易経を読むブログ

易占目的の ブログ ですが「易経を読む」と謳っているのは、易占に易経は不可欠であるという考えからです。「有料記事」は知っておくべき六十四卦の見方や占例を記してみました。無断転載禁止。

俳句と易

ある俳句の批評文に、
こんなことが書かれていた。

春の句は
とにかく美しさが表面的になって、
味の浅いものになりやすいが、
この句は深い美しさを湛えて、
いわゆる底光りがしている。

こういう場合、
花とか鳥とかを描くと、
見た目には綺麗な句が出来るが、
心持はかえって浅くなり、
余韻を失う結果になる。
簡潔にして深い趣をもつ句が、
いつまでも愛誦されるのである。

易の占例文でも、初めのうちは、
生卦法などの華麗な占法を書いたりするけど、
上級者になると アッサリ 易経の一句を使って、
簡潔&深い趣の占をしています。

実力者でないと、
その占考過程が見抜けないような。

私見ですが、
俳句というものは、つくづく
易占に似ていると実感します。

  • 俳句も易占も「型」が大事。
  • 俳句(季語)も易占も春夏秋冬、天の時と合することが理想。
  • どちらも論より実践によって体得していく。
  • 俳句、易占は奥深く、行けば行くほど奥また奥が見えて来る。
  • よい俳人は歳時記、よい易者は易経の理解が深い。

ざっと思いついたものを掲げましたが、
勉強方法も両者は似ていると思います。

俳句の例に倣えば、
易占においても初学のうちは
「型」に習熟すべきです。

独自性は「型」を マスター してから。

才能があるか否かなんて、
こうした修練のかなり先の話です。