易経を読むブログ

易占目的の ブログ ですが「易経を読む」と謳っているのは、易占に易経は不可欠であるという考えからです。「有料記事」は知っておくべき六十四卦の見方や占例を記してみました。無断転載禁止。

爻体

本田済先生の『易』に、
「爻体」という概念が
載っています。

爻辞占の解釈に
役立つと思われますので、
引用しておきます。

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× × × × 

写真が読みにくいので、
簡単にまとめると・・

  • 陽爻が・・

初または四にある→震爻 
二または五にある→坎爻 
三または上にある→艮爻 

  • 陰爻が・・

初または四にある→巽爻 
二または五にある→離爻 
三または上にある→兌爻 

× × × ×

たとえば・・

震爻であれば、
震卦がなくても震の属性を帯びる、
というのです。

これは、
後漢の鄭玄の説です。

× × × × 

また、
これとは別に、
こんなこともあります・・

陽爻、
すなわち、
初九・九二・九三・
九四・九五・上九は、
それぞれ乾卦六爻の気分を
もっている。

陰爻、
すなわち、
初六・六二・六三・
六四・六五・上六は、
それぞれ坤卦六爻の気分を
もっている。

・・と、
そんなふうにも云われます。

たとえば、
どの卦にあっても、
初九は「潜龍」の気分を
もっているのです。*1

参考まで。

*1:正しくは「潜龍であれ」でしょうか。