易経を読むブログ

易の 辞・変・象・占 について記しています。読書、日記、時事も。無断転載禁止。

三密の象

「今月、心すべき教えは?」

そう念じながら卦を起すと、
沢地萃五爻でした。

これは、
小生の月筮です。

  
  

萃は集まる意ですから、
「密集」そのものです。

全卦は大坎の似象。
五は上下の陰に挟まれて、
「密閉」状態です。

集まる中心は四。
五はその四と切に比していて、
「密接」しています。

ゆえに、
「5月は三密にご用心」
と考えたのです。

× × × × 

爻辞を見ると、
萃有位。无咎。
とあります。

断章取義的に解すれば、
「集まるに際しては、
距離を保てれば咎めなし」
と読むことが出来る。

そして豫を伏す。
重門擊柝、以待暴客。
と繋辞伝にありますから、
門を幾重にも閉じて、
家に籠っておればナオよい。

・・と。

× × × × 

とはいえ、
「三密」という言葉は、
口には乗せやすいが、
イメージ化し辛いなぁ。

響きはいいけど、
言葉が流れちゃうから。

それより、
「2メートル離れよ」
みたいに数値化した方が、
断然わかりやすい。