あるツイートに、
鹿島先生の本を見ると、
水地比の象意に「睡眠」とある。
なぜ?
と、ありました。
これは、おそらく、
剥・大過の象を応用すれば、
わかることだと思います。
☵ ☶ ☱
☷ ☷ ☴
剥は坤下艮上の形で、
坤は「載」で、艮は「人体」です。
ゆえに剥の爻辞は、
牀(寝台)上に人を載せた象で、牀足から、
陰の迫りくる危険を述べています。
坤が「載」というのは、
坤卦彖伝に「坤厚載物」とあるからです。
大過は、
繋辞伝で云うように、
棺の中の死体の象です。
大過は大坎の似象ですから、
これを応用すれば、坎☵の形は、
一陽の人が二陰の寝具にくるまって
横たわっている象です。
で、
牀上に横たわる人ということで、
「睡眠」なのでしょう。
× × × ×
小生が易に入門した頃、
坎に横たわるとか、眠るという意があって、
why? と思ったことがありました。
その後、幾年かして、
- 水は床上を横に流れるから人が寝ている姿。
- 離☲が目で見る象なら、錯卦の坎☵は目を閉じている象。
という記述に遭遇しました。
これにつき、
どこかにメモした覚えがあるのですが、
「易入門」の八卦の象の頁を見ても、
それらしい記述はありません。
おそらく、
だいぶ以前に使っていた、
「易入門」に書いたものと
思われます。
× × × ×
以上、
実際に占に使うことはないでしょうが、
重要なことなので記してみました。
先人の占意象意を推しはかってみることで、
易的な見方が養われるからです。