易経を読むブログ

易占目的の ブログ ですが「易経を読む」と謳っているのは、易占に易経は不可欠であるという考えからです。「有料記事」は知っておくべき六十四卦の見方や占例を記してみました。無断転載禁止。

「時」を知る

无妄には、
似たような辞がかかっています。

初九、无妄。往吉。
上九、无妄。行有眚。・・

初は、无妄で、往きて吉。
上は、无妄で、行けば眚有り。

違うのは、
片や 「吉」 で、
片や 「眚あり」 です。

これは、
胡炳文が云ってたように、
初は、時がまさにやって来た。
上は、時がすでに去ってしまった。
・・からなのです。

易は 「時中」 を説きますから、
時の窮まっている上爻において、
進むことは時に中らないことになる。

すなわち、
わざわいを自ら招いてしまうのです。
(象伝にいう 「窮之災」 です)

このように、
无妄上九は時の窮まりですが、
これに続く(反卦である)大畜卦は、
大畜時也。(大畜ハ時ナリ)
と雑卦伝にあるように、
またまた時をいう卦なのです。

つまり、易は、
无妄と大畜とを 1セットにして、
時について言及しているのです。

おもしろいですね。

乾=天のめぐり
・・だからでしょうか。