真勢中州・松井羅州「周易釈故」
古書店のワゴンセールにて300円。
写真の真勢流・易経は、
一年に数度しか見ませんが、
真勢易においても易経は必読のようです。
新井白蛾、真勢中州、高島嘉右衛門、
加藤大岳、横井伯典、柳下尚範・・・
どの流派であっても、
易経がベースになっているのです。
しかし、
易経を読むとは云っても、
論語や詩経を読むのとは
ちょっとワケが違います。
それは、
易経は卦・爻・辞の三つで、
深意を表現しているからです。
だから易経は、
ただ辞だけを研究していてもだめで、
卦爻の象との関連によって
辞を読まなければならない。
真勢中州は、
こうした読み方を
「読易の一秘訣たり」
と云っています。
文字だけではないところが、
易経の特殊なところです。