沢山咸は用いる筮法によって、
その判断の仕方が異なります。
- 六変筮(中筮法)なら、良い判断をします。本卦に得るより之卦に得る方が良い。「諸事感通のときたれば誠実にして勉めれば繁昌に至る(『真勢易秘訣』)」などと占うことになります。
- 三変筮なら、良い判断をしません。「進んでよいか」を占ったら「進んではいけない」と判断します。三変筮は爻辞占です。各爻辞は、感じて動くことを戒め、止まるべきことを教えているからです。
・・ということで、
柳下『易入門』の縁談の項には、
「思い止まって無難」
と書いてあるのです。
これは同書が、
三変筮の本だからです。