本田済先生の『易』に、
「爻体」という概念が
載っています。
爻辞占の解釈に
役立つと思われますので、
引用しておきます。
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写真が読みにくいので、
簡単にまとめると・・
- 陽爻が・・
初または四にある→震爻
二または五にある→坎爻
三または上にある→艮爻
- 陰爻が・・
初または四にある→巽爻
二または五にある→離爻
三または上にある→兌爻
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たとえば・・
震爻であれば、
震卦がなくても震の属性を帯びる、
というのです。
これは、
後漢の鄭玄の説です。
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また、
これとは別に、
こんなこともあります・・
陽爻、
すなわち、
初九・九二・九三・
九四・九五・上九は、
それぞれ乾卦六爻の気分を
もっている。
陰爻、
すなわち、
初六・六二・六三・
六四・六五・上六は、
それぞれ坤卦六爻の気分を
もっている。
・・と、
そんなふうにも云われます。
たとえば、
どの卦にあっても、
初九は「潜龍」の気分を
もっているのです。*1
参考まで。
*1:正しくは「潜龍であれ」でしょうか。