新釈漢文大系・今井 「易経」 には、
尚、この繇辞(卦辞)は、占法上、種々議論されたものとして有名である。云々・・・(下巻、占法参照)。
のように 「下巻、占法参照」 という記述が所々にあり、
下巻において 「占法」 について論じる予定だったようです。
左伝、国語における占法・・などの論考をも、
目論んでいたでしょうか。
けれども、今井宇三郎先生の逝去により、
その実現は果たされなかったのです。
下巻にはこのような記述があります。
なお今井は中巻の 「跋」 において、本下巻に 「易学八論」 を付すことを予告していたが、以上のような事情で本下巻においてそれを実現することはできなくなった。
まことに残念である。
ただ、繋辞上伝八章以降の執筆を
ふたりの先生が引き継いでおられ、
下巻の出版が無事果たされたことは、
読者にとって僥倖であったといえよう。
(文体がいつもと違う。笑)