自調べてみるとよい。