易経を読むブログ

易の 辞・変・象・占 について記しています。読書、日記、時事も。無断転載禁止。

沢山咸・秘伝

沢山咸は用いる筮法によって、
その判断の仕方が異なります。

  • 六変筮(中筮法)なら、良い判断をします。本卦に得るより之卦に得る方が良い。「諸事感通のときたれば誠実にして勉めれば繁昌に至る(『真勢易秘訣』)」などと占うことになります。
  • 三変筮なら、良い判断をしません。「進んでよいか」を占ったら「進んではいけない」と判断します。三変筮は爻辞占です。各爻辞は、感じて動くことを戒め、止まるべきことを教えているからです。


・・ということで、
柳下『易入門』の縁談の項には、
「思い止まって無難」
と書いてあるのです。

これは同書が、
三変筮の本だからです。