兌為沢の上六は、
引兌。
ただの二文字ですが、
この爻の解釈は、諸説があって
面倒ですが、占においては、
- 「引かれて兌ぶ」と読めば吉。
- 「引きて兌ぶ」と読めば凶。
とおさえておけばOKです。
両方知ったうえで、
状況によって使い分けるのです。
具体的には・・
「引かれて兌ぶ」
つつましく振る舞うならば、
卦辞の 貞に利ろし にも適っており、
吉と判断する。
「引きて兌ぶ」
積極的に進んだり、自ら求めることは、
卦義に反するし、伏卦の危険をも考慮して、
凶判断をします。
柳下「易入門」には、
「要請あればうけて喜びあり」
とあります。
ということは、
自分から能動的に行動することは、
伏卦を招くことになるのです。
こんなふうに占えばよいのです。