論語に、
主忠信、徙義、崇徳也。
忠信を主とし、義に
とあります。
また、
易経、中孚の彖伝には、
中孚以利貞、乃応乎天也。
中孚以て利貞、乃ち天に応ずるなり。
とあります。
この二条は、
同じようなことを云っていると
愚生にはおもわれます。
誠実の徳と正しい徳とを備えたなら、
それは天に応じることになるのであると。
柳下・易入門 p.260 には、
こんな記述があります。
信(まこと)があり、正しいということは、
天に応ずることである。
しかし、
我々凡人は、そんなに簡単には
天には応じられませんがね。
こうした、
出来ないことを云っているのが、
易だからです。