「易─占法の秘伝」には、
漢易による解釈例が載っていて、
豊五爻に対する虞翻の説が、
引用されています。
(p.120)
しかし、
詳しい説明がないために、
ちょっと読んだくらいでは、
よくわからないのです。
で、
少し考えてみました。
× × × ×
来章。有慶誉。吉。
── 雷火豊、六五
虞翻曰:
在内称来。章顕也。
慶謂五。陽出称慶也。
誉謂二、二多誉。
五発得正、則来応二。
故「来章。有慶誉。吉」也。
虞翻曰く:
内に在るを来と称す。
章は顕なり。
慶は五を謂う。
陽出づるを慶と称するなり。
誉は二を謂う。
二は誉多し(繋辞伝)。
五は発して正を得て、
則ち来たりて二と応ず。
故に「来章。有慶誉。吉」なり。
× × × ×
これをどう文章にしたらいいのか、
小生にはうまくまとめられないので、
断片的解釈 ↓ を記すにとどめます。
*
もともと五は暗い爻である。
五は日が出るように変じて陽となる。
すると二と応じるようになる。
暗さは消えて明るくなる。
慶びと誉れを得て吉。
「来章」は、
二と応じて明らかなり。
と読めばわかりやすいか。
*
五が陽に変じて、
内卦の二と応じる・・
というのがポイントですが、
都合よく爻変するところが、
漢易解釈の特徴です。
まあ、
変ずれば「正」が得られる、
という理屈はあるのですが。